残念ながら2010年のW杯では本番直前に調子のよい川島にスタメンの座を取られてしまったものの、10数年に渡って日本代表のGKの座を守り続ける楢崎正剛選手が生き様を綴った一冊。
高校時代から同年代の川口能活と比較され続けたのもあり、「耐えるGK」というイメージが強かったが、まさにその通りだと感じ
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「ゴールキーパーが受身であること」を、受け入れる。これはわかっていてもなかなかできないことだということは、キーパーを経験したことのある人ならわかることだと思う。自分が試合をコントロールしよう、と思っても、やはり限界はある。
自分の置かれた状況をしっかりと受け止めて、やることをやる。
簡単そうに見えて、難しいこと。それを何年も、日本代表というプレッシャーの半端ない状況下でやり続けてきている楢崎だからこそ、重みがある。
僕自身も、周囲の環境に対して文句を言ったり、また背伸びをしていろいろと張り切りすぎることがよくある。そうではなく、自分にできることを続けて、今よりも少しでも先が見えるように歩んでいきたい。そう思えた一冊。