阿部稔哉のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
30年前に行った12万円の外国旅行を再現するという企画だが、プロローグに週刊朝日のデキゴトロジーというコラムのことが書かれていて驚いた。実は結構好きだった。そうなると、当時、「12万円で世界を歩く」もリアルタイムで読んでいたのかもしれない。覚えていないが。
30年の間のインフレにも関わらず、LCCの登場で、当時よりも安く早く旅ができてしまうというのは驚きだ。他方、当時と同じコースをたどろうとすると、定期バス路線の衰退などでかえって難しいというのもまた驚きだ。
本書では、赤道編、ヒマラヤ編、アメリカ編の後に、バングラデシュに住んでみるというちょっと毛色の変わった企画が載っているが、これが一番面白 -
Posted by ブクログ
ネタバレ下川も書いているようにベトナムとは一筋縄では対応できない。矛盾する面を持っている。親切かと思ったらぼったくるのも日常的。社会主義の厳格さを示しているその側から商人の顔を持っている。特に第4章の「フランシーヌの場合」世代の迷走。には考えさえられた。彼と同年代なので彼が何を言いたいのかが理解できる。ぼくもベトナム戦争については未だに総括ができていない。
この本は別の意味で忘れられない本でもある。ベトナムのラオカイから中国の河口に日帰り旅行した。その帰りベトナム側で入国を拒否された。今だにその本当の理由は解らないのだが、要は出国したら再入国するときはビザが必要だと言うのだ。英語もベトナム語も中国語も