水越真麻のレビュー一覧
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約100年にわたる惑星の入植年代記を綴ったSF小説。翻訳の酷さと(おそらく)原文の拙い描写により、非常に読みにくく、話が頭に入ってきづらいと感じたことが結構あったが、後半からは話が動き出し、最終的にはまあまあ面白いと感じた。知性ある植物と、地球人、異星人の7世代に渡る交流だが、序盤のストーリーをもう少し面白く、かつ後半にもっと活きる形で展開してほしかった。序盤が退屈すぎる。いまいち生活の情景が浮かびにくく、場面が急に変わったり、興味の持続を保つような話運びとは言い難かった。後半四章は近い時代ということで話の繋がりもあり、ミステリーからの冒険からの戦争からの異種族との共生をテーマにしていて、話の展開が面白く、一気に読めた。植物(スティーブランド)視点の語りは、異星の植物にしては人間のような思考でやや違和感を感じてしまったが、戦争中に各所で何が起こっているのか説明するためにうまく機能していたかも。人間以外の知性との共存の難しさが、同じ人間でも分かり合えていない現状の地球の縮図として寓話的に語られているようでもあり、非常に興味深かった。
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ネタバレは?ん?え?どういうこと?
という感じで疑問符が浮かび続けながら読み終わりました。
とりあえず、天使ものってだけで☆5つ付けたいw
ヒロインを取り巻く環境がティーンエイジャーということもあるんでしょうが、親友のキャラが軽いです。そして、あっさりと事態を人間である親友にペラペラと喋ってしまったヒロインに脱帽しました。そして、その後の二人のやり取りもすごく軽いです。びっくり…
ヒロインは身勝手で自己主張と思い込みが激しいです。自分だけが不幸!って感じ。ですが、海外小説のヒロインはだいたいどの小説も同じ雰囲気のヒロインですので、読んでてその身勝手さにすごくイライラしますが「まぁ、そんなもんよね」って感じです。
天使や悪魔ものって個人的にすごく好きなので、こういうお話待ってました。
女子向けってことは間違いありませんが、出てくる男たちは魅力的です。特に、ヒロインに好意を寄せている2人はすごく魅力的です。正反対の見た目と魅力。髪の色や肌の色、性格や雰囲気…あぁ、本物を見てみたいな…という感じ。ドラマ化されるのなら、どんな人が演じるのか見てみたい!
自分が何者であるのか、自分の天使が誰なのかわかるようでわからない終わり方だったので、読み終わってうずうずしてます。
これからどういう風になってくるのかすごく楽しみ。
天使の話だと知って出版されるのをずっと楽しみにしていました。
聖書や聖人のフレーズも出てくるし、人間と天使の関わり合い、そういったことも物語の展開に深く関わってきます。
何がこうしてこうなった…そういった聖書などに出てくる出来事が上手く物語の展開と掛け合わさっていて、次の展開が読んでいて分かってしまってもさほどげんなりしませんでした。
次巻を楽しみにしています。 -
Posted by ブクログ
ネタバレジャケ買い。帯に21世紀の不思議の国のアリスとあって、期待。
あまり合わなかった。いろいろ好みなモチーフ(ワイブラリーのエーエルや石鹸のゴーレム、布でできた森など)はでてくるのだけれど、どのシーンもいまいち情景を心に描けなくて入り込めなかった。
あと、付喪神は個人的には頂けない…。世界観が崩壊してしまう。日本人でなければ、違和感ないのかも。
(日本人のつくるRPGだってギリシャ神話も北欧神話も日本の妖怪もごっちゃ煮なのであまり言えない)
ただ、後半の侯爵のくだりはとても面白くて、一気に読めた。いつも思うけどファンタジーは毒がある部分が面白い。続編でているので、読むものがなかったら読むかもしれない。 -
Posted by ブクログ
・キャサリン・M・ヴァレンテ「宝石の筏で妖精国を旅した少女」(ハヤカワ文庫FT)は 所謂妖精譚と言ふより異界訪問譚と言ふべきであらう。より具体的に言へば、アリスやオズの系統に属する物語といふことである。そこは妖精の国かもしれない けれどフェアリーはゐない。そこにゐるのは魔法使ひや一風変はつた住人達である。そこを訪れた少女の不思議な体験が物語として語られる。「不思議の国のア リス」にしろ、「オズの魔法使い」にしろ、そして本作にしろ、そこを訪れた人間がそのタイトルになつてゐる。いづれもその不思議さ、ナンセンスの具合がお もしろい。
・ドロシーは竜巻に家ごと巻き上げられてオズの支配する国に送り込まれた。単なる偶然でなくとも、ドロシーの意志は一切考慮されない。アリスは川辺で退屈してゐた時に、不思議なウサギを追いかけてウサギの穴に飛び込んだ。それが発作的な行動であつて、積極的、意図的な行動でなくとも、穴に飛び込むにあたつてはアリスの意志の反映がある。「宝石の筏」の少女セプテンバーは〈緑の風〉に「わしと一緒に旅に出ないかね? 〈そよ風のヒョウ〉の背に乗って、妖精国のすぐそばの海まで行くんじゃ。」(10頁)といふ誘ひに、迷ふことなく「行くわ!」(11頁)と答へる。日々同じ生活に飽き飽きしてゐたからである。セ プテンバーは強い意志を持つてヒョウの背に乗つた。〈緑の風〉は「妖精国のたいせつな掟」(12頁)や妖精国の様々なことを教へた。つまり、ドロシーやアリスは訳も分からずに異界に入つたのに対して、セプテンバーにはガイドがゐるのである。ただし、〈緑の風〉は「妖精国には入れない。」(10頁)ので、そ の入口までである。それでも知つて入るのと知らずに入るのとでは大きな違ひがある。こんな似てゐるやうで似てゐない3人の共通点は、異界に入つた時点では 目的がないといふことである。どこで何をするのか、これがないのである。ところが、ドロシーは直ちに、セプテンバーは徐々に、そしてアリスは……家に帰り たいと思ひ出す。この目的を達成するために出くはし現れる様々な登場人物と出来事、これがこれらの物語の醍醐味なのであらう。おもしろくもまた楽しいその ナンセンスはいづれが菖蒲か杜若である。それでも個人的に思ふのは、セプテンバーには、後発だけあつて、アリスやドロシーの面影があり、それゆゑにそれを超えようとする作者がそこにゐるといふことである。この面影は明らかである。子供の頃の作者には「アリスやドロシーがお気に入りのヒロインだったと」 (「訳者あとがき」398頁)か。一読すればこれはよく分かる。彼女達を超えてセプテンバーを差別化せねばならなかつた所以であらう。そこでこの言葉、 「また春になるころには、わたしはここに戻ってくるわ。」(388頁)つまり、ここは一度異界から去るがまた戻るといふことである。これはアリスにもドロ シーにもない意志表示である。二人は再び異界に戻れない。ところがセプテンバーは事情が違ふ。春になると妖精国に戻るのである。「帰りたくないヒロイン」 (「訳者あとがき」398頁)ださうである。さう、セプテンバーは確かに帰りたくないらしい。しかし、時が来れば帰らざるを得ず、逆に春には来ざるを得ないのが本当のところ、決然とした返事とはうらはらに、セプテンバーはさういふ少女だつたのである。何だつまらないとも言へるが、これは続編があるといふことだと割り切れば、かういふ趣向もまたおもしろいではないか。一度きりでなく何度も異界と往来できる。あるいはこれは読者の望みかもしれないと思ふ。「帰 りたくないヒロイン」に期待しよう。 -
Posted by ブクログ
ハヤカワといえばファンタジーというイメージはほぼないのですが、
表紙の絵についつられて購入。
帯には現代版アリスってかかれていましたが、
さてどういうものかと楽しみです。
途中から話の展開が少し速くなって
テンポよく進んでいき、
主人公の心の成長ぶりが描かれています。
友情やいたわりの心の大切さを
直接ではないけれども教えてくれるお話でした。
私の場合、翻訳ものはかなりの確率で
意味がわかりにくいと思う部分があります。
それを承知の上で読んでみました。
他に読んだものと同じように、やはり何を言っているのか
わからないところがありましたが
途中でやめたーということにならず、
フシギと最後まで読めました。