エリック・ラックスのレビュー一覧

  • 放射線と冷静に向き合いたいみなさんへ
    被曝治療の専門家による著作。放射線の発見の歴史から、ガンとの関係、遺伝性疾患、医療における放射線治療、原発と廃棄物(他の発電方法との比較を含む)、といった複雑な問題を説明している。
    タイトルどおり冷静に記述しており参考になる。ただし、原子力発電の廃棄物処理方法についてはスッキリしない。

    福島原発か...続きを読む
  • 放射線と冷静に向き合いたいみなさんへ
    原発、放射線の是非について最低限、踏まえなければならない事実がたんたんと述べられている。しかし、これを読み込んで議論できる人はどれだけこの日本にいるのだろう。

    私は感情的に原発はダメ、理性的には仕方なかろう、という立場だったが、本書によって、大幅に立ち位置を変えざるを得なかった。まさしく、「冷静」...続きを読む
  • 放射線と冷静に向き合いたいみなさんへ
    著者はチェルノブイリや東海村、福島で被ばく者の救援活動に携わった医師。放射線についてわかっていることについて全方位的に概略を説明しようとした本。放射線による健康被害を、ほかの要因(例えば火力発電による空気汚染や喫煙など)による被害と比べた場合に、格段に恐れるべき統計データは見つかっていない、らしい。...続きを読む
  • 放射線と冷静に向き合いたいみなさんへ
    筆者は白血病の権威だそうで、被曝の影響や医療被曝のリスクについては詳細で説得力のある論を展開しており、非常に勉強になった。その一方で、核戦略やエネルギー問題については非常に雑駁なデータを根拠にしているようで説も乱暴だ。餅は餅屋ということか。