宮島賢也のレビュー一覧
-
購入済み
役に立たない
結論から言って、ぼくには何の役にも立たなかった。
ぼくは自分がなぜうつ病になったのか知りたかった。たしかに忙しくはあったが、過酷なほどではなかったし、これといって思い当たる理由がなかったのだ。
著者は親子関係がうつ病の原因だという。そう言われれば、親とはうまくいってない。しかし、私の両親は、著者が言うような、成績や学歴だけで判断するような親ではなかった。
薬を使わないことにもぼくは懐疑的だ。文字通り食事が喉を通らないほど食欲がなく、数週間に渡って一睡もできなかったぼくにとって、薬は少なくとも一定の効果があった。症状がやわらいだいまとなっては、その依存性や副作用について考えさせられることはあるが、断薬には否定的だ。(もっとも、公平のために記すと、著者は患者に断薬を強制したりはしない。)
ナチュラル・ハイジーンについては論外だ。ぼくはタバコもコーヒーも大好きで、これをやめるとなると、それだけで相当なストレスになってしまう。(これも著者は強要はしない。)
もし、著者の言うように、親から限定的な愛情しか受けられず、それゆえ自分を愛することができない性格が形成され、そのために「軽度の」うつ状態に陥っている人がいるとしたら、その人には有効かもしれない。それが率直な感想。