鈴木信一のレビュー一覧

  • 800字を書く力

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    大学受験の際予測しながら読み解く意識付けを散々行ったはずなのに、社会人になって5年以上経った今はすっかり忘れてしまっていた。恐らくこうだろうと朧げな意識はあるが、とんちんかんなことを考えていたりと全く頼りにならない。結局のところ意識付けはその場限りだったようにさえ思う。
    そのことに気付かされた本でした。文章向上のためにも読み解く意識付けを行いたいと思います。
    理解しきれなかった部分もあるので、また読み直したいです。

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    2020年09月22日
  • 800字を書く力

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    ネタバレ

    本当に読書を楽しむために大切なことが書かれているから、読書入門者は読むべき。書く力は読む力だし、読む力は書く力。

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    2011年05月20日
  • 800字を書く力

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     小説を書くための本、文章を書くための本はたくさんあって、けっこう読んできた。その中でも「書ける」と、論理的に納得させてくれるという意味では、この本が最高。ここでいう書けるというのは、良い文章、良い小説が書けるということではなくて、「何を書いたらよいか、わからない」という状況を打破できるということ。リレー小説を例に出しての説明が秀逸。
     そして、後半で、書けるようになるための「読み方」についても論理的で簡潔な説明がある。書くためには読めなければならない。これもまた、当たり前のことながら、おろそかにされがちなことだ。

    欠点があるとすればタイトル。「800字を書く力」からは、この内容は想像できな

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    2010年09月25日
  • 800字を書く力

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    800字を書く力
    小論文もエッセイもこれが基本!
    祥伝社新書 102
    著:鈴木 信一
    紙版

    800字の原稿をさくっとかける本かとおもっていましたが、ちがっていました。
    800字書けば、言いたいことを伝えることができるというのが本書の主旨です。

    ちょっと感覚が違う本というのが初見です。

    書くためには、読むことが必要である

    気になったのは以下です。

    ・書き始めさえすれば、じつは問題の九割は解決したも同じなのです

    ・前の文を無視して、それとの関係を断ち切る形で文を書き足していくことなど、通常はあり得ないことです。

    ・不足に対して、それを補おうとする意志の働き、それが国語における「論理」

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    2024年03月26日
  • 800字を書く力

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    ネタバレ

    ●文は何かが足りない形をとる
     (ex)きのうは良い天気だったが、一日中部屋でゴロゴロしていた
     →「きのう」は何曜日か
      「ゴロゴロしていた」のは男か女か
      「ゴロゴロしていた」のは何者か 
      どうして「ゴロゴロしていた」のか
      「部屋」は何階にあるのか
     →足りない所を補おうと文は書き足されていったはずなのに、書けば書くほど足りない所は増えていく。だから書き手はまた文を書き加えていく。これが文章が出来上がる仕組み。
     →文章は「書くと、書ける」
     

    ●書き手の理論とは、足りないものを補おうとする意志であり
     読み手の理論とは、足りないものを追い求めようとする意志である

    ●読者が

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    2023年10月30日
  • 800字を書く力

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    同じジャンルの他の本と比較して、本書のタイトルが異彩だったので手にとった。期待通り面白かった。基本的なテーマは、語彙や論理によって私たちの不自由さを解消していくこととして展開される。しかし最後に、宮沢賢治「『冬と銀河ステーション』春と修羅」が掲載し、言葉以前の世界における自由を表出していく。わたしはこのさいごに詩を持ってくるところが嬉しかった。

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    2021年12月12日
  • 800字を書く力

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    文章の書き方が論理立ててあってわかりやすかった。

    優れた書き手は優れた読み手との考えから、
    読み方にも重きがおかれていて面白かった。

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    2020年03月05日
  • 800字を書く力

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    書く方法よりも、むしろ、正しく読む方法に関する論考の方が面白く読めた。読むというのは極めて能動的に食らいつかなければ成り立たないのだ。

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    2019年06月09日
  • 800字を書く力

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    「文章を書く」ということはどういうことなのか、そして文章を書けるようになるためには何が必要かを解説している。

    まず、「書くこと」の仕組みを説明し、一度文章を書き出せば、それに呼応する形で書き続けていくことが可能だと述べている。第2章では、それを実践する形のリレー作文を紹介し、そこから「書くこと」や文章のポイントを解説している。第4章では、一転して「読むこと」を取り上げている。「書ける」ようになるための読み方とは…

    実例や問題形式になっているところも多く、自分で確認できるため、説得力がある。軽く読めるが、内容は充実している。

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    2019年01月03日
  • 800字を書く力

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    ネタバレ

    論文を書く参考に読みました。

    [概要]
    書き出せば書ける。
    書くときには、それまでに書いた文をよく読み、文脈に合わせて次の文を書く。
    淀みのない文はつまらない。
    引っかかりや、文脈から外れた淀みが、読み手を立ち止まらせ、ハッとさせる。

    書くことは何より読むことから。
    読むのがうまい人は、書くのもうまい。
    疑問を持ち、次を予想できる読み手であることは、必要なヒントを過不足なく書いていける書き手になる。

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    2015年08月07日
  • 800字を書く力

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    文章を書くことは、文をつなげていくだけだ。書き始めさえすれば、文章は続いていく。乱暴な論理のように感じるが、納得する解説だった。特に、リレー作文は、やらせではないかと思わせるほどうまくできていた。
    後半の読み方については、わかりにくい部分もあり、自分の読解力のなさを感じてしまった。

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    2013年09月12日
  • 800字を書く力

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    職業柄、この手の本に興味を惹かれる。著者の作品はどれも分かりやすく、「小説を書いてみたい。でも、難しそう…」といった人の背中をぽんっと押してくれる。「ぐずぐずせずに書いてみれば書ける」という気にさせてくれる。

    タイトルにある800字。著者は、新聞の社説(1000字)とコラム(600字)の中間にある800字で「一つの宇宙を築ける人は、数百枚の小説を書くことも、すぐれた論文を書くこともできる」という。その理由を「書くことの根幹にあるものは同じ」だからと話す。

    根幹とは、「1文1文をつなぐ力」。1文書くことで必然的に生じる疑問にその後の文で答える。また、生じた疑問をその次の文で・・・これを繰り返

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    2010年06月02日
  • 800字を書く力

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    どうも文章を書くのが苦手である.

    そう思ってこの本を手にとってみた.

    まず書き出せ. そのとおり.

    書いた文章に穴があるので, 埋める文章を継ぎ足せ. そのとおり.

    たまには, 淀みを作って退屈させるな. そのとおり.

    まだまだ, いろいろと書いてある. 納得できる.

    人間は言語を使って考える. 言語で表せないものは考えていないことと同じである.

    言葉以上の思考はできないのであるから, まず語彙を増やして, 読解力の力をつける.

    書いたものを振り返り, その後に続く文章を見つけるのがこの800字を書く一番のきっかけになりそうだ.

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    2009年10月04日
  • 800字を書く力

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    ☆書き手の論理=不足を補う。読み手の論理=不足を追い求める。☆淀み→展開→思索が深まる→1段上のレベルへ。

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    2009年10月04日
  • 800字を書く力

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    文章を書ける様になるためのレッスン方法。
    リレー作文などから文章を書くことというのは文を重ねていくことという非常に基本的な事を知ることが大切なようだ。
    文章を書いている人は書きながら考え次の文章を浮かべるという作業をよくやっていると思う。最初から最後まで構成を立ててそれ通りに文章を書き進めるというのは結構例外的なのではないか。
    そう言った意味でまず書いてみる、そして考えを進めるというのは当たり前だが知っていた方が便利。

    文章の書き方だけではなく読み方もレクチャーがある。一定レベルの文章を書ける人には必要のない本。

    文章を書けといわれてもどうやって手を付けていいのかわからない、という人は一読

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    2018年10月09日
  • 800字を書く力

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    「書くことの仕組み。」「なぜ800字なのか。」からなる前半と 『書けるようになるためにはキチンと読むこと」の後半に分けることが出来る。私は特に前半部を興味をもって読んだ。そうなんです、文章は「書くと書ける」ものなのです。
    興味をもったあなた!すぐに読むべし!!

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    2011年11月07日
  • 800字を書く力

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    文章は、書き出せば、書くことは決まってくる。

    文章を書く際には、何を書くか予め想定した上で結論に向かって書いていかなければいけない。
    そう考えている人も多いだろう。
    けれど、この著者は、「文章というのは必ず欠陥がある。それを埋める作業だ」と述べる。
    一つの文章塊から得られる情報には限りがあり、常に不足をはらんでいる。
    それを作者は埋めていかなければいけないのだ。
    だから、どこが不足しているかは文章を丹念に読めば見えてくるし、その意味で良い著者は良い読者でなければいけない。

    では、何かを書こうとしたときに、自分だけの文章というのはどうやって生み出せばよいのだろう。
    結論から書くことが、そ

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    2011年08月14日
  • 800字を書く力

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    書くということがどういうことなのか。
    漠然と実践していたことが、しっかりとした言葉として認識できたことは収穫でした。書くことは誰でもできる。今は、心からそう思えます。
    しかし、それ以上に収穫だったことは、読む力を養えたことかな。
    こちらも本を読むときに自然と行っていることを、改めて言葉として認識できたことで、意識して、そこに込められてた意味を読み取る癖を付けたいと思う。

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    2011年01月23日
  • 800字を書く力

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    前半は、文章を書けるようになるための心得を明快に説いている。とにかく、何か最初に一文書き付ける勇気。それさえ出来れば、次の文は前の文の不足を補う形で続いていき、文章となっていくと言うこと。そして「淀み」「展開」。最初に書きたいことを書いてしまうこと。そこから続けていくことで思いもしなかった発見、結論にいたるということ。書く勇気と知恵を与えてくれる。

    後半は文章の読み方を書いているのだが、少し納得できかねる内容。
    不足を補うように積み上げられて文章は書かれていくのはわかるが、積み上げられた文章には不思議なマジックが働いている。それを可逆的に分解することが読解であるとは思えない。著者は出来るもの

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    2010年11月06日
  • 800字を書く力

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    僕の読み書きの力にはまだ不足があると認識した。とはいえ、僕の読み書きの仕方も大外れじゃないと思えた。この本の内容を踏まえて、読書を続けていければ不足は補えると思っている。

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    2009年10月04日