平野真敏のレビュー一覧

  • 幻の楽器 ヴィオラ・アルタ物語
    世界に二人しかいないヴィオラ・アルタ奏者の平野氏がその幻の楽器との出会いから由緒を探してたどりつくまでの物語はさわやかに仕上がっている。残念ながら音楽に例えて表現する能力はない。

    クラシックの道に進んだ平野氏は高校進学と同時に上京し、切れたヴァイオリンの弦を買うために有名な木下弦楽器店に飛び込んだ...続きを読む
  • 幻の楽器 ヴィオラ・アルタ物語
    ヴィオラ・アルタという楽器を知らなかった。現代では忘れられたこの楽器を、偶然のようにして入手し、その響きに魅了されたヴィオラ奏者の著者が、この楽器がどのようにして生まれ、また、どのようにして葬り去られることになったかの謎解きをする。「失われた楽器」「珍しい楽器」というので、古楽器の一つかと思ったが、...続きを読む
  • 幻の楽器 ヴィオラ・アルタ物語
    音楽史の表舞台から消えた幻の楽器ヴィオラ・アルタ。
    この楽器て偶然に出会った著者が、その秘密を追いかける。ノンフィクションでありながら、推理小説の要素もあり、とても楽しかった。
    本の中で取り上げられる曲も聴きたくなる。
  • 幻の楽器 ヴィオラ・アルタ物語
    高野さんのオススメで読む。
    謎解きとしての展開といい、最後のちょっと感動する結末といい、探偵役である著者の魅力的な人間性といい、素敵なミステリしてるのにノンフィクション。
  • 幻の楽器 ヴィオラ・アルタ物語
    楽器や音楽には全く知識はないけれど、面白く読めた。
    エッセイのような、ちょっとミステリー
    山場や盛り上がりは少ないものの、作者の楽器への愛を感じる。
    手頃な厚さなので、電車内での読書には最適。

    音については、知識が無いため、想像ができない。楽器について詳しかったら、更に楽しいのかと思う。
    だから、...続きを読む
  • 幻の楽器 ヴィオラ・アルタ物語
    あるヴィオラ奏者が幻の楽器、ヴィオラ・アルタと出会い、そのルーツを求めてヨーロッパを旅する話。ワーグナーに気に入られたというその楽器は近代の発明品であるにもかかわらず、非常に資料が少ないのだが、良い出会いと直感と偶然に支えられ、その秘密に肉薄してゆく。
    いやはや、ぜひともNHKで取り上げて欲しいくら...続きを読む
  • 幻の楽器 ヴィオラ・アルタ物語
    ヴィオラ奏者である平野真敏氏が、偶然に馴染みの楽器店で出合った不思議な楽器、「ヴィオラ・アルタ」の歴史を辿る物語である。

    19世紀にドイツ人のヘルマン・リッター氏によって発明されたこの楽器、一時期はリストやワーグナーに愛されるが、急速に歴史の表舞台から消えてしまう。
    ヴィオラ・アルタのサイズは通常...続きを読む
  • 幻の楽器 ヴィオラ・アルタ物語
    タイトルにある「幻の楽器」として挙げられたヴィオラ・アルタという名前に惹かれて購入。
    日本は世界有数のヴィオラ普及国というか先進国なので、ヴィオラ関連の本が出ても不思議ではないと思いつつ読み進めていくうち、ドイツで生まれたドイツ音楽を演奏するための楽器が東洋の演奏家によって発掘され世に紹介されていく...続きを読む
  • 幻の楽器 ヴィオラ・アルタ物語
    幻の楽器、ヴィオラ・アルタをめぐる物語…ってタイトルまんまですが。楽器への愛、音楽への愛が熱く伝わる爽やかな一冊。