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北京・天安門上で自ら望んで独裁者に囲まれた朴槿恵。人権無視の北朝鮮の核開発を幇助する文在寅。二人の大統領に共通するのは、国際情勢を自国の都合で手前勝手に解釈した、国力に見合わない「妄想外交」だ。反米反日自我肥大を昂進させている韓国の「中二病」的世論の支持を得ても、その帰結は「米韓同盟の消滅」と「中国の属国」への回帰に他ならない――。朝鮮半島情勢「先読みのプロ」が描き出す冷徹な現実。
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Posted by ブクログ
朴槿恵政権に始まり文在寅政権でも継承した「離米従中」の動きについて分析した著書。朴槿恵政権下でのTHAAD配備問題や抗日戦勝70周年記念式典参加といった「離米従中」の動き、そして文在寅政権とトランプ政権の間の「在韓米軍撤退」を究極的な目標とする共通利益によって米韓同盟は消滅に向かうと論じる。さらにそ...続きを読むの背景にある韓国の儒教的な未熟な民主主義を「中二病」という言葉を用いて分析。
衝撃的かつ端的なタイトル同様に中身も具体的で読みやすい。 韓国は西側の一員と思い、日本への態度は過去の歴史がそうさせる例外的なものと思っていたが、朴槿恵政権の中国べったり、文在寅政権の北の走狗と言わんばかりの政策は全く理解不能だったが、本書でモヤモヤが溶けたように思う。 儒教の伝統的発想法と長年...続きを読むの中国への服従の歴史が染み付いており、いかに法治国家の外観を整えようとも周りが自分より弱いと見れば上から傘にかかってくる。中国や北への擦り寄りもアメリカや日本が凋落したとみた事大主義であろう。これを表すのに中二病という表現を当てはめたのは珠玉。国を見捨てて海外に投じる人が多いのも納得。 韓国が既に離米親中北に立って、北の核の傘に安保を委ねるということを一つのあり得るシナリオとして、今後考えて行く必要がある。
非常に読みやすい文章で頭にすんなり入ってきます。 冷静に韓国を観察してきた鈴置さんだから書ける内容だと思います。韓国の自意識と韓国を取りまく各国の温度差をひしひしと感じました。 個人的には日経ビジネスオンラインの連載もデイリー新潮の連載を追いかけているので、復習みたいな感覚になりました。 …新書...続きを読むで「邪気眼」という言葉を見る日が来るとは思いませんでしたが、中二病を主眼に語るには避けて通れない単語なのかな、と( ˊᵕˋ )
本書が書かれたのは1年前。それ以後、徴用工問題判決、自衛隊機レーダー照射事件、輸出管理問題、GSOMIA破棄と韓国が自縄自縛に陥っていく様は、離米従中の流れに沿っている。鈴置氏の鋭い洞察力に驚いた。
朝鮮半島について継続的にウォッチしている鈴置さん最新著書。 韓国が『あっち』に行ってしまったのは、文在寅になってから突然にじゃなくて、朴槿恵の天安門閲兵式出席が大きなターニングポイントだし、そのベースは天皇陛下に謝れ言うた李明博でもなく、わかりやすくピーだった盧武鉉でもなく、金泳三まで遡るよねって言...続きを読むうおさらい。 あと、文在寅、露骨に北朝鮮の核兵器開発を容認じゃ無くて、『擁護』してるよねっていう確認。 目新しいことは無い(事実を確認しているだけだから)けれど、目新しいことが無いだけに、きちんと確認すると恐ろしい話で。 まあ、一国まるごと『中二病』って表現が、一番韓国の現状を説明できる単語だという恐ろしさ。 条約も政治合意も国際法も日本に対しては遵守しない相手とは、今後どんな『合意』も二度と出来ない訳で…
朝鮮半島の行く末について。 日経ビジネスの記事をまとめたような内容かと思ったが、半島の歴史も含めて丁寧に解説してあり、とても勉強になりました。 なぜ米韓同盟が破棄される必要があるのか、という理由についても歴史的な背景も含めて語られていて、日経ビジネスの連載も含めて読めば、もう破棄される以外の選択...続きを読む肢がほとんど存在しないことがよくわかる。
米韓同盟消滅、すでに進んでいる。つか米国からというか、「西欧」文明におれない国だという判定はすでに下っている。 それより、面白かったのが「卑日」。既に反日ではない。 いろんな人の論説読んでそうは思っていたけど、以前はまだ反日だったと。 そうだよな、きっとそれがキーワード、と感じていた、中二病。 言...続きを読むっちゃったか。 以前の反日は、幼児の反抗期だった。 今はもう、中二病の疾風怒濤の全能感の幻想に裏付けられた、第二成長期の反抗期。それが、卑日。 日本は、少なくとも、外交に当たってる人たちはそれが判ってない。 なんか、哀しくなってくる。 多分、この本も嫌韓のヘイト本だと判定されそうな感じも、さみしくなる。
中二病まっただなかの韓国。国力が上がり、日本より自分たちが上に居ると感じることで「反日」から「卑日」に変化しつつあると説く。理論より感情が優先される事が多い。専門家といわれる人々の意見の背景にある大人の事情(研究対象からの寄付、献金)等。昨今のちゃぶ台返しの背景がよくわかる。
長年に亘り韓国情勢を冷徹に観察してきた著者による最新の書。 日経ビジネスオンライン上の連載は終わったが、最終回の記事は韓国が既に日米の反対勢力となり、もう戻って来ることはないと見限ってしまうものだった。 本書も同じ流れにあり、かの国の未来がどう転んでも明るいものとはならないことを、一連の根拠を示...続きを読むしながら表している。
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米韓同盟消滅(新潮新書)
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鈴置高史
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