上田正仁のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
【目的】 社会において必要とされる「考える力」は後天的に身に付け、鍛えられるものとして、その方法を伝える。
【収穫】 考える力を身に付けていく中で、「捨てる」という行為が必要だということが理解でき、実行に移し始めることができた。
【概要】 本書では、物理学者である著者が自身の研究の中で深めてきた思索と学生への教育から、考える力とは何であるかを定義し、それを身に付けるための方法を伝える。
◆「考える力」の定義: 課題として与えられる知識やスキルを効率よく身に付けるための「マニュアル力」に対し、「考える力」とは、他の人が疑問に思わないような点でも考え抜いて、問題の本質を見極める力であり、その問 -
Posted by ブクログ
ネタバレ東大物理学者が長年、「考える」とはどうゆうことか思索を積み重ね、学生にあてはめながら試行錯誤を繰り返して得たノウハウが書かれた本。
仕事の中で「考えが浅く、上司によく指摘される」、「考えが堂々巡りしてなかなか課題を解決できない」と悩んでる人にオススメの一冊!
”自ら考え、創造する力”を本題の「考える力」と捉えられており、その手順が説明されている。
情報収集から情報の扱い方、諦めない心の作り方まで書かれている。
所々、具体性に欠けて理解しきれなかったところがあった。
自分が印象的だったところは、「収集した情報は読んだら捨てる!」こと。
はい、自分は大切に持ち続ける派でした。。。早速、明 -
Posted by ブクログ
最近この手の、問題発見や問題解決系の本をまとめて読んでいる。
問いの三分類などはなるほど、と思った。
(世の中ではもう答えは出ているけれど)事実として自分が知らないだけのもの、解き方が分からないもの、そして問題だと直感できても、何がわからないのか分からないもの、の三つだ。
で、もちろん、最後のヤツが重要で…。
それについては、疑問は徹底的にメモをとること、調べたことは徹底的に読み込み、分かったら情報を捨てること、とある。
それが難しい。それができる人が少ないからこそ、筆者の希少価値があるわけだ。
また、未知の問題へのアプローチとしては、複雑な問題を要素に分解し、各要素を類型化して個別解決 -
Posted by ブクログ
筆者は、学力の優秀さには3段階あると考えており、高校では答えを解く「マニュアル力」、大学では問題の本質を見極めることができる「考える力」、そして大学院では、見つけた問題の本質に対して、独自の方法で解決に至るまでやり遂げられる「創造する力」を持っているそうです。このことから「考える力」とは、「自ら考え、創造する力」だと結論付けてます。
この「自ら考え、創造する力」を鍛えるために、3つの力が必要だということです。
1つ目は、問題を見つける力
2つ目は、解く力
3つ目は、諦めない人間力
本書では、3つの力を鍛えるために、あらゆるノウハウ、考え方を紹介しており、興味深く取り組めるないようだと感じました -
Posted by ブクログ
タイトルに『考える力』と書かれているので、何らかの思考法に関する本だと思い、手に取ってみました。
概略は以下の通りです。
まず、問題を解決する方法として、マニュアル的なもの(公式に当てはめて解く方法)と創造的なものの(自分自身で解決策を考える方法)の2つがあると述べている。
その上で、創造的な答えを産み出す思考方をどう鍛えればよいか述べている。
実際に読んでみて、問題発掘に重点を置かれていて、解決方法に関してはどうすればよいかということはあまり書かれていない気がした。(答えのわからない未知の問題を相手にするのだから、しょうがないことであるが)
問題発掘の方法に関しては、いかに誰も手を -
Posted by ブクログ
著者は物理学者ではあるが、「考える力」の鍛え方は普遍的なものであり、文系人にも参考になる。
如何に深く考えるための考え方、方法論はビジネスシーンでもヒントになりそう。
社会人にも役に立つことが多いと思うが、特に若い人にお奨め。
幾つか登場するアンシュタインの言葉も既に知れ渡っているものではあるが、改めて読み返すと頷けるものばかり。
考える力を得るために「諦めない人間力」の養成が一番大切なような気がする。
以下引用~
・「自ら考え、創造する力」は、大きく3つの力に分解することができます。
①問題を見つける力
②解く力
③諦めない人間力
・「対話」を重んじる雰囲気づくりは、参加者が問題意識 -
Posted by ブクログ
自ら考え,創造する力を身につけるノウハウを
(1) 問題を見つける力 (2) 問題を解く力 (3) 諦めない人間力
にわけて具体的に書いてある.
こう書くと,ごく普通なのだけども,特徴的なのは解決のために情報収集をし,それを吟味して理解して,大事なところだけをメモに残し,その後はその情報を捨ててしまうことを推奨していること.これがかなり過激に思えるけれど,説得力はある.実際にやるかといわれると,ちょっと考えるが.
大学生には勉強のヒントになることが書かれて参考になるのではないか.
私のように年をとってくると,(3)が一番大変.これは体力と直結しているから.「あきらめないで考えられるよう体力