藤元直樹のレビュー一覧

  • 怪樹の腕 〈ウィアード・テールズ〉戦前邦訳傑作選

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大変に希有な戦前訳アンソロジー。それ自体には価値のあるものなのだが、とはいえいかんせん三文パルプ小説である事には違いないので、名だたる怪奇小説のそれらを想起して読んでしまうと、個々の作品のグダグダ感に失望してしまう事は否めない。

    80年も昔の作家を非難するのも大人げないが、メインの執筆陣が片手間に書いていたアマチュアであったり、これ一本きりで消えてしまった『一発屋』である辺りで、推して知るべしである。

    マニア、戦前大衆小説の研究者等向けの本。

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    2013年03月16日