山下一仁のレビュー一覧

  • 日本が飢える! 世界食料危機の真実

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    最初の下りがやや難しいと思いましたが、中身はそうでも無かったので、同じように思った人は、是非読み続けてほしい。

    JA農協、農水省の職員、農林族議員の目線ではなく、国民に向けて書かれた本に感じた。

    たくさん読書メモを使いました。
    「食料供給は、国家安全保障の要だ」
    「戦前、農林省の減反を葬ったのは、陸軍省だった。」
    など、響く内容が載っていました。

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    2025年05月26日
  • 食料安全保障の研究 襲い来る食料途絶にどう備えるか

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    本書の著者はBSのニュース番組で知った。
    番組での印象と異なり、緻密、冷静に議論を組み立てていて説得力に富む。

    著者の主張(と前提)は、
    ・昨年からのコメ不足の原因は半世紀以上続く減反政策。単に昨夏の猛暑の影響で収量不足だった
    ・(台湾有事などで)シーレーンが維持できなければ穀物、飼料、燃料を輸入に依存する日本には飢餓の危険が実際問題としてある
    ・減反は百害あって一利なし。減反を止めれば食料自給率は改善(余剰分を輸出すれば100%超も。裏作の麦と二毛作にすればさらに効果大)、食料安保にも寄与し、国庫負担も軽減でき、米価も下がる
    ・同時に補助金を欧州と同じ農家への直接支払いに切り替えるべき。現

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    2025年03月28日
  • バターが買えない不都合な真実

    購入済み

    複雑で根が深い利権

    元農水省の役人だった人が書いた、バター不足のからくりについての解き明かし。
    本一冊使っての説明が必要なほど、農水政策の利権の根は複雑で深い。これまで何兆円もつぎ込んで来たけど、関係する人たちの懐に収まっただけで何の役にも立っていない。どころか、国民がバター不足で困っていても、この人たちはそんなこと自分たちの利権の大切さに比べたらどうでもいい。
    その他の98%の国民の人たちはもっと怒っていい。

    #タメになる #怖い #ドロドロ

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    2022年04月22日
  • バターが買えない不都合な真実

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    一時期、バターが市場に行き渡らずに話題になったことを思い出して読んでみましたが、農政も絡んだかなり複雑な状況だということが分かりました。高関税と減反政策により高どまりしたままの米価により、国民が不必要な出費をしている現実。酪農や畜産についての認識も改めねばならないと切に思いました。

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    2016年07月02日
  • 日本の農業を破壊したのは誰か 「農業立国」に舵を切れ

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    どの時代も、そして現代も、既得権益を持つ団体(や社会)を相手に立ち向かうのは本当に大変なことだと思う。筆者は文字通り筆という武器で農協と(当時の)自民党政権に孤高に挑み、そしてつい最近になってこの問題が大きく取り上げられるに至ったのは、一重に山下さんの功績と言って過言でないと思う。山下さんの調査力、筆力、正義感に感服する。

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    2014年08月07日
  • コメ高騰の深層 JA農協の圧力に屈した減反の大罪

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    同じことが繰り返し出てきてとても読みづらく、色々なところへ寄稿した原稿をよく編集しないで寄せ集めたのだろうか…と思いましたが、そのような注記は見当たりません。
    …ともあれ、とても読みづらかったですが、内容的には非常に勉強になりました。今までどうも腑に落ちなかったことが、なるほど、そういうことか…と腹落ちしました。おそらくこの本に書かれていることが大筋正しいのではないかと思います。

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    2025年08月14日
  • 日本が飢える! 世界食料危機の真実

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    食卓に並ぶパンや肉――その多くは海外からの恵みだ。輸入依存の危うさと迫り来る世界食糧危機を突きつける。気候変動や戦争が供給網を断てば日本はたちまち飢える。にもかかわらず行政とJAは真の食料安全保障よりも既得権益を守り農の現場と国民を見捨ててきた。自給率の数字遊びに酔い米を捨て農を壊す。いま必要なのは票ではなく命を守る政策である。

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    2025年07月30日
  • 日本が飢える! 世界食料危機の真実

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    説得力がある。庶民としては一年分自家用じゃがいも分の農地を確保するのかなあ。住んでないと盗掘されて終わりか。米輸出は円安だといけるかも。

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    2022年09月14日
  • 日本が飢える! 世界食料危機の真実

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    <目次>
    はじめに
    第1章  食料とは何か?
    第2章  貿易から見える世界の食料事情
    第3章  真実をゆがめられた日本の農業
    第4章  ”食料自給率”というまやかし
    第5章  持続可能な日本の水田農業
    第6章  食料危機を作る農政トライアングル
    第7章  食料危機説の不都合な真実
    第8章  日本が飢える~餓死者6000万人

    <内容>
    戦後の日本の農業のおかしさを、農林省にいた評論家が指摘した本。前半のデータを使っての分析、後半のJA批判と、なかなか面白い。「減反政策」の怪しさを感じていたクチなので、内容的にも腑に落ちた。第8章などはややオーバーな記述だが、ウクライナ紛争を見ていると、台湾海峡

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    2022年08月17日
  • 国民のための「食と農」の授業 ファクツとロジックで考える

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    日本の農業に対する視点として参考になった。特に農協や日本の農政について全体像やなぜ現在のような形になっているのかが、ざっくりと分かっただけでも読んでよかったと思う。

    本書の冒頭に書かれている通り、最終的には自分の頭で考えることが必要であり、その意味では本書の主張に対していかに批判的な視点を持てるかが重要なのだと感じた。
    本書をきっかけに別の主張や異なる立場から見た日本の農業についても勉強したいと思わされた。

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    2022年06月02日
  • 国民のための「食と農」の授業 ファクツとロジックで考える

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    自分の興味ある箇所から読んでみるのが良いと思う。途中専門的な話になり、理解がすぐにはできない箇所があるので、農業全体のことを理解した段階で読み直すとまた新たな発見があると思う。

    日本の農業を考えるきっかけには十分になると思う

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    2022年05月15日
  • いま蘇る柳田國男の農政改革(新潮選書)

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     初めて農業の本を読んだので頭に入ってこないところもあって大変だった。しかし、農業の生産性を高めるべきという意見vs零細分散錯圃維持、高米価維持、減反すべしという意見の対立があることはよく分かった。JAが既得権を持ちすぎなので改革すべきというような意見は聞いたことがあったが、その理由も何となくわかった。
     日本人にとってやはり米は欠かせないものなので、日本の農業を大切にするためにはもう少し勉強が必要だと思った。

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    2020年12月25日
  • バターが買えない不都合な真実

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    解っているようで解っていない、日本の農政。農家の保護のため、いろいろな施策がなされているのはわかるがその実態はわかっていなかった。米とは違う、酪農の世界。

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    2016年06月27日
  • 日本の農業を破壊したのは誰か 「農業立国」に舵を切れ

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    都市の周縁部では、相当程度豊かな農家と、給与がある程度高い勤め人の家が混在している場合が多い。

    給与がある程度高い勤め人の多くは、生涯で最も高い買い物である土地を買い求め、周縁部で暮らす。
    その買い求めた土地はもともと誰のものだったのかといえば、多くは地元農家のもの。
    そして、地元農家の多くは、その土地を農地解放で、濡れ手に粟で、手に入れた。

    こんな不公平があっていいものだろうかと思う。
    孫正義なら「正義感がむくむくと胸の中で湧き上がる」と表現するのかもしれないが、多分、私の場合は嫉妬心が原因。

    日本の農業に興味を持つ理由はそんな下卑たものではあるが、この本を手に取った。

    JAに関する

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    2014年02月22日
  • 国民のための「食と農」の授業 ファクツとロジックで考える

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    考え方は勉強になったけど、ちょっと思想が偏りすぎてるかも。
    補助金以外に関税かけてるから、EUの直払い以上に保護されている、っていうのはそれはそうなのかもなと思ったな。
    前半は経済学の講義、後半はなんかオムニバス的に歴史の講義が始まった感じがして、そこも一貫性が感じられなかったかもしれない。

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    2025年06月24日
  • バターが買えない不都合な真実

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    バター不足の時にマスコミで報道された「加工向けの牛乳の買取価格が安いから」というのは間違いである、という事を農政や生産上の問題、貿易環境等色々な面から分析した本。著者は元農水官僚で統計なども紐解きながら解説。

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    2024年06月06日
  • 日本が飢える! 世界食料危機の真実

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    メモ中心として、残す。

    農家も兼業の時代だ。地域間でのやり取りは希薄になり、就農する人も高齢者ばかりの動向。それなのに、日本政府は農家へ多大な補助を行っていると主著する。

    私は30歳で農家に就く。
    野菜の苗や種の価格、使用する農材や農機具、農薬や肥料の価格は3割増も当たり前の中、野菜の販売価格は上昇していない。
    非常に苦しいのが現実であると、私は考えている。

    そのような中で補助金等を減額していくとすれば、この本の主題である窮地での飢えは本当になくなるのか?疑問である。(農業をする戸数が減るのではないか?)

    ・農家は豊かになったか?
    農家のステレオタイプである、「貧困で苦しい」状態でない

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    2023年11月29日
  • 日本が飢える! 世界食料危機の真実

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    知識がなくて難しく感じる部分も多々あったけれど、このままで大丈夫なのか、間違った道へ進んでいるのではないかという警告が伝わってきた。

    ただ、一国民ができることはなんなのか、何もないのかな、どうするべきなのかがわからず、漠然と不安になってしまった……もしかしたら書いてあったのに私が読み込めなかったのかも。

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    2023年01月17日
  • バターが買えない不都合な真実

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    酪農家は朝夕は忙しいが昼間は暇。地元の役職が多い。

    牛乳には低温保持殺菌と超高温瞬間殺菌がある。
    牛乳は生乳からつくられるものだけ。乳脂肪分3%以上。
    低脂肪は0.5~1.5%、無脂肪は0.5%未満。
    成分調整牛乳とは、成分の一部を除いたもの、という規定があるだけ。
    加工乳はバターと脱脂粉乳など乳製品からつくられる。生乳以外の乳製品が入れば加工乳。

    生乳の価格は飲料向けと生クリーム等向けでは違う。

    牛乳をバターと脱脂粉乳に加工したのち、水を加えると牛乳に戻る=加工乳。

    以前は生乳の3.2%以上の脂肪からバターを作っていた。
    その後乳脂肪の基準が3.5%になり濃厚になったため売れ行きが延

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    2018年12月12日