今野寿美のレビュー一覧

  • 山川登美子歌集

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             しろ百合の嘆き 
     
     明治の女流歌人、与謝野晶子があまりにも太陽のような華々しい輝きを放っていたせいであろうか。晶子の陰に隠れた優れた歌人の存在は、歴史の片隅でひっそりと息をひそめているように思える。

     短歌でも、恋愛でも晶子のライバルであった、薄幸の天才歌人、山川登美子。29歳で早世し、残した短歌も晶子ほどは多くない。それでも綺羅星のように煌めく歌の一つ一つは儚げで清冽な輝きを残しす。
     
     登美子の代表歌。「髪ながき少女とうまれしろ百合に額は伏せつつ君をこそ思へ」
     登美子の歌の持つイメージの集大成のような可憐で清楚な抒情性がある。実際、登美子は仲間内で「しろ百合」と

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    2015年09月26日
  • 短歌のための文語文法入門

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    学生時代は古文、古文の文法も特異だったのに、随分忘れてしまっている事に気がつかされた。

    作歌に必要な範囲に絞り込んで、文法の細かいところに踏み込むことは避けてくれているのがありがたい。

    用例として引用された名歌は出来るだけ近現代のものが揃えられており、大変参考になった。

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    2015年07月24日
  • 山川登美子歌集

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    やはり大好きな歌人の歌集というのは
    掌の中の花のようです。

    与謝野晶子と対比されがちな彼女ですが、
    私は彼女の歌の方がより好きで、
    むしろ潔いと思っています。

    執着心の強い女性に思われたり、
    神経質なこわさを読み取る批評もありますが、
    私は、登美子が憎んだのは
    恋のライバル晶子その人ではなくて

    心のままに行動したくとも出来ない
    病身の我が身や、他人を慮って
    結局は不幸になっていった選択が
    誰のせいにも出来ない、自分の責任で
    あったと感じる、忸怩たる部分に向けられて
    いると思います。

    晶子は

    「そんなことは瑣末なことよ!
    思うとおりになさいよ!登美子さま!」

    とでも言ったかもしれませ

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    2012年05月20日
  • みだれ髪 アニメカバー版

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    与謝野晶子、夫の鉄幹とは不倫だろう。
    恋に酔っている感じ、夜ばかり相手と会う描写、多少歌が上手くても今と変わらないな。ウザイな。思わず、ロースおじさんの名文「解散〜!」を思い出した。

    夫の与謝野鉄幹、ちょっと調べたら女学校の教師をしながら、2人の生徒に手を出して妊娠させていて激ヤバ男だとわかった。

    序盤のまだ結婚していない時期の歌に頻発する「紫」。色の紫の陰に、源氏物語の「紫の上」を自分に当てはめて歌っている気がする。

    読んでいると、私は終始イラつくのだが「恋の和歌の専門家」という視点で見れば、確かに与謝野晶子は優れている。あの少ない文字数に花や色に色気っぽさ、時には「恨み」という文字ま

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    2025年10月26日