楢崎正剛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
残念ながら2010年のW杯では本番直前に調子のよい川島にスタメンの座を取られてしまったものの、10数年に渡って日本代表のGKの座を守り続ける楢崎正剛選手が生き様を綴った一冊。
高校時代から同年代の川口能活と比較され続けたのもあり、「耐えるGK」というイメージが強かったが、まさにその通りだと感じた。
「ゴールキーパーが受身であること」を、受け入れる。これはわかっていてもなかなかできないことだということは、キーパーを経験したことのある人ならわかることだと思う。自分が試合をコントロールしよう、と思っても、やはり限界はある。
自分の置かれた状況をしっかりと受け止めて、やることをやる。
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Posted by ブクログ
僕はサッカーは全く解らないけど、言われてみればゴールキーパーは、失点を食い止めるのが仕事。すべてのシュートを止めてやる!って気持ちで全試合望んでいるが、勿論、失点はある。0か-1か。失点してしまったものは取り消せない。キーパーが点を取りに行く機会はほとんどない。「キーパーがすべてのシュートを止めれば、サッカーは絶対負けない」確かにその通りだけど、その気持ちで試合に臨んでいるという著者は、ひたすらカッコイイ。(試合みたことないけどw) 曰く「失敗を引きずらないこと」それがキーパーの仕事と。その境地に至るまでの系譜を著者の半生から、ひも解く。サッカーが全く解らない人でも楽しめる人生指南書的な一冊。
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Posted by ブクログ
楢崎のキャリアについては全く知らず、予備知識もほとんどない状態で読みました。なので読んでる最中に時系列がバラバラで分かりづらいことがありました。
楢崎の性格や考え方、小学生のころから今までの半生が試合を通して(サッカー選手だから当たり前っちゃ当たり前ですが(笑))書かれていてよく分かりました。そこから学ぶことも多く、とても充実した内容だったと思います。強いGKというものがどういったものなのかも分かりました。これからはそういう点も含めて試合を観ることができるので、今まで以上に面白く観戦できるような気がします。
また2chなどでは選手に対する批判をよく目にしますが、それらが安易すぎるということ -
Posted by ブクログ
楢が新書を出してるなんて!と思って書店に行く度に探したものの、認知度のせいかどこにもなかったので結局ネットで買ったという切なさ。
宮本の本はあったのにね…。
私は2002年のW杯から楢の誠実さ、地味さを尊敬しております。
内容はもう、楢崎正剛がインタビューとかでずっと喋ってること。
どうしてこの人はこんなにゆるぎないんだろうって思ってたけど、それも人生の分岐点で色んなことを経験してる内に自然に身についたものなのね、と関心した。
忍耐力や、自分のやっていることを信じる力があるって素晴らしい。
この人の強さには本当に頭が下がる。
それに触れて、自分の振る舞い方とか考え方とか、見つめ直そうって思え -
Posted by ブクログ
楢崎さんの人柄が伝わる本でした。コツコツ地道に技術を磨き続けるプロ意識が素晴らしい。
・誰かと比べる必要はない。試合に出れないのは自分が未熟なだけ。超えるべきは、その時の未熟な自分。
・チーム内での自分の役割をつくる。自分の好プレーよりチームの勝利。自分の好プレーで勝利を得れば最高だが、失点した失敗をひきづらず切り替えてチームの勝利に貢献する。
・先輩のすべての言葉を、聞き流すな。自分以外への言葉を聞き流すのはもったいない。そのメッセージが今は役に立たなくても、いつかは役に立つ。感度の良いアンテナが集めた情報が自分を成長させてくれる。その積み重ねが競争を勝ち抜く鍵を握っている。
・熱を伝えるの -
Posted by ブクログ
この本の発売日に、たまたま本屋に行って出会いました。
正直、楢崎はあまり好きなキーパーではありませんでしたが、
6年間ゴールマウスを守っていた者として
ゴールキーパーが書いた本は読んでみたかった。
”ゴールキーパーがすべてのシュートを防げば、「負ける」ことはない”
という冒頭の文章がまさに自分の”キーパー観”とイコールだったので購入を決めました。
フリューゲルスの消滅や代表での試合など、やや自伝的な文章が多いものの、
所々に描かれているゴールキーパーとしての考えに、もの凄く自分と似たものを感じた。
それを楢崎はとことんやり抜いた、という点が明らかに自分とは異なるが。
川口、あるいは現日