川唯東子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
甘くてほわんとした気分になりたい時にぴったりです。でも、ただ甘いだけじゃないのもさすが。心にじんわり沁みてくる優しさがあります。
書店で働く芹沢は、店で見かける背が高くてちょっと威圧感のある(実はとっても乙女)ケイトが気になっています。あるきっかけで芹沢は彼と近づくことができるのですが、見た目とちがってケイトが繊細で優しい心の持ち主であることがわかり、好意を持ちます。
ケイトも年上だけどかわいくてよく気のつく芹沢が好きになるのですが、互いに相手の元カレや、幼なじみの存在が気になったり遠慮したりでなかなか距離が近づきません。
ほのぼのしてるんだけど、そういう何気ない嫉妬とかコンプレックスとか -
Posted by ブクログ
高校生わんこ×ツンデレ美人教師。
超年下攻というのはツボ。優哉のちょっと大人びた表情とか、諦めず粘り強く恋を勝ち取る潔さ、いいです。
桐谷の公私使い分けありすぎなギャップ、すごい。冒頭の子供っぽくてちょっとわがままで口の悪いところがかわいかったけど、教師としてはちゃんと大人でツンでクールビューティーで、どちらも魅力的です。ツボつかれまくりでした…
教師と生徒、しかも♂×♂なので、世間からは非情な制裁が待ち構えていましたが、そこを前向きに乗り切る優哉と桐谷の強い結びつきにパワーを感じた。障害となるものがいっぱいあっても、相手への優しさ、思いやりがあふれていて単なる体だけの繋がりではなくなって -
Posted by ブクログ
画廊「胡桃の中」を経営する男と、その恋人の話。
ま、画廊が舞台なので、どうやっても贋作うんぬんの話がでてきます。
いやあ、贋作の在り方にもいろいろあるんですなぁ。
と、谷崎は祖父が亡くなって仕方なく画廊を継いだ感じなんだけど、絵画を愛してる気持ちがじわっと伝わってくるのがいい。
やっぱ、人を動かすものは愛なんだよ。
ともあれ、地味にいい話ばかりです。
うん、絵画もの、というか、贋作を扱った漫画で最高なのは、萩尾望都さまの「メッシュ」の中のユトリロをテーマにした話だと思ってるんですけど、それに地味に匹敵するんじゃないかと…。
あくまで、地味なんですけどねww -
Posted by ブクログ
画廊「胡桃の中」を経営する男と、その恋人の話。
一応BLなんですけど、むしろ絵画ミステリーな感じ。一見、世捨て人のようで、他者を拒絶しているような画廊の店主、谷崎がなんだかんだと人のために色々やってやるところが、なんとも可愛い。うん、きっと谷崎は、故恋人の中居こそがお人よしの権化だと思ってるんだろうけど、それは違うんですよ。
結局のところ絵画を愛するという、愛という気持ちは、他者を拒絶したところでは決して成立しないのだと思う。
愛する者を得たからこそ、谷崎は画廊を継ぐ決意をしたのかもしれない。
彼が画廊を継いだいきさつや、画廊の創始者の祖父については謎が多いみたいです。
い