木村達哉のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ子育てするに当たり、悩みに思っていた点に対して説得力のあるコメントを得ることができた。それでも子育ては悩みの連続だろうが、この本をベースに子供に向き合う為の一つの指針を作りたい。
・「勉強しなさい」と言わない(P16)
・わが子が幼いなら一緒に勉強する(P17)
・親の役割は「環境作り」(P19)
・子供が任天堂との勝負に勝てるわけがない(P21)
・子供は「やりなさい」じゃなくて、「親も読書をしているんだな」という点を見ています(P30)
・できる生徒はリビング学習をやっている(P35)
・子供に「スマホばっかり触ってないで」と注意しながら、親自身がずっとスマホを触っているということはありませんでしょうか(P39)
・「なぜ勉強しないといけないの?」と聞かれたらいいチャンス(P54)
・もっとも大切な勉強体質(P60)
・スタートラインで疲弊している子供たち(P82) -
Posted by ブクログ
言わずと知れた、英語受験問題集の定番の(元)灘の先生キムタツと、NHKラジオ講座の講師もやったことのある放送通訳者の先生二人が、キムタツが作成した大学入試っぽいオリジナルの和文+実際の大学入試問題の和文をどうやって英訳すればいいのかを対談しながら注意点を述べて、最後に二通りの正解が示される、というもの。旧帝大の和文英訳。
「対談ならわかりやすいかなと思いまして。」というタイトルで、実際分かりやすいのかどうかと言えば、結構微妙だと思う。とっつきやすさがあるのは確かだが、時制とか冠詞とか文法的な話と、単純な表現のバリエーションの話と、英訳する時の、あるいは英語学習に対する心構え的な話と、あとちょっとした関西弁での冗談みたいなものと、全部が同じ感じで書かれていて、それを順番に読むしかないわけなので、読んでいて若干イライラする。というかもう好き嫌いの問題だけど、「だいぶあかんやろ」みたいなキムタツの関西弁が急に(全部ではなく、急に先生や生徒の「台詞」の部分で)出現するのがノイズでしかない。とか、偉そうなキムタツとそのキムタツに遠慮する柴原さん、若干の上下関係、みたいなものを感じさせるというのもノイズ。これも対談形式にしたからこそのマイナスだったわけで。あとはやたらと「生徒が何点減点ですか?って聞いてくる」という話が出てくるけど、そんな生徒ばっかりなのかなあ?確かにうちの生徒も、入試問題演習で要約の練習とかやると、「これで何点くらいですか」って聞いてくる人は確かにいっぱいいるから、やっぱりそれはそうなのかな。…ということが気にならない人にはもう少しストレスなく読めるかもしれない。
さらにどうしてもキムタツの説明にちょっとクセを感じて、なんか受け入れにくい。p.65には「僕のは分詞構文なんですけれども」とあるけど、それは分詞構文とは言わないんじゃ?とか、「外国語を習得するというと、〜を想像するかもしれないが」のキムタツ訳はSpeaking of mastering a foreign language,となってるが、speaking ofって話題を広げる表現で、when it comes to...の方がいいんじゃないか?とか、思う。「語彙のニュアンスを楽しもう」(p.129)という項目で、「考える」はthink以外に、considerやreflect onや…、と色々あって、それぞれ意味や使い方の違いを知ることは大事ですね、という話をしたその次のページで、「『〜する傾向にある』というtend to doは知っておけばいいかなぁと思います、ワンパターンで便利なんですから。」(p.130)となってて、ついていけない。tend toとbe apt toの違いを知るのはそれなりに受験英語の定番で、ワンパターンではないと思うけど。同じように、「ネガティブ系の言葉について、『自分はこれを使う』と決めていると楽だと僕はいつも思っていて、たとえば『がっかりする』ときはdisappointを絶対使う。(略)で、自分が情けないときは、それこそbe ashamed ofとか、『これに関してはこれを使う』と決めておくとすごく楽かもしれない」(p.142)のような発言もあるが、そういう考え方が、この本で批判する(何も考えない機械的な)「逐語訳」につながるのではないか、と思うと、やっぱり変だと思うし、いやそれとこれとは違う、と言うのだったら、それこそ対談にしたからこそ分かりにくくなった、という感じ。あと柴原さんの「must notだと、すごく客観的な感じ」(p.165)も、must notはむしろ主観じゃないのか、と思う。
よかったところとしては、2人の先生の解答が見られるのが勉強になるし、これくらいの解答の幅があるのか、と実感できる問題もあるということ。キムタツが受験英語って感じで、柴原先生はもう少し小慣れた感じの英語になっている。すごい欲を言えば、バリエーションが見られたついでに、昔ある問題集の答えに「米人訳」という参考答案があったみたいに、ネイティブならどう訳すのかまで書いておいてくれればもっと面白いのになあと思った。あと、やっぱり通訳者の人の一つの感覚を知ることができてよかった。「英日通訳(英語を日本語に訳す)のときにも、話を聞きながら、頭の中に映像が浮かぶかが結構重要なんです。浮かんでしまえば、それに日本語でナレーションをつけていけば、通訳になるんです。」(p.97)ということで、日英通訳だったらその逆、頭の中にイメージが浮かんでそれに英語でナレーションをつける、という話が面白かった。「和文和訳」はよく言う話だけど、確かに頭の中にイメージを浮かべる、というアプローチはアリかな、と思った。
ということで、問題を見て自分で訳して2つの解答例と見比べられるし、受験英語の入門編として大事なこと、つまり「与えられた日本語を英語に直すというよりも、日本語で言われている内容を英語に直す」(p.10)という話が実践されるので、そういうことを理解するには良い本だと思うが、個人的な好みとしては微妙な本だった。(26/02) -
Posted by ブクログ
おなじみキムタツの東大リーディング(1A, 1B, 4B, 5)の対策本。それぞれの問題形式について、簡単なレベルから本番レベル、本番を超える(?)くらいのレベルまでの問題が6題ずつ、それらの前に、問題の解き方、ストラテジーの解説や一通り解いてみるという章がある。
初版が2006年ということで、問題の分析が古い点が気になることがあるかもしれないが、東大の英語に関して細かい変化があってもエッセンスは変わらないと思うので、あんまり気にすることはないと思う。ただキムタツが言う「ストラテジー」も一つの解き方であって、特に時間配分とか解く順番に関して、別に鵜呑みにすることはないし(要約に15分は時間かけ過ぎでは?とか)、逆にそういう部分を押しすぎてかえって胡散臭い感じになっているんじゃないか、と思わなくもない。結局はただきちんと英文を読んで表現する、というのがポイントだし。
練習量の確保、という意味では自習教材としてとても良い本だと思う。ただ英文の解説が詳しくはなく、せいぜい全訳と目ぼしい語彙のリストが載っているくらい(おれも1つ構文がよく分からないところが…)。問題の解説も、一応の解説、といった感じ。「この語句はこういう意味で」というサラッと解説されているところもあるが、分かってれば苦労しないけど、たぶん受験生は分からない表現だと思うので、それをどう予測するのか、という解説が欲しい。小説問題も、欲を言えば全体を見て答える問題があってもいいかなと思うけど、そういう問題を作るのは難しいし、そもそも小説やエッセイの問題の練習素材も少ない中では、割とありがたいのではないかと思う。英文の内容も面白かった。東大志望だけに限らず、小説やエッセイが出る大学を受ける人も、英語の演習量確保という目的では良い本だと思う。(20/09)