坂元志歩のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
2002年から10年がかりのプロジェクトは2012年ようやくダイオウイカの海中撮影に成功した。
予算の制約もありラストチャンスだったがみごと。成功の鍵には10年間にすすんだ技術、例えばイカが認識しない赤い光を出すLEDや新型のハイビジョンカメラ(宇宙の渚にも使われたやつ)なども貢献している。
一方で生物データロガーをマッコウクジラに取り付ける試みは学習した仲間のクジラに外されて失敗し、はえ縄にダイオウイカ化け(イカ釣りで使う疑似餌のようなもの)と言うアナログな方法も駆使している。
マッコウクジラ対ダイオウイカはマッコウクジラの圧勝。ダイオウイカはマッコウクジラの大好物だった。
ちなみに浮 -
Posted by ブクログ
NHKの、そして研究者の、
カメラマンであれ、ディレクターであれ、博物館の研究者であれ、
プロである人たちが本気で夢を追いかけた。
成功するという保証がない中で粘り続けた。
そんな日々の様子がよく伝わってきます。
視点がNHKサイドなので、
研究者側の視点からのドキュメントが乏しいのが残念ですが、
その分、ブレてはいないのかなとも思います。
天文の世界でも、そして学芸員の世界でもそうなのですが、
知識や考え方を伝えることに負けず劣らず大切なのが、
本気で自分が好きなことに取り組んでいる姿を見せること、
これはこんなに面白くて楽しいんだぞ、って思っている顔を見せること、
それが大事です。
そ -
Posted by ブクログ
10年ががかりでついに実現したダイオウイカの水中撮影の舞台裏。
わずか23分間。しかし、その23分間を実現するために投入された様々な資本、労働、時間・・・。
気まぐれな大自然、しかも人類の手では遥かに届かないような深海の世界を相手にする大変さが身に染みてわかったように思います。深海にはまだまだ想像を絶するような生物が生息しているのかもしれません。
320度透明なアクリル球で囲まれた潜水艦って素敵ですね。
一度でいいから乗ってみたい!
イカの飼育が難しいという話が途中で出てくるのですが、
言われてみれば確かに水族館とかでもあまりイカを目にする機会は無いなー。