ジェームズ・ジョイスのレビュー一覧

  • ジェイムズ・ジョイス全評論

    Posted by ブクログ

    作品内に数多の謎を仕込んでおくというジョイスの戦略にまんまと乗せられて、とうとう本書まで読まされてしまった。
    『ユリシーズ』における「輪廻転生」とは「翻訳」ではないだろうか?
    あるいは、「翻訳」としての「読書」といってもいいのかも知れない。
    「翻訳」さらには「読書」によって、『ユリシーズ』は何千万回となく「輪廻転生」を繰り返していくのではないだろうか?/


    【ジョイスが一四歳から五五歳までの間に書いた評論を執筆順に収め、それぞれに梗概を添えたこの書は、(略)作家ジェイムズ・ジョイスの「自伝的」著作集に他ならない。それがジョイスのフィクションを理解するうえでも極めて有効な糸口を提供している点は

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    2023年07月30日