鈴置高史のレビュー一覧
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韓国社会に興味があるためこの本を読みました。大きな衝撃を受けたのは、韓国の出生率が2023年には0.72になったということでした。(14P)先進38カ国で1を切った国は韓国のみということです。日本は同じ年で1.20となっており、ちなみに2024年は0.75となり、0.03上昇しました。日本は1.15でした。国の人口を維持するためには、2.1が必要とされています。では、どうして韓国の出生率が落ち込むのかということですが、ひとことで言えば「生きづらさ」が原因のようです。具体的には「社会の競争圧力」及び「経済的な困難さ」が理由ということです。(27P)
競争圧力とは、子どもが名門校に入れるように過剰 -
Posted by ブクログ
韓国の現状について知りたくて読書。
ちょうど韓国大統領選挙が行われたタイミングで拝読。
著者はウォッチャーという言葉を用いず、韓国観察者と称している。鋭い視点、切り口からの韓国考察は学ぶことが多い。
韓国をもっと知ることで、韓国との付き合い方、距離感をしっかりと確立するべきだと思う。それこそ情に流されずに。
韓国、もちろん、中国などへ無駄なリソースを割かず、台湾やタイ、インドネシア、インドなどとへリソースを割くのが日本のためだと改めてわかる。
「反日」の言葉の由来がおもしろい。
さて、李在明新政権は、内政のためにどんな反日を打ち出してくるのか。日本は合気道の受け流しのようにしなやか -
Posted by ブクログ
衝撃的かつ端的なタイトル同様に中身も具体的で読みやすい。
韓国は西側の一員と思い、日本への態度は過去の歴史がそうさせる例外的なものと思っていたが、朴槿恵政権の中国べったり、文在寅政権の北の走狗と言わんばかりの政策は全く理解不能だったが、本書でモヤモヤが溶けたように思う。
儒教の伝統的発想法と長年の中国への服従の歴史が染み付いており、いかに法治国家の外観を整えようとも周りが自分より弱いと見れば上から傘にかかってくる。中国や北への擦り寄りもアメリカや日本が凋落したとみた事大主義であろう。これを表すのに中二病という表現を当てはめたのは珠玉。国を見捨てて海外に投じる人が多いのも納得。
韓国が既に -
Posted by ブクログ
朝鮮半島について継続的にウォッチしている鈴置さん最新著書。
韓国が『あっち』に行ってしまったのは、文在寅になってから突然にじゃなくて、朴槿恵の天安門閲兵式出席が大きなターニングポイントだし、そのベースは天皇陛下に謝れ言うた李明博でもなく、わかりやすくピーだった盧武鉉でもなく、金泳三まで遡るよねって言うおさらい。
あと、文在寅、露骨に北朝鮮の核兵器開発を容認じゃ無くて、『擁護』してるよねっていう確認。
目新しいことは無い(事実を確認しているだけだから)けれど、目新しいことが無いだけに、きちんと確認すると恐ろしい話で。
まあ、一国まるごと『中二病』って表現が、一番韓国の現状を説明できる単語だ