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2012年夏、小笠原の海で、10年以上にわたってダイオウイカを追い続けてきた男たちが、奇跡を起こした。誰もなしえなかった撮影を可能にしたのは、いったい何だったのか? プロデューサー、ディレクター、カメラマン、研究者への膨大な取材で明かされる、撮影までの苦難の道のり。 16.8%の高視聴率を記録した「NHKスペシャル 世界初撮影! 深海の超巨大イカ」の公式ドキュメント本。
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Posted by ブクログ
NHK深海プロジェクトのダイオウイカを追いかけた10年間の撮影舞台裏のドキュメンタリー。いやー、凄い執念です。これだけ集中できるものを見つけたいな。
ダイオウイカについて詳しく知ることができるドキュメンタリーかなと思って読み始めたけれど 夢を諦めない気持ちを描いた小説のようだった。 「はやぶさ」の描かれ方とすごく似てるなあ NHKさんだからむずかしいのかもしれないけど、はやぶさの時みたいに映画化されても不思議じゃない感じ。 10年、いろんな人...続きを読むから反対されながら続けるというのは、尋常ではない情熱。 その熱い想いとダイオウイカの対面に、ぞくっとしました。
今年1月に『NHKスペシャル』で放映されるや大反響を巻き起こした、深海の超巨大イカ、ダイオウイカ。その撮影に賭けたNHKのスタッフたちの、10年にわたる戦いを綴ったドキュメントがこの本。 船、カメラ、おびき寄せる装置……。ありとあらゆる工夫や困難を乗り越えて、ついに2012年7月10日、世界で初め...続きを読むて、23分間のダイオウイカ撮影に成功。その瞬間、自分も潜水艇の中にいるような興奮と感動を味わえた。 イカを撮影するために知恵や経験を結集して開発したカメラに「イカメラ」と名づけたところで、ちょっとニヤッとしてしまった(笑)。
臨場感が最高のドキュメント。TVで見て、これはじき、書籍化されると予想、少し遅めだったかもしれないが、発刊後即入手、即読んだ。実に面白い。数年にわたり、何度ももぐりながら、1点集中で目標を達成していく様子が、ありありと伝わり、感動。かつての某番組風に、一見淡々と進むかのごとくの描写(ちょっとわざとら...続きを読むしいかも)。しかしながら、登場人物の熱さを前面に出す点など、つい突っ込みを入れてしまいそうになりつつ、引き込まれてしまった。 潜水艇の手配等、裏方シゴトにも多くの説明があるのが良かった。一般向けの書物にしたのだろうが、ぜひ、専門書も刊行してもらいたい(論文誌をみればいいのかもしれんが)。本書後半のイカ図に、とにかく感動、驚き、電車内で読んでたのに、おぉ~とかもらしてしまった。
2013年1月に放送された"NHKスペシャル 世界初撮影! 深海の超巨大イカ"の10年に及ぶ取材記録をまとめたものです。あの映像を見た時は本当に驚きました。番組は1時間でしたが、その裏にはこれだけの努力があったということを知ることができ、ますますあの映像は撮影スタッフや世界中の学...続きを読む者の執念が引き寄せた奇跡だったんだなと感じました。たぶん、ここには書けないような事件もたくさん起きたんだと思いますが、これからもNHKには、こういうTV番組をこれからも作って欲しいです。
おもしろかった~。 泳いでいる動画が撮影されるまでは、まさに伝説の怪物だったダイオウイカ。 深海での撮影に成功したのは、プロジェクト最後の年、2012年。挑戦を始めてから10年!困難を極めたその過程を、ドキドキハラハラと読み進みました。 世界で初めての偉業を成し得た理由は、情熱や努力ももちろんだけれ...続きを読むど、世界中の英知の結集と、そして「奇跡」。 それにしても半端ない大きさのダイオウイカを想像しながら、ギラギラとした表紙の写真の彼の眼をみると…迫力です(笑)
そういえばテレビでやっていたな、と。ややミーハーな気分で購入。 実はタイトルをみて「夢を追う」こととか、「努力」について書いてあると想像して、購入を躊躇ったりもした。「夢を追って成功しました」なんて話なら、わざわざ(一般論でいえば美しくもない)「イカ」を題材にして読みたいとは思わない。純粋な学者話...続きを読むならまだしも、テレビを前提としているなら、大したことのない「ネタ話」になってしまうのがオチだ。 そんな躊躇を感じながら読んだけれど、かなり面白い。ところどころで「テレビマンはこんなに苦労しました」なんてニュアンスの話が出てくるけれど、そんな話は捨て置いていい。不親切ながら描かれるイカの生態に思いを寄せるだけでともかく面白い。 ときに「イカの飼育はとても難しい」なんて書いてある。さらに「養殖には成功していない」なんてことも書いてある。いったい養殖に成功すればどういうイカが食卓にのぼるのか。あるいは天然イカと養殖イカの違いは何だろうとか、はてさて、養殖ウナギは脂が付き過ぎるのが常だが、養殖イカにも脂がつくのだろうかとか、そういう話だけで数時間ないし数日は楽しい。 そんな、すごくつまらないことを面白がる変な人でも、かなり楽しめる本に仕上がっていると思う。
ダイオウイカの映像をまたまたTVで見て、こりゃすごいと感動しました。イカを食べることも好きですが、ダイオウイカはアンモニア臭がきつくて食に向かないようです。ダイオウイカの撮影に成功する前の試行錯誤は番組の中で見えてこなかったので、興味深かったです。日本では窪寺先生の科研費がストップすることがあり、N...続きを読むHKでも撮影の企画が通らないほど見通しが立たない深海の生き物。最後はディスカバーとの国際共同制作で撮影に成功。アメリカでは海の生物の研究者が手厚く支援を受けている様子も伺えました。TVでは分からなかったことでしたが、おとりのソデイカを潜水艇から離して本物のように泳がせる工夫、ここにこだわって準備したことが成功の鍵だったように思えました。NHK「LIFE!~人生に捧げるコント~」に登場するイカ大王もすごく面白いです。撮影を試みているとダイオウイカは現われずアカイカばかりが寄ってくる。見付けてもがっかりされるアカイカがコントに登場するイカ大王に重なります。
NHKで好評だったダイオウイカの番組ができるまでのドキュメント。なんと、このプロジェクト10年もかかっている。テレビを見ていると苦労は見えるが、こんなに時間がかかっているとは。今年は、深海モノが書籍でもよく売れているが、その発端がこの番組だったと思う。その裏に隠れていた苦労がよくわかる。
2002年から10年がかりのプロジェクトは2012年ようやくダイオウイカの海中撮影に成功した。 予算の制約もありラストチャンスだったがみごと。成功の鍵には10年間にすすんだ技術、例えばイカが認識しない赤い光を出すLEDや新型のハイビジョンカメラ(宇宙の渚にも使われたやつ)なども貢献している。 一...続きを読む方で生物データロガーをマッコウクジラに取り付ける試みは学習した仲間のクジラに外されて失敗し、はえ縄にダイオウイカ化け(イカ釣りで使う疑似餌のようなもの)と言うアナログな方法も駆使している。 マッコウクジラ対ダイオウイカはマッコウクジラの圧勝。ダイオウイカはマッコウクジラの大好物だった。 ちなみに浮力を増すために細胞中にアンモニアの液胞が有るため臭くて食えたもんじゃないらしい。エイやサメのように干物にするしかないか。ダイオウイカの好物はこれも体長1mほども有るソデイカなど。 NHKスペシャル見たかったなあ。
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ドキュメント 深海の超巨大イカを追え!
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