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なぜホッケは高くて小さくなったのか?
居酒屋で出てくるホッケ、最近は小さいと思いませんか。小さいどころか、ホッケを置いていない店も増えています。ホッケの漁獲量は、なんと最盛期の9割減。大きな魚を獲り尽くして、いまは成長しきっていない小さいホッケまで獲っている状態なのです。ホッケだけではありません。サバは7割減、クロマグロやウナギはすでに絶滅危惧種です。輸入魚も、世界的和食ブームの影響で、価格が上がっています。このままでは本当に、魚はめったに食べられなくなってしまいます。
日本は世界第6位の広大な排他的経済水域をもつ漁業大国だったはずなのに、なぜこうなってしまったのでしょうか。中国漁船の乱獲? クジラが食べ尽くした? 地球温暖化の影響? いいえ、そうではありません。日本の漁業が抱えている大問題を気鋭の水産学者が解き明かし、日本人がこれからも美味しい魚を食べ続けるにはどうしたらいいかをわかりやすく解説します。
Posted by ブクログ 2016年12月09日
日本近海での漁獲量が少なくなっているのは、温暖化などではなく、国が無策だからだと。世界的に漁業は伸びてきていると。ノルウェーでは、日本のニシン漁を引き合いに出して、継続して漁業を続けるために、量から質の漁業に変換したと。日本政府などに対する著者の怒りが良くわかった。行政、漁協が協力的でないのなら、国...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年09月13日
どう見ても長期的に良いことを、目先の利益に目が眩んでやろうとしない。自分も出羽守も含め、日本てバカ(グランドデザインとリーダーシップが無い)なんじゃないかと思う。外国は日本の失敗に学び、持続可能な漁業を始めている。日本だけがいつまでも早い者勝ちで獲りつくす知能指数の低い原始的な狩りをしている。僕はた...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年12月19日
危機的状況にある日本の漁業の実態、他国との関係、各国の漁業の成功例などが詳細に書かれている。
「何故衰退している漁業で魚が減るのか?」
「衰退したら何がいけないのか?」
「中国は乱獲しているのか?」
「何故国は動かないのか?」
「結局国民にできることは?」
などなど、もやもやしていた事もよく読むと...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年04月22日
各種メディアで漁業問題について積極的な発信を行っている勝川俊雄の著書。僕もそうなのだが、彼の活動のおかげで近年この問題に関心を持つ人が増えているように思う。問題があるとすれば彼ばかりが頑張っているということであろうか。同業者ないし漁業関係者には勝川に賛同しない者も多いはずだが(賛同者ばかりなら状況も...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年11月13日
マグロ、ウナギだけではなく、ホッケやニシンも、日本人が無計画に獲りすぎて、水産資源を損なってしまっている実態が書かれている。水産政策の無策がこの状態をつくった。クジラなども含め、水産政策でお役所の言うことは信じることが出来ない。思い切った禁漁など、抜本的な対策をしないと、ほんとうに「魚が食べられなく...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年01月14日
魚は好きだが、このところ本当に高くて、肉の方が安いのでそっち食ってるのが実感ではあった。
漁獲量が劇的に落ちているのは勿論知っていて、その原因もなんとなく感じてはいたが、実のところ、日本の無計画な早獲りがその大きなものの一つだとは知らず、正直結構ショックを受けた。
そこだけ強調してもいけないのかも...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年11月06日
2013年に世界銀行が、世界の2030年までの漁業生産の予測をしている。世界全体で24%の増加で、どこの国も増加しているのに日本のみが10%のマイナスとなっている。日本漁業の衰退は世界の中でも特異的となっている。他方、ノルウェーで最も成長している産業は水産業。この10年間でのGDPの増加分の42%が...続きを読む
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