久間十義のレビュー一覧

  • デス・エンジェル(新潮文庫)

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    高齢入院患者の不可思議な死が続く病院。さらに若い女性の自殺。研修医が、その真相を解明しようとする医療サスペンス。
    病院の闇を衝く魅力的なテーマであるが、究極の真相はどこにあるのか、終わり方に大団円とはいかないような物足りなさを感じるが・・・
    ミステリーというより、「患者それぞれの人生」を見る小説と、解説者も述べている。

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    2018年06月20日
  • ロンリー・ハート(下)

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    警官の父の愛情に渇く絢子は友だちの真由美とともに、少年たちの溜まり場のレゲエ・バーへ誘い込まれた。その後、彼らのマンションで意識の混濁を覚える…。やがて、進行中の犯罪は中国人・黒社会とも奇妙に交錯し、破滅に向かう少年たちの性衝動は、父娘の絆を悪意をもって断ち切ろうとする。

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    2018年06月16日
  • ロンリー・ハート(上)

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    女性を車に引きずり込む拉致レイプ事件が連続する綾井北署は、キャバクラ強盗、中国人系犯罪などの凶悪事件をも抱えていた。永倉警部補、拉致事件を担当する松島早紀巡査部長らは疲弊しながら捜査に邁進した。一方、女たちを脅迫、制圧しては弄ぶ付属高の三人組。女優の母親を持つ昌樹以下、裕福な家庭で育つ彼らが求めた新しい獲物とは。

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    2018年06月16日
  • 放火

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    風俗店と消費者金融が入居する東京・池袋の雑居ビルで火災が発生。19名の死傷者を出す大惨事となった。ほどなく捜査本部が設けられたが、警視庁捜査一課火災犯捜査一係の黒田警部補は、その場の雰囲気にきな臭さを覚えた。本庁の四課が会議を仕切っているのだ。このヤマはマル暴がらみなのか。上層部の真意を測りかねる黒田は、命じられるまま被害者の風俗嬢たちの周辺を洗うが…。

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    2018年06月13日
  • 刑事たちの聖戦

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    「刑事たちの夏」の続編にあたる物語。
    前半の物語の展開と後半の結末部分との関連性が薄く、盛り上がりにかける気がした。
    犯人の動機、犯行の裏側、犯行までの心理。
    どれも描写が浅く、面白くないわけではないけれど物足りなさが残った。
    警察内部の隠蔽体質、公安と刑事の対立関係、「刑事たちの夏」で描かれていた「正義」の意味など、繋がっている部分もあり「刑事たちの夏」を先に読んだほうがよりわかりやすい面もある。
    刑事、検事、記者。
    思い込み捜査によるご都合主義の権力に立ち向かってでも守りたい「正義」。
    その過程を描きたかったのだろうとは思うのだけれど、何故か雑さを感じてしまった物語だった。

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    2017年04月06日
  • ロンリー・ハート(上)

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    二元中継のようなタッチで意外性を盛り上げるには良い手法であり、この作品はその点で成功している。
    しかし、二元が最終的に一本化してストーリーが交錯した後の展開で意外性はなく、上下巻を頑張って読んだ後の徒労感が残った。
    警察小説という観点からも、どちらかというと、スリラーに分類されるように感じる。警察組織の矛盾や理想と現実のギャップに苦しむ組織の成員を深く書いてもらいたかった。

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    2012年06月03日
  • ロンリー・ハート(下)

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    最後の終わり方がイマイチ(^_^;)
    少年たちはどうなったのか?
    流氓たちのその後は?
    絢子の心の動きや、父との関係
    永倉警部補と松嶋刑事のその後

    気になる事だらけでスッキリしない終わり方でした( ̄◇ ̄;)

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    2012年01月18日
  • ロンリー・ハート(上)

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    警察が舞台の小説
    高校生による連続レイプ事件、中国人経営のスーパー強盗、二つの事件が同時に進む

    後半この二つの事件がどう絡まりあって進むのか?
    また絢子の運命はどうなるのか?

    早く続き読まなくちゃ

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    2012年01月13日
  • 放火

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    読んで良かった。!? もう少し続きが気になるけど、鋭い刑事方の
    読み通りに進むのだろうな、とは思う。でも、そうなると、
    付け込まれ得る隙を作ってるってことで、管理官は非常に無能だってことに
    なってしまうような気はするのだけど。それでも最初から凡愚だなぁ、
    という印象はあったのだけど。とりあえず、終盤の、暗々裏の黒いやり取りに、
    少し愕然としてしまった。はてさて。

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    2011年07月17日
  • ロンリー・ハート(下)

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    レイプ事件に巻き込まれちゃった娘とその友だち
    可哀想すぎる。抑圧されちゃうとあんな感じになっちゃうのかな。

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    2012年05月08日
  • ロンリー・ハート(上)

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    少年達による車の中へ女性を引きずりこみの連続レイプ事件
    を筆頭に中国人系犯罪とキャバクラ強盗で立て続けに事件が起こり
    てんやわんやの綾井北署のお話。連続レイプ事件がも〜〜〜〜ひどくてひどくて腹が立ったり恐怖を感じたり。

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    2010年11月15日
  • 放火

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    警察小説の書き手として著名だったので
    気になっていた作家さんだったのですが...
    期待が大きすぎたのか読んだ作品の
    セレクトミスなのか...。一級品の警察小説と
    評価するには難しくないですか??

    そもそも放火の実行犯のとった行動や
    警察内部の浄化など...読んでいてやや説明や
    親切心に欠けるような文章なんですよねー。
    汲み取れなかった自分が悪いのかも知れませんが。

    ちょっと主題がボヤけてしまった感じで残念でした...。

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    2009年10月07日