冬川智子のレビュー一覧
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私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!のもこっちと紙一重。
唯一違うのはもこっちは「暗くて孤独」だけど津組倫子さんは「無口で孤独」
美大を目指して塾と学校を掛け持ちして一生懸命頑張る様子を描いた恋愛漫画。
そう、こいずみまり先生の「ジンクホワイト」っていう作品と基本は同じ。
同じだけどこちらの方が登場人物の喜怒哀楽がストレートに伝わってきて読みやすい。
登場人物は倫子、マリ、美桜、真吾、浅野君、矢口先生の6人しかおらず
元々携帯コミックなのでコマ割りも全て同じサイズの長方形だし
キャラクター造形もシンプルの極みなのに読み応え抜群ったらありゃしない。
漫画は作画じゃない、シナリオだ。と再 -
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冬川さんの作品はタイトルが良いものが多くて、毎度グッとくる。今回もタイトル買いです。だって、ノストラダムス・ラブだよ?破壊よろしく、タナトス的な響きにラブという掛け算、なんと言われようがとっても馨しく、お好みで。嶽本野ばらの世界の終わりという名の雑貨店、とか、TMGEのworld's end、とか例えを出せばキリがない。そんなわけで、舞台は1999年7月最後の1週間、ラブにまつわるエトセトラ。私は当時中3で、期末テスト面倒だと思いながら一応勉強しつつ、一度振られた好きな人に再度告白もできないまま世界が終わったらどうしようと真面目に考えていた。世の中的には受験生、でも高校に行く意味が見
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美大を目指し、予備校に入る孤独が日常の「つぐみ」。そんな彼女の世界が、ゆっくり広がってゆくお話。真っ白なキャンバスに、淡々と色が重ねられて、それが次第に意味を持ち、最後にはちゃんと絵になってゆくような、そんな読後感でした。自分でいうのもあれですが、いわゆるサブカル系の方たちの共感度がすごく高いと思います。高校生の時に読んでいたら新しい環境に飛び込みたくなる衝動が抑えられなくなっただろうし、そんな時期を経て読むからこそ、あの自意識で混沌とした時期を懐かしんでしまうような。「ここでは何となく生きにくい」と一度でも思ったことがある人に勧めたい1冊です。良い意味で単調な作画も、世界観をより引き立ててい
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深夜0時から始まるラジオの3人のリスナーのそれぞれの日常を描く。
葛西さんに片思い中のカホちゃん。
葛西さんの話し口調には失笑やけど、こういう男性いるいる!んで、こういう気持ちに余裕のある男性に惹かれるのも何と無くわかる!って共感。
前の席に座っている優亜の事が気になる中学三年生のアキラ。
優亜ちゃんは、他のガサツな女子とは違う、天使のような女の子♡
だと思っていたが、ある事件が起こり、、。
女子ってこういう残酷な事普通に言うよなーってまたまた共感。
最後は、平凡な毎日に違和感を感じている主婦、由美。
若かった時の事を思い返し、現状が嫌になりながらも、自分を殺して日々をやり過ごす。
こ -
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文化庁メディア芸術祭マンガ部門の新人賞みたいです。
ケータイコミックとして連載されてたものが、書籍化されたんだとか。
「美大コンプレックスならぜひ!!」というフレコミのもと、
にこやかに貸していただきました。
愛想がなく自分から周りをつっぱねて孤独になろうとする主人公が、
美術予備校入学をきっかけに少しずつまわりと関わり、
人を好きになって傷ついたり成長したりしていくお話。
口数少なく無表情かつまわりに無関心なところが
小学校ぐらいの自分に似てるなー(今もある程度そうだけど)
とか思い読んでましたが、ひとつ解せないのが、
なんでコイツこんなんなのに
こんなモテモテなんや。
ということ