吉村正のレビュー一覧
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衝撃の連続。。
江戸時代の日本人の生き方をとても大切にされてる吉村さん。確かに、自然なお産がいつのまにか医療管理の下病院で産むことが当たり前になって、母子の安全が第一になった。
出産というのは自然なもので、陣痛が長引くのは赤ちゃんが生まれる準備ができていないだけ、
ちょっと長引いただけですぐ陣痛促進剤を打ち、しまいには帝王切開で産まれた瞬間お母さんと赤ちゃんは引き離される。愛着形成もままならず、全力で赤ちゃんを可愛いと思えない。
江戸時代の妊婦のように、しっかり歩いて体力をつけ、農作業でしっかり働いてお産に臨む。
そして全力で赤ちゃんを産む。
無痛分娩が推奨される世の中を不思議に思った。本 -
Posted by ブクログ
旧財閥の跡取りで船舶会社副社長の風宮には狭いところに入りたいというおかしな性癖がある。
八年前に目の前から消えた幼馴染みの祐一朗だけは理解し支配していた。
いきなり現れ秘書となり…。
不思議な感覚を覚えました。
閉所恐怖症ならぬ広所恐怖症の風宮。
家族に疎まれて居場所もなくオドオドしていて情けない人間だと思っているけど祐一朗はそんな風宮が好きで仕方なく。
隠れん坊の風宮を探せるのは祐一朗だけ。
お互い歪みまくってるけど求めるものは同じ「お互い」だけ。
風宮をスーツケースにて、には始めは「それは…」となったけど読み進めていくうちに納得するものがあり。
「匣」風宮にとっての本当の「匣」は -
ネタバレ 購入済み
なかなか
面白いストーリーに、一気に読んでしまいました。
風宮の性癖と、それを理解する祐一郎。
他人には決して理解不能な内容なんだけど『2人はお似合いじゃん!』と、顔をニヤニヤさせながら読みました。
2人の変態ぶりが嫌いじゃなく、むしろ応援したくなります。
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やっぱり椹野先生の作品はツボる。
医療系学生とネクロマンサー系の融合とかもはや私のドストライクな気がする。
医療事故から悪魔と契約して心が読めるようになったが医者を辞めてソウル・リーダーとしてバーの一角で客商売する攻めと、理学療法士の専門学校でひたすら頑張る受けと。
バーのマスターもいい人で、バイトを紹介してくれた友達もいい人で、何気に悪魔が面白くてぐいぐい引き込まれて読んでしまった。
人との心の接触を絶った攻めが、受けの一生懸命さに次第に心が解かされかけて。
でも自分に関わり未来を暗くさせてくなくて拒絶するため葛藤したり。
元来持っているまっとうな医師の情熱が見え隠れしたりとても色濃い人物 -
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【あらすじより】
狭いところに入りたい―。旧財閥の跡取りで船舶会社副社長の風宮にはおかしな性癖がある。秘書となった幼なじみの祐一朗は、その唯一の理解者で支配者であった。家族に萎縮し、仕事の重圧で心が壊れかけていた風宮は、デスクの下で祐一朗の足下に蹲り安寧を得る。薄闇に包まれた狭い空間は、安らぎと同時に恍惚感をもたらした。まるで祐一朗の執着に閉じ込められたようで…。
【感想】
一途といえば聞こえはいいけど一歩間違えば病気。まさに受けも攻めも違った意味での病んだ精神。でもそこが嫌じゃないところが最初から最後まで一気に読めました。なので★4です -
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友人の紹介でこの本を手にした。
09年5月には妊娠中に吉村先生の講演会に参加。
これも同じ友人が誘ってくれたものだった。
このときはすでに大学病院での出産が決まっていて、
先生の元で産もうにも、他に助産院を探そうにも仕事をしていて、
しかも仕事で精神的に疲れていたのでそんな気力がなかった。
産む前も、産んでからも読むたびに幸せになれる。
そして自分の子供がいとおしくなり、自分の子供の愛し方もわかるような気がする。
私が実際に病院で経験したことには吉村先生が自然でないとしていることで、
やはりそれは私の記憶のなかでつらい記憶として残ることだった。
けれど、お産が自分にとって幸せな経験だったこと -
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検索していて見つけた"やばそう"作品2作目です。
周りから見たら異常で恐れるような状況が、本人にとっては正常で安らぐ状況……閉鎖空間にいると安心できる受と、そんな受を理解し守ろうとする攻のお話しです。
そして攻受ともに執着愛でもあります。
支配し支配され、2人だけの空間に酔いしれる。
いやもう受が落ち着く閉鎖空間が、最初は納戸なんですが…クローゼットに入ったりベッドシーツに包まるのは当たり前、やがてデスク下やスーツケース、ラストは………、というなかなかのマニアックさでした(^_^;)
自身はジッとしていられないのに、受を理解し受のためにそういう場所を提供する攻の愛。
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ネタバレとりあえずちょっと興味あったので、真逆の方法で産むなのに何だけど、日本宗教的自然主義もどんなもんなんだろうと思い読んでみた。
それなりに日本にしてはエクストリームだなーという感じ。昭和1桁生まれに育てられただけあって、私にもすんなりと入ってくる土壌というか、あぁそんな感じね、と思うところはあって。神の前にひれ伏したいです!とは全く思わないけど、まぁ一理あるよね、という感じ。
他の医学もそうなんだけど、日本て、そんなに閉ざされてるの?医者も、海外と交流ないの?なんか、あまりに閉鎖的で(所謂日本の産科学が)、逆にびっくりしている。
ある部分では吉村さんの論が欧米的なやり方とぴったり重なり、日