冬川智子のレビュー一覧

  • ミーコ

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    日常の男女の機微や人生のなかのふとした転機をスケッチした作品。ドラマもエキセントリックというよりは地味だが、きちんと作劇されている。絵柄はややナイーブに感じるが、エッセイに近い他の作品イラスト的な絵柄だとはまっているようにも思えるので、そういったスタイルの人がこういったリアルなドラマを描いているせいかもしれない。

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    2019年03月10日
  • マスタード・チョコレート

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    携帯マンガ?というのでしょうか。
    スマホサイトか何かに発表されたものを2012年に電子書籍化されたものです。

    携帯小説とかって、つまらなさそうと、何となくバカ?にしてましたがこんなに面白いものがあると知れて良かったです。
    絵柄も特別上手いとは思いませんが、見ていて魅力的な表情をする登場人物たちでした。

    全然ジャンルも違うけど、少しだけ 初恋の嵐 というバンドに似ているようなマンガだと感じました。

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    2018年02月05日
  • マスタード・チョコレート

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    私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!のもこっちと紙一重。
    唯一違うのはもこっちは「暗くて孤独」だけど津組倫子さんは「無口で孤独」

    美大を目指して塾と学校を掛け持ちして一生懸命頑張る様子を描いた恋愛漫画。
    そう、こいずみまり先生の「ジンクホワイト」っていう作品と基本は同じ。
    同じだけどこちらの方が登場人物の喜怒哀楽がストレートに伝わってきて読みやすい。

    登場人物は倫子、マリ、美桜、真吾、浅野君、矢口先生の6人しかおらず
    元々携帯コミックなのでコマ割りも全て同じサイズの長方形だし
    キャラクター造形もシンプルの極みなのに読み応え抜群ったらありゃしない。
    漫画は作画じゃない、シナリオだ。と再

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    2017年10月04日
  • 彼氏が4年おりません。 ~29歳、もんもん女子ライフ~

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    女の人もこんなことを考えているんですねぇ…というのが新鮮。いろいろ興味深いです。
    これこそ「日常」ですよね。味わい深い。なんかときどきしみじみ読み返してしまう。意外と名作なんじゃないでしょうか。

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    2017年08月04日
  • 深夜0時にこんばんは

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    同じラジオをきいている三人のリスナーのそれぞれの話。一度フラれた相手にまだ片想い中のイラストレーター。前の席の女の子が気になる中学生。かつて夢があったことを思い出して今の生活が窮屈に感じる主婦。少し切なくなったり、少しあたたかい気持ちになったり、少し甘酸っぱくなったり、そんな短編集

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    2016年11月24日
  • ノストラダムス・ラブ 1

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    冬川さんの作品はタイトルが良いものが多くて、毎度グッとくる。今回もタイトル買いです。だって、ノストラダムス・ラブだよ?破壊よろしく、タナトス的な響きにラブという掛け算、なんと言われようがとっても馨しく、お好みで。嶽本野ばらの世界の終わりという名の雑貨店、とか、TMGEのworld's end、とか例えを出せばキリがない。そんなわけで、舞台は1999年7月最後の1週間、ラブにまつわるエトセトラ。私は当時中3で、期末テスト面倒だと思いながら一応勉強しつつ、一度振られた好きな人に再度告白もできないまま世界が終わったらどうしようと真面目に考えていた。世の中的には受験生、でも高校に行く意味が見

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    2014年04月28日
  • 深夜0時にこんばんは

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    短編でありながら繋がっているラジオ。
    今落ち込んでいる人に読んでほしい。
    立ち直らせてくれたり、
    笑わせてくれたり、
    元気付けてくれるわけじゃないけど、
    不思議と何とかなるように心が動く。
    そんな感動を与える本。

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    2014年03月26日
  • マスタード・チョコレート

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    美大を目指し、予備校に入る孤独が日常の「つぐみ」。そんな彼女の世界が、ゆっくり広がってゆくお話。真っ白なキャンバスに、淡々と色が重ねられて、それが次第に意味を持ち、最後にはちゃんと絵になってゆくような、そんな読後感でした。自分でいうのもあれですが、いわゆるサブカル系の方たちの共感度がすごく高いと思います。高校生の時に読んでいたら新しい環境に飛び込みたくなる衝動が抑えられなくなっただろうし、そんな時期を経て読むからこそ、あの自意識で混沌とした時期を懐かしんでしまうような。「ここでは何となく生きにくい」と一度でも思ったことがある人に勧めたい1冊です。良い意味で単調な作画も、世界観をより引き立ててい

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    2013年04月27日
  • 深夜0時にこんばんは

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    深夜0時から始まるラジオの3人のリスナーのそれぞれの日常を描く。

    葛西さんに片思い中のカホちゃん。
    葛西さんの話し口調には失笑やけど、こういう男性いるいる!んで、こういう気持ちに余裕のある男性に惹かれるのも何と無くわかる!って共感。

    前の席に座っている優亜の事が気になる中学三年生のアキラ。
    優亜ちゃんは、他のガサツな女子とは違う、天使のような女の子♡
    だと思っていたが、ある事件が起こり、、。
    女子ってこういう残酷な事普通に言うよなーってまたまた共感。

    最後は、平凡な毎日に違和感を感じている主婦、由美。
    若かった時の事を思い返し、現状が嫌になりながらも、自分を殺して日々をやり過ごす。

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    2013年04月19日
  • 深夜0時にこんばんは

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    ネタバレ

    深夜0時に始まるラジオ番組。その向こう側にいる、3人の日常や心模様を描く物語。当たり前だけど、それぞれ受け方や感じ方は違うもので、そういう機微を淡々と描いている点にぐっときた。ハッピーエンドでもバッドエンドでもないラストだからこそ、とてもリアルだった。

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    2013年04月15日
  • あんずのど飴

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    私はまさに相手の子のような高校生だったから、今となってはもう「これが傷です!」と言い張るしかないんだよなぁ。
    元気にしてるかな、あの子。

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    2013年03月20日
  • マスタード・チョコレート

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    文化庁メディア芸術祭マンガ部門の新人賞みたいです。
    ケータイコミックとして連載されてたものが、書籍化されたんだとか。

    「美大コンプレックスならぜひ!!」というフレコミのもと、
    にこやかに貸していただきました。

    愛想がなく自分から周りをつっぱねて孤独になろうとする主人公が、
    美術予備校入学をきっかけに少しずつまわりと関わり、
    人を好きになって傷ついたり成長したりしていくお話。

    口数少なく無表情かつまわりに無関心なところが
    小学校ぐらいの自分に似てるなー(今もある程度そうだけど)
    とか思い読んでましたが、ひとつ解せないのが、

    なんでコイツこんなんなのに
    こんなモテモテなんや。

    ということ

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    2013年01月28日
  • マスタード・チョコレート

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    ひとりぼっちの女の子の心がゆっくりと少しずつ溶解していく書き方はもどかしいけどすごく丁寧でよかった。

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    2012年08月29日
  • マスタード・チョコレート

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    縦長のコマが1ページに4つ。それが4ページで一話。スナップショットを次々と見せられているようだ。
    粛々と進んでいく時間とシンプルな画面。そのなかで少しずつ変化していく主人公のつぐみが描かれている。最初と最後では雰囲気が大きく変わってしまっていることに驚く。この作品の中の言葉を借りると、色のない世界がいつの間にか色であふれていた、というように。

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    2012年08月11日
  • マスタード・チョコレート

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    人と関わる不器用な女子高生が成長して自分の居場所を見つけていくお話。絵がシンプルなのか表情がどんどん変化してくのが解りやすく最後の笑顔がとてもいい。恋とか友情とか嫉妬とかさりげなく優しく描かれてて良かった。装丁も好き。

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    2012年07月11日
  • マスタード・チョコレート

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    ネタバレ

    周りととけ込めない不器用なつぐみさん。
    えいっ、と一歩を踏み出したところから、徐々に、すこーしずつ、つぐみさんの能面のような表情が色を帯びて行くのを、矢口先生の視線中心で見守るお話作りにトキメキましたー。上手いなー。つぐみさんの笑顔、堪らない!

    無理しなくていいんだよ、自分のままでいいんだよ、って言われた気がして私もほっと肩の力が抜けたみたい。シンプルな絵が心地いい、ほんわり甘酸っぱくやさしい、ひとりの女の子の成長のお話。

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    2012年05月05日
  • チャノユ!  お茶のお稽古、始めました。

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    茶道をこれから始める人、茶道に興味のある人にはぴったりの1冊です。
    本当に何も知らない人でも、茶道を習うってこういうことか~と納得しちゃいます。

    エッセイコミックなのでわかりやすいし、月謝などの疑問点にも答えてくれるので◎
    正座でしびれちゃったら・・・とか、日常生活にも役立ちそう!

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    2011年12月13日
  • 45歳の線香花火 1

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    こういう作品はできれば完結してから一気に読みたいものだなー。映画だと最初の45分くらいで次巻を待たなければならないようなものだ。

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    2024年12月14日
  • 水曜日

    購入済み

    少しかぶる

    読んでて、高校時代のことを振り返るきっかけになりました。戻ることのない青春、ときめかない現実的な話でした。

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    2020年03月10日
  • ノストラダムス・ラブ 1

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    冬川智子さんの作品は、今回の「ノストラダムス・ラブ(2014)」が初めて読む作品。”深夜0時にこんばんは(2013)”と迷ったが、先に”ノストラダムス・ラブ”の方を選びました。 始まりからラストまで、じっくりと読めた。 

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    2019年06月06日