康芳夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
すごい元気が出た。表紙の康さんにめちゃくちゃインパクトあるんだけど、中身はもっとすごい。スケールの大きすぎるイベントや奇天烈な企画を命懸けで取り組む、リスクをヘッジしない昭和のきつい匂いがプンプンする良書です。企画の凄さよりも、実現に至るまでの手段の選ばなさが面白い。ハーバード・康は笑った。
中盤のモハメドアリを日本に呼ぶまでの話が一番面白いよね。
モハメド・アリについては、『かけがえのない日々』っていうキンシャサの奇跡を追いかけたドキュメンタリーを見たことがあって、これがもうアリが滅法カッコいいのだ。リアルタイムでアリの伝説を追えた人は本当に幸せだと思うし、アリの周囲に面白い人たちが集まる -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
世界的な不況、どうにも是正しようのない格差社会。
老舗が傾き、名門企業が沈んで行く。
あたりまえと思っていた世界が根底から揺らいでいる今、常識、肩書など何の役にも立たないのだ。
「実」と思っていた世界がことごとく「虚」に転じる中、興行というノールールの世界で、大物を口説き、あまたの問題イベントを仕掛けてきた著者の人生から学ぶものは多い。
本書には現代の“無秩序”を軽やかに生き抜くための虚人の哲学がある。
[ 目次 ]
第1章 「虚人主義」のすすめ
第2章 本能を覚ませ!
第3章 千の修羅場をくぐる
第4章 悪魔をも受け入れる虚人精神
第5章 現実をマジックにかける
第6章 蕩尽 -
Posted by ブクログ
ネタバレ肩書が「国際暗黒プロデューサー」ですから、
初めて彼を知った僕なんかにすれば、
彼はとても色モノ感の強いひとに思えます。
で、本書を読んでいると、
「業界のなかに安住するな」みたいな語句が飛んできます。
つまりは、あえて色モノ的に見えさえするポジションに
好んで立つひとなのか(たぶん、そうです)。
本書は、彼のこれまでの興行師としての成果、内容、
そこにたどり着くまでの話を聞くようなところが多いです。
それは、日常のルールや常識といったものを
重要視して生活しているひとにしてみると、
まるで、日常の奇譚、日常の冒険譚とでもとらえちゃうような、
破天荒で眩しく、虚実がいりまじっているのではない