アニタ・フリースのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレスティーグ・ラーソンの「ミレニアム」と賞レースを争ったというデンマーク作家二人による共作ミステリ。
友人から頼まれてコインロッカーから取り出したスーツケースに収められていたのは、全裸の少年だった。誰が、何のために?
物語は複数の主要な登場人物の視点に切り替わりながら進んで行く群像劇となっており、読者はある意味神の視点で物語を読むことができる。その意味で、少年が誰なのか、黒幕が誰なのかは比較的早い段階で想像でき、また明かされて行く。一方でなぜ?という命題は物語終盤まで明かされず、群像劇にもかかわらず、良質なホワイダニットのミステリとしてまとめられており、ミレニアムと賞レースを争ったというのも頷け -
Posted by ブクログ
デンマークの作家「レナ・コバブール」と「アニタ・フリース」の共著の長篇ミステリ作品『スーツケースの中の少年(原題:DRENGEN I KUFFERTEN、英題:The Boy in the Suitcase)』を読みました。
『キリング』に続きデンマーク発の北欧ミステリです。
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昔からの友人の「カリーナ」から「あなたにしかできない」と頼まれて、コインロッカーに預けられたスーツケースを取りに行った「ニーナ」。
「ニーナ」はクリニックに勤め、DVなどから逃げる人々や依存症に苦しむ人々を助ける仕事をしている。
やけに重いそのスーツケースに入っていたの