河口慧海のレビュー一覧

  • チベット旅行記(下)

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    Audibleで聴了。
    前半部分は、チベットの習俗や文化、外交などの話が半分くらい。観察眼鋭く、情報の量と細かさはスパイだと疑われるのも仕方がない程スパイじみてますが…引き続きチベット人の迷信深さや衛生観念、モラルのなさについての模写が多数で(景色の美しさと対になって、コントラストが強まるのかも)、チベット社会の仕組みやチベット仏教、ボン教についても詳しく、ゾッとするやら呆れるやら興味を引かれるやらでなかなか楽しめました。

    後半はついに素性が発覚してしまい、チベット脱出の冒険譚。聴いていて全くハラハラのし通しで仕方がなかったですが、類稀なる機転と知略と仏の導きによって奇跡的なハイスピードでイ

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    2023年11月10日
  • チベット旅行記(上)

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    Audibleで聴了。
    仏教の原典を求めて当時不可能と言われた鎖国中のチベットへの入国を果たし、命がいくつあっても足りない艱難辛苦の嵐に遭いながらも、無事日本へ帰ってきた僧侶の波瀾万丈一大冒険記。事実は小説より奇なりで、嘘みたいに波瀾万丈すぎますが、紛れもなくノンフィクションです。
    装備は軽装と粗末な食べ物だけで、仏教者としての博識と類稀なる機転で出会う者たちと交渉しながらの命をかけた旅。これは玄奘三蔵の旅をも彷彿とさせる壮絶さです。

    高山病で大量に血を吐き、野犬に襲われて噛まれ、強盗に遭って荷物を奪われ、水のない荒野を彷徨い、低体温症で死にかけ、スパイの容疑をかけられ、極寒の川で凍え…

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    2023年11月06日
  • チベット旅行記(上)

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    築地本願寺のブックセンターにて購入。
    買うかすごい悩んだけど、買ってよかった。かなり面白くて夢中になって読んだ。

    明治時代、仏教の原典を求めて鎖国状態のチベットに単身で密入国する話。創作ではなく実話である。今でさえ難しいのに、よく決行したなと思う。
    出立するまでの一悶着から、道中のさまざまな困難をどうにか乗り越えて無事チベットへ入国する。

    まず河口慧海の知識量や勉強量が半端なく、そのおかげで数々の苦難を乗り越えているのがすごいし本気度を感じる。なかなか知ることができない、チベットへの道のりやチベット人の風習等も細かく書かれているため非常に勉強になるし、面白い。
    チベットについて何も知らず、

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    2022年07月16日
  • チベット旅行記(上)

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    冒険譚として超一級品なのだけれど、それをそうと感じさせないあっけらかんとした文体。
    このミスマッチ感が実に気持ちがいい。
    そこにこの方のある種の山っ気が絡まって、独特の味わいになっている。こんな本があったなんて気づきませんでした。名著!

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    2022年07月16日
  • チベット旅行記(下)

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    鎖国状態のチベットに潜入した僧侶による旅行談。
    現地では医師として有名になり、前大蔵大臣宅で勉強を重ねる日々の中、遂に正体が露見し苦悩の末に困難な国外脱出を図るという実話とは思えない波瀾万丈さ。
    自分を政府に突き出すように前大蔵大臣夫妻に告白した後でのやり取りは感動的。普通なら突破不可能的な5大関門を越えてインドに入って話が終わるところを自分のために苦境に陥った恩人知人を救うべくネパール国王に会いにいくところがこの人の性格を現している。
    国事探偵と疑われて拒否しているが、チベットの内情をかなり細かく描写しており、失礼ながら能力としてのスパイの素質はかなり高いといえる。

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    2021年01月23日
  • チベット旅行記(上)

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    仏典を求めてチベットに密入国した僧侶の旅行記上巻。
    旅行というよりは無謀極まる冒険といえるが河口慧海の鋭敏な知能、強固な意志、周到な準備が生死の極を突破させている。準備については岩を担いで登山して鍛えたり俗語まで子どもから習うなど徹底している。仏教徒としての知識も高いが医学的知識でも生き延びているのが凄い。ヒマラヤで凍死しかけたり、強盗に金を奪われて死にかけたりと苦難が多すぎるが本人の語り口が面白いので先が気になる構成。普通の冒険と異なり身分を隠しての入国とあって密告者の姦計にも機知で対応するなど人間としてのスキルの高さは現代にも通用すると思われる。
    世の中金が大事なのは確かであるがそれより大

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    2021年01月15日
  • チベット旅行記(下)

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    鎖国同然のチベットに日本人僧・河口慧海が命を賭して踏み入ったのは明治の世。仏典原典を求め密偵と疑われながらも現地の僧院に身を潜め学びを深めた。過酷な旅路の中で彼は信仰の強さと人々の素朴な暮らしに触れる。異国の山中で悟ったのは真理は距離を越えて響くということ。文明の進歩が急な今こそ慧海の足跡が示す「学びへの情熱」と「異文化への敬意」に私は人生をかけて真摯に向き合うべき瞬間があるかと問うてしまった。

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    2025年05月30日
  • チベット旅行記(上)

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    鎖国同然のチベットに日本人僧・河口慧海が命を賭して踏み入ったのは明治の世。仏典原典を求め密偵と疑われながらも現地の僧院に身を潜め学びを深めた。過酷な旅路の中で彼は信仰の強さと人々の素朴な暮らしに触れる。異国の山中で悟ったのは真理は距離を越えて響くということ。文明の進歩が急な今こそ慧海の足跡が示す「学びへの情熱」と「異文化への敬意」に私は人生をかけて真摯に向き合うべき瞬間があるかと問うてしまった。

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    2025年05月30日
  • チベット旅行記(下)

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    読み終わった。総じて面白かった。旅行記は面白いジャンルだ。彼は本当にチベット人に成りきっていたんだな。ただ、出来れば最後まで本当の事を明かさないママしらっと出国出来ればなお良かったのだろうが、逃げ切れて良かった。出国後の行動力と出会いの運も素晴らしい。2回目も行ったみたいだし。稀有な人だ。

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    2019年07月20日
  • チベット旅行記(上)

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    日本人にとってはじめてのヒマラヤ.

    関所を避けた密入国とはいえ,間道のまた間道を選んだ.
    チベット旅行はまさに生命がけの仕事だったが,師は仏の加護を信じ,真実をきわめようとする己が行動と信念に絶大の自信を持っていた.

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    2024年05月21日
  • チベット旅行記(上)

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    旅行どころではなく冒険。こんなにもイベントに遭遇するのか。もしかしたら同じような旅行をして死んでいった者もいるのかもしれない。下巻は今のところ読む気は無い。

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    2023年08月14日