D・H・ロレンスのレビュー一覧
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いつか読みたいと思っていたよ!
あの、最後死んじゃうやつね…!と思ってたら違った。夫人違いだった。(なんのネタバレよ)
原題は"LADY CHATTERLEY'S LOVER"、初出は1928年。木村政則訳。
最初に訳者まえがきがあることで、だいぶとっつきやすくなっていると思う。個人的にはメラーズの訛りはもっと方言ぽくてもいいと思うけれど、このへんは翻訳の限界ともいえそう。
舞台は第一次世界大戦後のイギリス。
准男爵夫人であるコニー(チャタレー夫人)は、若くして結婚するも、夫が戦争で下半身不随となり、性生活を営めなくなる。子供が欲しいと思いながらも夫の世話をする -
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これは予想外!官能小説かと思っていたら、淫靡さよりも崇高さを感じさせる社会派。エロいっちゃエロいが(笑)。
近代化により失われていく人間性や生命力を見つめ、その本源的な回復を性愛に託して表現したというところだろうか。けっして単純に「わいせつ」という言葉だけで片付けられる内容ではない。約1世紀を経た現代にも通じる文明社会批判と、性を通じてスピリチュアルな高みにまでのぼる思想性が際立つ。
発禁や裁判などで有名な本作。過激な性描写と背徳感に満ちた世界観を予想していたのだが……。良い意味で裏切られた感と、その清々しい感動に今、他の翻訳も読みたくなっている。
こんな時代だからこそ、希望を胸に秘めて -
ネタバレ 購入済み
戦争で下半身不随になった夫クリフォドからチャタレイは後継ぎの為に、他に恋人を作って子供を生むように言って身勝手すぎる。クリフォドはチャタレイの気持ちを考えてない。
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購入済み
チャタレイ夫人
チャタレイ夫人
チャタレイ夫人が艶めかしい
チャタレイ夫人のダンナは戦争で
下半身が不能になってしまい
後継ぎ欲しいから無茶な要求して
チャタレイ夫人がかわいそう -
般若心経に匹敵する解題!
ロレンスの本文読む必要特に無し。恆存氏の解題を熟読吟味するだけでよし。この後書きは彼の終生にわたる主張のエッセンスである。あと、コリンウィルソン、「アウトサイダー」の後書きと彼の著作「人間この劇的なるもの」「芸術とは何か」を参考書として読めば、少なくとも(ロレンスの)ではなく、恆存氏の思考を辿ること容易になる。彼の主張自体はそんなに難しいものではない。ただ一種独特な文体、レトリックを駆使するから複雑に感じるだけ。この黙示録論は般若心経に匹敵する位、簡明且つ深淵な文章であると私は高く評価する。
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新潮文庫の方は、多分、学生の頃に読んだきりなので、かなり久しぶり2回目。
チャタレイ夫人にばかり注目してる感じがしていたけど、チャタレイ夫人の恋人である森番メラーズが重要なんだと今頃わかる。
メラーズの考えがロレンスの考えを投影しているのだから。
他の本で、愛することは技術的なことで、なかなか難しいことだと書かれていた。
そうかもしれない。
というか、そうなんだろう。
自分が思っていた愛するは、本当は違うのではないかと思うようになった。今頃。
それがロレンスの言ってる愛するとも違うかもしれないけど、愛するというのは本当はものすごく難しいものだと思う。 -
Posted by ブクログ
イギリスの田舎の自然描写が美しい。生き物の生々しさ、荒々しさ、土の匂い、泥の匂い、血の匂い、その他色々危ない匂いとか、引っくるめた、猛々しく、柔らかい自然の中に威勢よく、繊細に、弱々しく、残酷に生きる普通の登場人物の等身大の姿が心地良い。
モグラを簡単に殺してしまう農家の娘、池に入水自殺を図っていた所を助けてくれた医者のことを勘違いして愛が芽生えてしまった娘、プレイボーイの男に遊ばれた電車の車掌(女の子ばかり)たちがその男を袋叩きにするという残酷だか小気味良いシーン、ドSの姑に嫌味を言われ続ける労働者、彼にそっとお茶を出す嫁、母親の反対を押し切って飼った野生のウサギが暴れまくり、最後は母親 -
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ネタバレデーヴィッド・ハーバート・リチャーズ・ローレンス
1885年生
イギリス、ノッティンガムシャー出身の小説家・詩人。
一作目を読んで、庭の野草の細やかな描写や娘たちの描写が女性的に思え作者のことを検索したら、男性だったので驚いた
一作目、二作目は、恋のかけひきや恋に落ちる瞬間、不安などの気持ちが細かく描かれていて、
代表作『チャタレイ夫人の恋人』を読みたくなった。
三作目は、浮気男をやっつける、背景がダーク色を感じる作品
四作目は、よくわからなかった…
五作目は、お金に囚われた両親を持つ子どもの気が狂ってしまう、悲しいお話し…
二番がいちばん
馬商の娘
乗車券を拝見します
ほほ笑み
木馬