水越真麻のレビュー一覧

  • セミオーシス

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    地球を出た数十人がたどり着いた星は、地球より10億年古い星で地上の多くが植物相に覆われていた。そしてそこには、知性を持った植物がいた。
    人は、電気信号という物理変化による思考だが、ここの植物は、科学変化による思考。なるほど、面白いなぁ。思考スピードには難がありそうだが、複合的に思考出来そうな気もする。

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    2024年02月23日
  • セミオーシス

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    約100年にわたる惑星の入植年代記を綴ったSF小説。翻訳の酷さと(おそらく)原文の拙い描写により、非常に読みにくく、話が頭に入ってきづらいと感じたことが結構あったが、後半からは話が動き出し、最終的にはまあまあ面白いと感じた。知性ある植物と、地球人、異星人の7世代に渡る交流だが、序盤のストーリーをもう少し面白く、かつ後半にもっと活きる形で展開してほしかった。序盤が退屈すぎる。いまいち生活の情景が浮かびにくく、場面が急に変わったり、興味の持続を保つような話運びとは言い難かった。後半四章は近い時代ということで話の繋がりもあり、ミステリーからの冒険からの戦争からの異種族との共生をテーマにしていて、話の

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    2022年03月13日
  • 影の妖精国で宴をひらいた少女

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    13歳になり再び妖精国を訪ねるセプテンバー。前巻で離れ離れになった彼女の影が下妖精国の女王となり、上妖精国の住人から影を奪っているのを知って解決の旅に出る。
    前回の旅の仲間だったエーエルとサタディ、今回は彼等の影と共に旅をするが、本体の従属から解き放たれ自由を手にして喜んでいる姿に、影を元に戻そうとする事が正しいのかどうか、物語は一義的ではなく深みがある。
    妖精国の住人や訪れる場所はイマジネーション豊かで楽しいのだが、物語のメリハリに欠け作品として今一つ印象が弱い感じ。
    次巻は翻訳されないのかな。読みたいのに。

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    2019年02月13日
  • 宝石の筏で妖精国を旅した少女

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    『孤児の物語』が良かったので著者の他の作品も読みたくなった。
    本作は本国ではヤングアダルトに分類されるらしく、日本語訳も児童文学調の語りで、『孤児の―』とは大分カラーの違う作品。
    十二歳のセプテンバーが<緑の風>と<そよ風のヒョウ>に連れられて行った妖精国で、旅の仲間となる飛竜のエーエルやマリードのサタディを始め、様々な人物、生き物、生物でないもの達と出逢い冒険していくアリス・ストーリー的な物語。
    作品としてはオーソドックスではあるけれど、愛嬌のある語りと魅力的な登場人物達に引き込まれ、読んでて楽しかった。続編にも期待。

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    2019年02月03日
  • アルファ/オメガ

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    だまされたー。3部作その1と知ってたら買わなかったのに…。
    とっても『ハンガーゲーム』。ユートピア/ディストピア、運命の乙女、レジスタンス…よくできたジュブナイルではある。
    人類すべてが、完璧な側と欠損した側の双子で生まれてくる設定は面白いけど、陰惨な社会や闘いの痛みが伝わらないところも『ハンガーゲーム』ふう。
    まあ、主人公の運命は気になるので、続きも読むようにするけどねー。映画の題材としてはいいかな。

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    2017年09月10日
  • ヴァイオレット 目覚めのとき

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    読んだはずなのに、記憶に残らなかった。
    でも、面白かったような気がする。
    続きを読みたいとは思った。

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    2014年08月04日
  • ヴァイオレット 目覚めのとき

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    ネタバレ

    は?ん?え?どういうこと?
    という感じで疑問符が浮かび続けながら読み終わりました。
    とりあえず、天使ものってだけで☆5つ付けたいw

    ヒロインを取り巻く環境がティーンエイジャーということもあるんでしょうが、親友のキャラが軽いです。そして、あっさりと事態を人間である親友にペラペラと喋ってしまったヒロインに脱帽しました。そして、その後の二人のやり取りもすごく軽いです。びっくり…
    ヒロインは身勝手で自己主張と思い込みが激しいです。自分だけが不幸!って感じ。ですが、海外小説のヒロインはだいたいどの小説も同じ雰囲気のヒロインですので、読んでてその身勝手さにすごくイライラしますが「まぁ、そんなもんよね」っ

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    2014年07月02日
  • 宝石の筏で妖精国を旅した少女

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    ネタバレ

    ジャケ買い。帯に21世紀の不思議の国のアリスとあって、期待。
    あまり合わなかった。いろいろ好みなモチーフ(ワイブラリーのエーエルや石鹸のゴーレム、布でできた森など)はでてくるのだけれど、どのシーンもいまいち情景を心に描けなくて入り込めなかった。
    あと、付喪神は個人的には頂けない…。世界観が崩壊してしまう。日本人でなければ、違和感ないのかも。
    (日本人のつくるRPGだってギリシャ神話も北欧神話も日本の妖怪もごっちゃ煮なのであまり言えない)
    ただ、後半の侯爵のくだりはとても面白くて、一気に読めた。いつも思うけどファンタジーは毒がある部分が面白い。続編でているので、読むものがなかったら読むかもしれな

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    2014年03月02日
  • 宝石の筏で妖精国を旅した少女

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    ・キャサリン・M・ヴァレンテ「宝石の筏で妖精国を旅した少女」(ハヤカワ文庫FT)は 所謂妖精譚と言ふより異界訪問譚と言ふべきであらう。より具体的に言へば、アリスやオズの系統に属する物語といふことである。そこは妖精の国かもしれない けれどフェアリーはゐない。そこにゐるのは魔法使ひや一風変はつた住人達である。そこを訪れた少女の不思議な体験が物語として語られる。「不思議の国のア リス」にしろ、「オズの魔法使い」にしろ、そして本作にしろ、そこを訪れた人間がそのタイトルになつてゐる。いづれもその不思議さ、ナンセンスの具合がお もしろい。
    ・ドロシーは竜巻に家ごと巻き上げられてオズの支配する国に送り込まれ

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    2013年11月03日
  • 宝石の筏で妖精国を旅した少女

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    ファンタジーの鉄板である「迷い込んだ異世界」から、帰りたくないと足踏みする少女の物語。
    アメリカという、所謂「歴史(神話伝承)のない国」の作家が描いたものだというのはなんだか納得がいくような、リアルなような。

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    2013年08月23日
  • 宝石の筏で妖精国を旅した少女

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    ハヤカワといえばファンタジーというイメージはほぼないのですが、
    表紙の絵についつられて購入。
    帯には現代版アリスってかかれていましたが、
    さてどういうものかと楽しみです。

    途中から話の展開が少し速くなって
    テンポよく進んでいき、
    主人公の心の成長ぶりが描かれています。
    友情やいたわりの心の大切さを
    直接ではないけれども教えてくれるお話でした。

    私の場合、翻訳ものはかなりの確率で
    意味がわかりにくいと思う部分があります。
    それを承知の上で読んでみました。
    他に読んだものと同じように、やはり何を言っているのか
    わからないところがありましたが
    途中でやめたーということにならず、
    フシギと最後まで

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    2013年09月14日