四元康祐のレビュー一覧

  • 偽詩人の世にも奇妙な栄光

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    ネタバレ

    ⚫︎受け取ったメッセージ
    何かを生み出すとは?
    何もないところからは何も生まれない。

    ⚫︎あらすじ(本概要より転載)
    吉本昭洋は中学2年の時、詩に出会った。教科書に載っていた中原中也の詩だった。以来彼は、詩を愛するようになり、生活の大半を詩に捧げるようになった。しかし、彼は詩を作らなかった。いや、作れなかったのだ。詩を愛しながら、詩作の才能の欠如を自覚した彼は、大学卒業後、商社に入社し、ビジネスマンとして世界各国を渡り歩く生活を送ることになった。しかしその後、出張先のニカラグアで、ある衝撃的な事件に遭遇する……。

    ⚫︎感想
    誰よりも詩を愛しているのに、自分では詩を書けない男の顛末。大変興味

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    2024年02月13日
  • 偽詩人の世にも奇妙な栄光

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    リズム、リズム、リズム。訥々、緩急、強弱、シンコペーション…言葉の波のリズムに襲われるような文章。
    自虐と自嘲と自戒のぐるぐる巻き。

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    2016年04月02日
  • 詩探しの旅

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    英語が話せる
    日本語にするとcan の意味合いを含む、使えるスキルとしての意味合いを持つ側面があるなあと思うが
    言語って進んで得た人と
    そうじゃない人の2種類いて
    そうじゃない人の中でも不可抗力でそれを覚えて話すしかなかった人もいて、痛みの記憶でもあるんだなと思った

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    2025年09月25日
  • 詩探しの旅

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    詩人四元さんが各地の詩祭を巡って出会った各国の詩人達の物語。
    詩祭ってものを知らんがフェスっぽい感じかな。

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    2025年03月09日
  • 詩探しの旅

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    詩人である筆者によるエッセイ的な内容
    多くの詩も引用されています
    日本における詩と世界各国における詩はかなり違うということがわかり、面白かった
    詩が身近に感じられるとともに自分がなぜ詩に惹かれるのかということのヒントを得られた気がします

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    2025年08月27日
  • 偽詩人の世にも奇妙な栄光

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    中学時の明けても暮れても中原中也から、ヨーロッパ、古典、古今東西の詩への遍歴。詩への深い洞察を得ながらも自分では書けない。商社に就職、世界を渡り歩くうち、各地の詩祭に参加するようになる。帰国後、即興詩合戦、ネタは自由に創造的に翻訳した詩祭の詩集。

    オリジナルであるかどうかの判断にこそ問われる、知識と愛。

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    2016年11月19日
  • 偽詩人の世にも奇妙な栄光

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     小説なのではあるが、詩論として、詩とはなにか、という問いに対する答えとして読むと一定の納得が得られる。
     主人公は若い時から詩を読むことが好きだけれども自分の筆としてものすことが出来なかったが、翻訳を通じて自分の筆に乗せることが出来るようになった、というくだりが感動的である。が、のちにポエトリーリーディングに出るようになった時に何故正直に「翻訳だ」と言い出せなかったのか、コトが大きくなるまでに正直に言えなかったのか、というあたりがストーリーの犠牲になっている。そうでもしないと話が進まないから、というのはちと乱暴かなぁ。

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    2015年07月24日