ジェームズ・ジョイスのレビュー一覧

  • フィネガンズ・ウェイク Ⅰ・Ⅱ

    Posted by ブクログ

    思想書、哲学書を含めて、今まで読んだ本で最も難解。ジョイスが植民地アイルランドの人間として宗主国の言語=英語を他言語で乗っ取って生の祝祭を展開しようとしていることは理解できる。しかし、その理論をおいて、多言語で構成される文体、文章を読んでいくと、複雑すぎて、ストーリーを追えない。『ユリシーズ』よりもはるかに難解。そう言いながらも、ジョイスの文章の強度だけは感じながら五日で読んだ。でも、もっと時間をかけてゆっくりと読む必要があるのだろう。

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    2026年04月12日
  • ジェイムズ・ジョイス全評論

    Posted by ブクログ

    作品内に数多の謎を仕込んでおくというジョイスの戦略にまんまと乗せられて、とうとう本書まで読まされてしまった。
    『ユリシーズ』における「輪廻転生」とは「翻訳」ではないだろうか?
    あるいは、「翻訳」としての「読書」といってもいいのかも知れない。
    「翻訳」さらには「読書」によって、『ユリシーズ』は何千万回となく「輪廻転生」を繰り返していくのではないだろうか?/


    【ジョイスが一四歳から五五歳までの間に書いた評論を執筆順に収め、それぞれに梗概を添えたこの書は、(略)作家ジェイムズ・ジョイスの「自伝的」著作集に他ならない。それがジョイスのフィクションを理解するうえでも極めて有効な糸口を提供している点は

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    2023年07月30日