べつやくれいのレビュー一覧
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『ダヴィンチ』連載当時から読んでいたのがやっと本になった。
あまりに小さなスペースだったので、あのコラムの読みにくかったこと。この本では、べつやくれいさんのイラストも大きくなって、とても楽しかった。
エッセイとはいえ、ひとつひとつのネタの濃さは、半端ではない。ぎっしり詰め込まれた内容。この作家ならここから小説が出来上がってもおかしくない・・・と思ったが、よく考えたらそこまで不条理ではない。むしろ正論に思えてくるほど説得力がある。
このくらいの説得力と構築がないと、三崎亜記の小説はその世界を保てないだろう。そのことがよくわかった。ツイッターまでもが、どれほど考えてからUPしているんだろうと思わせ -
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ヤっ,ふっ,ふっ。絵があって良かったと思えるエッセイ~便座カバーを持っている程度の幸せ。携帯って言葉が定着した。クールビズって本当に環境に良いのか。蝉の声は騒音か。隠すと目立つモザイク処理。水節約に努めた結果,水道代値上げ。流行を決められるのは嫌だが。島を小さくする虫がいる。ツィッターが流行る訳。「地球のために!」は万能の合い言葉。B級があるならZ級も。最高と普通しかなくなった。二律背反より二律共存を。骨盤体操で花粉症軽減。グローバルを地球外から見たら。風評って怖いけど。バルス!「友」「供」「共」ダ・ヴィンチから本の旅人へ。先進国って言う概念は曖昧。馴れ馴れしい寿司。福岡の居酒屋チェーンぶあい
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『ダ・ヴィンチ』、『本の達人』で連載されたエッセイタダシガ記、
twitterを抜粋したツブヤ記、
居酒屋甲子園体験記のケンブツ記の3構成エッセイ。
不可思議な物語を書く人だけれど、当然ながら福岡在住の元公務員なので、その日常はごく普通である。
こだわりや着眼点は一風変わっているけれど、そこまでおおっというところはなかった。
最初のワープアが便座カバーを買うことについての考察が面白く、全体としてシニカルな見方が興味深かった。
震災を挟んでの連載ということで、震災以前に書いた文章について今コメントするという形式が内容を厚くしている気がする。
ただ、既に作品に現れているのだが、2010年〜は -
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私も人見知り歴ウン十年なので、非常に共感できた。
職場に不満があっても、転職して新しい職場に慣れるまでを考えると躊躇するといったこともよくわかる。その前の転職(希望)先の知らない人に電話をする、面接を受けるといったことも非常にストレスを感じる。
それにしてもべつやくさんは、劇作家と女優の子として生まれ、美人なのに、人見知りとは(そういう家庭環境やルックスは関係ないのかもしれないが)・・・。
イラストレーターとして順調に成功してきたのではなく、保険の営業という人見知りにはかなりハードルの高い仕事について苦労したってところが、好感度大。
担当編集者も人見知りとあるが、人見知りの皆さんはどうやって仕 -
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「三崎亜記、めんどくせー!」と思うこと間違いなし(笑)
こうやって、日常と非日常の境がわからなくなる三崎小説ワールドができるのか……。
ご本人が「あわい」という言葉を使っていましたが、まさしくピッタリだなと。
三崎さんが気になった言葉についてあれこれ考察したエッセイ、Twitterでの呟き、書き下ろしレポが収録されてます。
雑誌連載がベースなので時事ネタが多め。
「え、そこまで話がいっちゃうのの!?」とツッコミつつも、ちょっとしたことをあれこれ考える時間がいつの間にか減っている自分に気づかされました。
Twitterのつぶやきがそのとき書いていたと思われる小説のライナーノーツの役割や、エ