松下東子のレビュー一覧
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Z世代の考え方や他の世代とのギャップを理解できる良本。Z世代とのコミュニケーションに悩んでいる方は是非読んでいただければ。
ただ、自分もおそらくそうだが、うまく付き合う方法については受け入れられない層もいると感じた。他の世代には他の世代の苦労があったし、自力で何とかしてきたはず。その結果をタイパ・コスパで享受されると思うとやや理不尽さを感じる。思うに、Z世代の特徴を生かす礎となる部分(先輩たちの経験等)への対価がきちんと支払われない構造が良くないのかと。加えてコミュニケーションも進んで取らないとなると、先達をただの情報として消費する若者に協力する人はますます減るのではと思う。 -
Posted by ブクログ
野村総研による、継続して行っている3年ごとの日本人の消費調査。
第3章では、消費二極化時代のマーケティングと言うタイトルで、高くても良いか、お気に入りにこだわるか、という二軸で切っている。
ほかの章では、まぁなるほどそうだよね、と言う、まぁある意味ありきたりな考察が多い。ここでは冒頭で、著者自ら2012年から15年にかけてのスマホ普及による影響が非常に大きく、面白くないと切りながらも、ライフステージなどのセグメントと経時変化を追いかけている。
お金、時間、どちらがより多くあり、あるいは枯渇している中で、何を大事にする日が少しずつ変わってくる様子を考察していた。なかなかこれはと思わせる。
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Posted by ブクログ
新型コロナウイルスが日本にまん延して、それまでとは人々の行動や考え方に変化が生じた。
「生活者1万人アンケート調査」という、野村総合研究所(NRI)の生活者研究・マーケティングコンサルティングチームが実施する調査をもとにして、今の日本人像について迫っている。
1997年に開始して以来、3年ごとに実施してきた。
今回は2021年の調査の結果を取り上げている。
この調査のポイントとしては、昔ながらの訪問留置式で1軒ずつ訪問して、層化二段無作為抽出法で地域・姓年代構成が日本人の縮図になるように抽出された対象者にお願いしている。
この方式だとインターネットを使 -
Posted by ブクログ
野村総合研究所が1997年から3年ごとに実施している、日本の消費者1万人に行った消費意識調査結果を解説している本。
Webやソーシャルメディアの普及により、今は情報過多の状況にあり、どの情報をもとに決めるべきかとても難しくなっている。しかも、長く不況が続き、デフレが続いたことで、消費者は安く抑えるべき部分と、お金をかけても自分のために選ぶ部分を持つようになってきた。この自分で選ぶ部分にどのように入り込むかの重要性を説いている。
消費者のおおまかな希望を聞いて、場合に応じた選択肢を提示することが重要。たしかにその通りだが、オンラインだけでは難しいしリアル店舗ではコストがかかりすぎる。こうした話題 -
Posted by ブクログ
Z世代の取説的な本。
生まれた時からネット環境が充実していた世代。よって合理的に正解が得られ、多様性が謳われSNSのつながりによりオタクや推し活などなど、この辺りは納得です。
ただ皆んな同じ人間。世代により区別化し過ぎている印象は持った。だが最後に著者も言っているが、世代に関わらず多様な考えを持っている事を認識して、声に出すコミュニケーションが大切だと。
結局はどの世代にもいろんな人がいるってこと。
最後に大切な3つのこと
1まったく違うものが見えているかも、相手の価値観に沿って物事を見てみる
2いわなくても分かるから脱却しよう、言葉は大事
3いっても分からないと世代で切り捨てない、意思疎通を