江渡浩一郎のレビュー一覧

  • 進化するアカデミア 「ユーザー参加型研究」が連れてくる未来

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    『南極点のピアピア動画』(野尻抱介)と連続して読むと、フィクション(ピアピア動画)と現実(ニコニコ学会β)の境い目がなくなって最高だった。
    「ニコニコ学会βはTEDを超えてた」と言う言葉にハッとした。TED より ニコニコ学会β、YouTube よりニコニコ動画、ここに日本らしさが爆発しているんだなと。
    ついでにいうと、本書も似たような題材の『オープンサイエンス革命』よりも日本らしいのが面白い。

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    2013年06月03日
  • パターン、Wiki、XP ―― 時を超えた創造の原則

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    アレグザンダーの「6つの原理」がデザインパターン、XP、Wikiへどのように影響しているのかが非常に分かりやすく解説されている。分厚い「パターンランゲージ」はなかなか読む気が起きないので、こうしてその内容を端的にまとめ、その波及の仕方まで描かれている本は非常にありがたい。

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    2011年06月29日
  • 進化するアカデミア 「ユーザー参加型研究」が連れてくる未来

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     言うは易し、行うは難し。
     学会にライブという発想を持ち込んだアイデアのユニークさ。ニコニコ学会βのような開かれた学会をやりたいと思いついても、実行、継続まではたどりつかないもの。その実行力、やり抜く執念は尊敬に値する。
     そして皆がアイデアを交換し合う中で次の目指すべき方向が見える、こうしてニコニコ学会βは、いつまでも発展し続けるのだろう。

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    2020年08月24日
  • 進化するアカデミア 「ユーザー参加型研究」が連れてくる未来

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    チェック項目3箇所。YouTubeは、「使いやすい動画アップロードツール」という方向に機能を進化させ、ユーザーもそのように使っている、これに対してニコニコ動画は、「動画をもとにコミュニケーションをする」ことを志向している、ニコニコ動画にはコメント機能があり、YouTubeなどの動画サイトとは違って、あるユーザーが入力したコメントは動画の上を右から左に流れる。研究とは、仮説を立てて、それを検証するというプロセスを指す言葉だ、そのときの検証方法に特徴があって、自分以外の人でもそれを検証できるようにすることという制約がついている、このプロセスにあてはまれば研究といえる、つまり、研究しようと思ったら特

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    2013年12月01日
  • パターン、Wiki、XP ―― 時を超えた創造の原則

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    パタンランゲージのことを勉強したくてこの本を読んだ。
    第一部は、ソフトウェアに全く関係なく、アレグザンダーの建築のことが述べられている。
    パタンランゲージに興味なかったら頭に入っていなかっただろうと思うと、今のタイミングで読んでよかった。

    パタンランゲージの片鱗だけでも理解できただろうか。もっと奥深そうだなぁ。

    -引用-
    アレグザンダーの思想の中心にあった価値観は、無名の質を備えた建築を作り上げることでした。無名の質とは、古い年の調和した街並が備えている生き生きとした建物や町が持つ特性です。
    ベックは無名の質を備えたソフトウェアを目標とし、カニンガムは無名の質を備えたWebサイトを目標とし

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    2013年05月19日
  • 進化するアカデミア 「ユーザー参加型研究」が連れてくる未来

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    前回の「ニコニコ学会βを研究してみた」は、ニコニコ学会βシンポジウムの面白さをそのまま本にしたという感じだったが、今回の「進化するアカデミア」は、江渡さんはじめ実行委員の皆さんがどういう思いで携わっているかが綴られている。
    こういう思いを聞く機会はなかなかないので、とても良い。

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    2013年05月11日
  • 進化するアカデミア 「ユーザー参加型研究」が連れてくる未来

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    超会議2で偶然出会った本。超感動する。なんていうか、ニコ動の可能性とかニッポンらしいカタチとかユルさとか深さとか、才能のムダ使いのなんと素晴らしいことか。そこから何か生まれそうな感じとか。とにかく、ニコ動の、ニッポンの、何かしらの可能性を感じまくる一冊。まじ掘り出しもん。

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    2013年05月07日
  • 進化するアカデミア 「ユーザー参加型研究」が連れてくる未来

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    CGMなどに興味があったので、あと表紙のミクに惹かれたのもあって、ニコニコ超会議で購入。
    ニコニコ学会βは名前は知っていたものの中身は知らなかったので、本書を読んで興味を持った。。中で活動している研究者の人のコメントを交えながら著述していくスタイルで読みやすかった。

    研究者の話はどれも刺激的なのだが、特に印象に残ったのはYahoo!知恵袋を設計した岡本真さんの話。おおざっぱに言うと、クリエイションの創造性を発現させるためには、思いつきや直感に頼る経験主義でなく、研究に基づいた知性的なあり方が必要ということをおっしゃっていた(ちょっと違うか?)。

    これを読みながら、僕は小林秀雄さんの直観と論

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    2013年05月03日
  • 進化するアカデミア 「ユーザー参加型研究」が連れてくる未来

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    ニコニコ学会βがどのような思想設計で生まれたのか、そしてこれからどのような役割を果たそうとしているのか。
    とても面白かったです。

    「無駄な才能ワロタ」な文脈が目立ちますが、オープン参加型でコミュニティを形成できるニコニコ学会βなら、これまでの「学会」とは別のカタチも生み出せるだろうなあと。

    後半でクラウドファンディングにふれていますが、この点は非常に期待。
    科研費などとは別のカタチで資金が集まればいいですねぇ~。

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    2013年05月02日
  • パターン、Wiki、XP ―― 時を超えた創造の原則

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    タイトルに上げられた3つの一見すると関係なさそうな項目の起源や関連を見ていくという野心的な本。自身としては「一見すると関係なさそう」と最初に思ってしまったので、無理な理論展開などがあるんだろうなと思い込んでしまい、しばらくの間「積読」状態でしたが、一旦読み始めるとかなり引き込まれました。
    というのもそれは、クリストファー・アレクザンダーの建築における多大な実績によるところが大きいと思う。彼が解決しようとしていた問題のスケールの大きさや、問題解決に対するアプローチの仕方が非常に興味深く、ソフトウェア業界がそのような功績に注目したのも頷ける。
    ソフトウェアにおけるパターンムーブメントについても、G

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    2013年02月27日
  • パターン、Wiki、XP ―― 時を超えた創造の原則

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    良い本だと思う。
    技術書ではなく、読み物。

    情報共有のためのWiki
    開発プロセスのXP
    別々のものだけど、起源を辿ると建築家アレクザンダーのパターンランゲージに行き着く。

    これを読んでおくと、XPを学習した時に思想や起源が分かるので入りやすいのかも。
    (XPの学習はしてないから、なんともいえないけど)

    読んでて、
    Wikiで設計書を書いたら面白いんじゃないかなんて事も考えた。
    (設計書書くためのWikiエンジン作ってしまうとかね)

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    2012年12月11日
  • パターン、Wiki、XP ―― 時を超えた創造の原則

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    題名から何となく、避けていた一冊だが
    読んでみると、結構面白かった。

    あとwikiってハワイ語とはしらなんだ。

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    2011年12月30日
  • パターン、Wiki、XP ―― 時を超えた創造の原則

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    XP目当てで読んだけど、理論的な新情報はなかった。
    タイトルの通り、成り立ちとか、前身になってる考え方を物語風に紹介している。
    XPとかをやるときに、よく自分達で変えていくんだ的なことを言われるけど、それって結局どうやってくの??って辺りの参考にはなるかも。
    というか、ベックさん達はパターンとか考えながら自分のベストプラクティスまとめたんだなーというお話。

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    2011年11月30日
  • パターン、Wiki、XP ―― 時を超えた創造の原則

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    webの登場により複数の作業者による並行編集が目に見えるカタチになったけど、世の中に本しかない時代にもアイデアはあったのだ、という話。wikiとアジャイル開発を結びつけて考えたことがなかったが、源泉は同じなのだな。思考はハードウェアに導かれるのであり、その逆ではない、とかも思った。

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    2011年09月22日
  • パターン、Wiki、XP ―― 時を超えた創造の原則

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    アジャイル開発の手法の一つ、XPについてその思想の源流をたどっていく。

    元々は建築家の都市を、利用者と一緒に漸進的に作り上げていく、という考え方にその原点とも言えるものがある。

    自然な都市には言葉に出来ない何かしかの価値がある。
    それは全てを計画してから作ったからではなく、中の生活者達が作り上げていくなかで生まれたもの、との考え方だ。

    その例としてwikiを上げる。
    wikiとは利用者がページを作り上げていくことが出来る仕組みだ。
    この中にも上記の都市と同様に、漸進的に利用者によって作り上げられている、という特徴がある。

    それによって、全てを設計して作ったページとは異なるところに価値が

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    2011年08月14日
  • パターン、Wiki、XP ―― 時を超えた創造の原則

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    『個人的な生活に置いて、平均的な生活に従うことを強制されていると個性を保てない』
    家族で生活しているときの居間は、
    父にとってはテレビを見る場所・
    母にとっては本を読む場所・
    子どもにとってはゲームをする場所と様々な解釈があり、
    その機能はオーバーラップして存在している。
    そんな場所で「テレビを見ること」しか許されていなければ、多様な価値観は形成できない。
    『良い都市とは、その人が個性的に生きることが許されているものである』
    そういう構造を創るための方法論とは?

    個人的にはそのまま「理想の構造」についての考察が続けば嬉しかったが、歴史的な流れに力点を置いて話が進んでいった。
    そういうのを期待

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    2016年01月11日
  • 進化するアカデミア 「ユーザー参加型研究」が連れてくる未来

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    ニコニコ学会βのあらまし。序盤の研究及び学会の意義の整理部分は目の醒めることばかり書かれていておもしろい。中盤以降のニコニコの特徴を活かしたイノベーション、ニコニコ学会βについては活動記録を留めている印象が強く、味気なかった。5年の活動期間が定められているものの、今後も社会におもしろさを提供し続けてほしいし、情報分野ばかり取り上げられている学会βの現状が変わってほしい。

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    2015年07月21日
  • パターン、Wiki、XP ―― 時を超えた創造の原則

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    建築の世界からソフトウェア開発への至る歴史や思想がわかる。また、パターン・ランゲージについても触れている。
    書名にもあるデザインパターンやXP、Wikiについて生まれた背景や思想、パターンの適用などが記述が少ないながらも纏まっている。

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    2014年06月22日
  • パターン、Wiki、XP ―― 時を超えた創造の原則

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    江渡さんの本。読んだことなかったので読んでみた。
    Wikiのルーツについて、源泉にさかのぼってものすごく詳細にかかれていた。
    パターン・ランゲージも読みたい。

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    人工都市がツリー構造になってしまう理由は、人間の認識能力に限界があるから
    『XPエクストリーム・プログラミング入門』
    40時間ルール:週40時間以上働かない。これを2週続けて超過しない
    Wiki Wiki Web の Wiki とは「すばやい」「quick」のハワイ語

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    2014年06月04日
  • パターン、Wiki、XP ―― 時を超えた創造の原則

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    パターンランゲージという建築の思想が,プログラミングやWikiにおいて形を変えて実現されているという,非常にエキサイティングな本でした.
    プログラミングもWikiも,作っていくうちに,計画通りいかないこと・事前に予測できないことが必ず発生するので,その都度徐々に改良していくことが必要になるから適用できたのかと思います.
    その点では研究も同じなので,研究の進め方に活かせるアイデアがいくつもあるなという読み方もできました.

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    2014年03月09日