まつもとゆきひろのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この本はただのソフトウェア開発者だけの指南書では無い。
技術者、もしくは専門的な資格を持って仕事をする人すべてに当てはまる内容となっている。
私が感じ取れた、著者の意思は
「人生はゲームであり、メタ戦略を立てて行動せよ」
この一点に尽きる。
直接上記のように言及されていないが、その意志を強く感じた。
まず、技術者の地位は技術力の高さではなく、他者の評価で決まってしまうという話(技術者に限らずそうかもしれないが)。本書内で自己のマーケティング戦略をどのように立てれば良いか、アウトプットや学習法などを言及している。この説明の中に、キャリアというゲームをメタ視点から見渡し行動してきた著者の体験談が重 -
Posted by ブクログ
650ページというページ数にまず圧倒されるが、よし気合い入れて読むぞと思い、読み始める。サブタイトルにもあるように、エンジニアのキャリア全般に関わる内容が隅から隅まで網羅されていて、これ一冊読めば十分すぎると思えるほどの充実した内容。巻末の注釈にて、「本文の意見に同意しているわけではない」と書かれている箇所があり、訳者や編集者の態度が明確化されている点に好感が持てる。そんな注釈珍しい。ところどころそのような尖った考えが本文には書かれているが、それを差し引いても余りある読書体験だった。『SOFT SKILLS』は既読だけど第2版が出ているみたいなので読んでみたい。
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Posted by ブクログ
Matzさんの『まつもとゆきひろ 言語のしくみ』よみおわた。プログラミング言語を自作するときにどんなふうに進めたらよいか、どんなことを考えればよいかが、実際にStreemという言語をつくっていく過程を書くことで説明されている超ステキ・ブック。自作言語のやりかたわからん全ての人が読むべき。
Matzさんの言語オタク的語りにも注目したい。とくにオブジェクト指向ファンということで、簡易版「オブジェクト指向の歴史」章はとてもおもしろかった。CLOSも登場するしね。あとGCの章もかなりよくまとまっていたと思う。
Matzさんの次回作とても期待しています!!! -
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Posted by ブクログ
ネタバレとてもいい書籍でした。660ページ余りあってかなり重厚でしたが、それぞれの章が独立していてどんな順番で読んでも問題ないように想定されていること、見出しから内容が想像しやすいこと、どこから読み進めるべきかのガイドラインが巻頭に載っていることなどあって隙間の時間にどんどん読み進められました。
こういう書籍は自分のまだ知らない未来を想像し、準備するのに大変役立ちます。もちろん成功事例だけ見ていても視野は狭いですが、それでも自分の知らない世界のことやまだ訪れていない頃の世界のことを知られるのはとてもよいことだと想像しています。
末尾のMatzによるまとめもよい内容でしたね。普段Rubyを書いている身か -
Posted by ブクログ
ネタバレ学習にはプランを立てる。
- 目次を読んで必要な技術を把握する
- OSSを読んで、各行を理解する
- 何よりも手を動かして学ぶ
- 何の役に立つのかをはっきりさせる
DBAにならなくても以下くらいは理解する
・バックアップの作成とバックアップからの復元の方法
・テーブルとスキーマの作成方法
・ストアドプロシージャーの作成方法
・テーブルのインデクシングの方法とインデックスの仕組み ・クエリー、挿入、更新などの基本処理を実行するための基本的なSQLコードの書き方
・テーブルの結合の方法
キャリアのために
・社会的な評価/ブランドを築く
・ニッチでもいいので専門分野を持つ
スペシ -
Posted by ブクログ
Ruby,Io,Prolog,Scala,Erlang,Clojure,Haskell という特徴ある7つの言語の特徴が、
それぞれ有名な映画の登場人物に例えられながら、コンパクトに学べる本です。
私は金融機関で、COBOL(!!)を使って開発をやってるSEですが、
Javaも書けるようになろうと意気込んで勉強を始めたところ、
「文法は違うけど考え方はCOBOLと対して違わないじゃん」と、ややガッカリめの気持ちになったことがありました。
この本を読んでみて、それもそのはずと思いました。
JavaとCOBOLは、ともに静的型付けの手続型言語で、系統的には非常に近い。
例えるなら、ゴリラと -