荘魯迅のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1945年はこの国にとって序章にしか過ぎない、日本への勝利によって火蓋が切って落とされた長い内戦と圧政の歴史の。
日本にとっての中国と同じぐらい、中国の中ではそれぞれに戦う相手がいた。日本人は倒すべき相手の一つでしかなかった。それは多くの日本人が認識すべきことであろう。
1978年はこの国にとっての終戦だ。孫文が抱いた普通の国への道を実現するための舞台がやっと整った。この国はまだ普通の国への道を歩みだしたばかりだ。
この国の苦難の道のりがわかるとともに、ようやく歩みだしたこの国の発展の歴史を応援せずにはいられない気持ちになる。中国の経済発展を脅威と捉える向きも多いが、この国が真に豊かな -
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
中国人筆者だから書けた!
慟哭の祖国史!
文革で将来を閉ざされ、地下で活動した著者が卓越した日本語で書く、痛恨の中国史。
「この犠牲はなんのためだったのか!」涙なくして読めない隣国の170年!
[ 目次 ]
近代の幕開き―朝貢しか知らない老帝国と対等を求める西欧諸国の出会い
アヘン戦争―弱体を見破られる!不平等条約をたてに列強の餌食に
太平天国の乱―末期の清を揺るがせた“初の農民革命”は、急速に腐敗する
アロー号戦争―アヘン合法化と国土の広範な割譲に“洋務運動”が起こる
日清戦争―軍備を整え急成長する日本。宮廷内権力争いで力を失う清
清王朝の滅亡―ついに辛亥革命が起こり、孫文は -
Posted by ブクログ
日本滞在歴20年以上、大学講師による中国近現代史です。
大学の先生と言っても専門はどうやら日本文学であり、
かつ音楽家でもあるようで、
歴史家ではありません。
専門家ではない分だけ、一人の親日家中国知識人による、
中国史という点で興味深いと思います。
前半はアヘン戦争~日中戦争まで。
概説的ですが、ところどころに個人的見解が伺えるので、
教科書的単調さはそれほどありません。
アヘン戦争以降、列強に食い物にされていく清朝末期の様子など、
中国人からの視点で描かれている点が、
私たちから見ると新鮮に思えます。
それから日中戦争に至るまでの中国の政体の事情が書かれていきますが、
日中両国にとって