勝川俊雄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
どう見ても長期的に良いことを、目先の利益に目が眩んでやろうとしない。自分も出羽守も含め、日本てバカ(グランドデザインとリーダーシップが無い)なんじゃないかと思う。外国は日本の失敗に学び、持続可能な漁業を始めている。日本だけがいつまでも早い者勝ちで獲りつくす知能指数の低い原始的な狩りをしている。僕はたぶんその前に死ぬけど、文明崩壊のいろんな条件揃ってるなぁ。
メディアが全く現状を知らせず、水産庁の大本営発表や、わずかな成功例や豊漁シーンばかり流していることも問題視。
そう思うと、イッテQで、ウッチャンがマグロを全然獲れなかったのをそのまま放送したのは英断だった。
MSCラベル、覚えよう。 -
Posted by ブクログ
危機的状況にある日本の漁業の実態、他国との関係、各国の漁業の成功例などが詳細に書かれている。
「何故衰退している漁業で魚が減るのか?」
「衰退したら何がいけないのか?」
「中国は乱獲しているのか?」
「何故国は動かないのか?」
「結局国民にできることは?」
などなど、もやもやしていた事もよく読むと書かれている。
「結局国民にできることは?」の答えは、
・皆が漁業の現状についての正しい知識を持つこと
・エコラベルの付いた(乱獲ではない)魚を買うこと
だそうだ。
なんだか気が遠くなる話なような・・・。
でもこれが一番重要な事のよう。
正しい知識を広めるのは大事ですね、確かに。
この本を読んだ -
Posted by ブクログ
各種メディアで漁業問題について積極的な発信を行っている勝川俊雄の著書。僕もそうなのだが、彼の活動のおかげで近年この問題に関心を持つ人が増えているように思う。問題があるとすれば彼ばかりが頑張っているということであろうか。同業者ないし漁業関係者には勝川に賛同しない者も多いはずだが(賛同者ばかりなら状況もいくらかは動いているだろう)、彼らがどういう主張をもっているのかがよくわからない。つまり、勝川と同じ土俵で戦っている者がいない。その結果が、ネットを中心とした言論空間での勝川一人勝ちの状況であるが、これは読者にとって望ましいものではない。勝川の言っていることの妥当性を検証しづらいからだ。とはいえ、以
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Posted by ブクログ
2013年に世界銀行が、世界の2030年までの漁業生産の予測をしている。世界全体で24%の増加で、どこの国も増加しているのに日本のみが10%のマイナスとなっている。日本漁業の衰退は世界の中でも特異的となっている。他方、ノルウェーで最も成長している産業は水産業。この10年間でのGDPの増加分の42%が水産業によるものとなっている。彼我の差を鋭く分析し、今後の日本の進むべき道を示す。
漁業問題に限らず、今、日本は至る所で同じ課題に直面している。昭和の時代は、人口増加と経済成長によって、社会のほぼすべてのセクションが成長し続けた。問題を先送りしていれば、いつの間にか時間が解決してくれた。しかし、今後