加藤寛一郎のレビュー一覧

  • 壊れた尾翼 日航ジャンボ機墜落の真実

    Posted by ブクログ

    大学に入学した1986年度の前年度の浪人時代に,日航ジャンボ機の御巣鷹山への墜落事故とスペースシャトルチャレンジャー爆発事故が発生しました.
    これらの事故は,大学で航空宇宙工学を学ぶうえで大きな影響を与えた事故でした.
    今回推薦する図書は,日航機墜落事故について,飛行力学の専門家が解説を行った名著です.
    尾翼はなぜ壊れたのか,尾翼が欠落することで,航空機の飛行やキャビン内はどのようになるか,などについて,工学を駆使しながらもわかりやすく解説した縦書きの本です.
    航空機の安定性における垂直尾翼の役割に興味をもったのも,この本がきっかけでして,本学機械工学科の2年生授業のものづくり創成実習Ⅰや3年

    0
    2025年04月06日
  • 零戦の秘術

    Posted by ブクログ

    「加藤寛一郎」の『零戦の秘術』を読みました。

    古本屋でタイトルが気になり、手にとって読んでいたら、天才的撃墜王「坂井三郎」の魅力にどんどん惹きつけられ買ってしまったんですよね。

    -----story-------------
    零戦の強さの秘密が遂に解明された。
    零戦は、なぜ強かったのか。
    その秘密とは?
    天才的撃墜王「坂井三郎」と名機・零戦の組み合せが人間と機械に想像を越えた能力を発揮させた。
    「坂井」は零戦をどのように駆使したのか。
    そして零戦は「坂井」にどう応えたのか。
    零戦の強さの秘密を科学的に解明するとともに、戦闘機乗りの超人的な精神と究極の技倆を明らかにする新たなる「零戦伝説」。

    0
    2022年04月26日
  • 航空機事故50年史 第一人者がはじめてすべてを明かす

    Posted by ブクログ

    88もの事故についてそれぞれ詳述され、これらを読み進めるうちにずいぶん、航空機の構造や機内の様子についての感覚を抱くことができる。

    航空機の安全運航を取り巻くいくつかの立場・人々や制度についても、イメージを持てたのは収穫であった。

    また、前段に延べられる、飛行機発明から旅客機誕生までの50年史と言うのが面白い。とくに、軍事との関係で開発・技術革新がされてきたというのは勉強になた。インターネットにしろ武器にしろ、戦争は世界を変えて(きて)いるのだ。

    0
    2014年12月08日
  • 零戦の秘術

    Posted by ブクログ

     「大空のサムライ」こと坂井三郎氏に航空力学の専門家がインタビューをして、その類い稀なる零戦操縦術と戦法の秘密を明らかにした本。
     坂井三郎氏の言葉を口述筆記しているので、ズバッ、グッ、ダダッ、バラバラッ、とまるで長嶋茂雄のコメントのようなところがあるが、理路整然と語ってくれるところもあり、そのギャップが逆に臨場感を出している。
     
    「左捻り」という技が、坂井をエースパイロットたらしめたスゴ技らしい。航空力学的な著者の説明が読んでも全然わからなかったが、なんだかすごいことらしいことはわかった。たぶんメカ好きな人には堪らない記述なんだろう。
     自分はそういったところはサクッと読み流して、まるで剣

    0
    2017年08月15日
  • 零戦の秘術

    Posted by ブクログ

    零戦のエースファイター、坂井三郎さんの実戦での、戦闘法を解説した本。科学としての理論や、坂井さんへのインタビューも載っていて、
    結構楽しめました。インタビュアーが、東大の工学部航空科の教授らしくて、科学的に検証しようとする姿勢が、比較的中立で、納得のいく印象でした。しかし、戦争って、「人と人」の戦いだって、つくづく思いました。「戦闘中は、恐怖から逃げた者から死んでいく」っていう事が読んでいて一番大きな教訓でした。

    航空力学と、戦闘機の挙動に興味がある人にはお勧めです。あとは昔零戦に乗ってた方とか。記録書と、科学書、インタビューというのが3本柱の内容です。

    0
    2009年10月04日