向谷匡史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ヤクザ取材で知られるライターが実地に学んだ怒りの活用を語ったもの。
ただの怒りっぽい、動物的で自制心のかけらもなく、満たされぬ思いと人生への不満足を他者にぶつけるばかりの迷惑なおっさんに見えるあの人も、実はこれらの高等テクニックを使っているのかも…!
◯私たち一般市民は《怒り》を感情で処理するのに対して、ヤクザは理性に落とし込む。(この野郎!)という《怒り》を相手にどうぶつければ、最大の効果と利益をあげることができるかを考える。ケンカを売るのか、恫喝するのか、翻弄するのか、和解に持って行くのかー。彼らにとって《怒り》は、まさに「交渉の技術」なのである。
◯よくよく考えてみれば、上司の弱みを得意になって吹聴しても何のプラスにもならないのだ。腹いせにバラしたところで、プラスどころか当の上司の恨みを買い、必ずしっぺ返しをされるだろう。…ウラ社会の面々に言わせれば、「ゼニをドブに捨てるようなもんや。わしらやったら、チクリチクリと突っついて、自分に有利にコトを運ぶがな。他人の弱みは"打ち出の小槌やでぇ」ということになる。
◯広告代理店で、こんなことがあった。妻子持ちの営業部長と秘書課の独身女性がデートしているのを、営業課員のA君がたまたま目撃した。
社内不倫の大スキャンダルである。「ちょっと、ここだけの話だけどさ」と同僚たちにペラペラやったのでは、のちのA君の出世はなかっただろう。
不倫現場を目撃してまもなくのことだ。大口のクライアントを逃すという大失態をA君がやらかし、「辞表を出せ!」と営業部長に迫られたとき、A君は頭にきてこう言った。
「社内不倫は辞表を書かなくていいんですか」
この一言に部長の顔は青ざめ、叱責はここで終わったという。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ≪内容≫
できる社会人の会話術。よく聞く失敗話や説教話について、どういう発言が適切なのかを筆者が出会ってきた事例を交えて紹介してある。
≪感想≫
僕もかなりの話ベタなので、改善すべく手を出してみた一冊。もちろん参考になる話も多く全体的に間違ったことは言ってないと思うが、別に目から鱗といった内容ではないかな、とは思う。わかりやすい分とってつけたような作り話くさい事例も多く、そんなうまくいくわけねーだろ、といった反発をどうしても感じてしまったのは、僕の未熟さでもあるのだろうか。
文字数も少ないので、あまりグチグチ言わずにさくっと読んで、使えるところはしっかり真似して、あとの部分はさくっと忘れてしまうのが正しい読み方なのかもしれない。
ただ、仕事上で会う人が皆社会の先輩で学ぶことばかりの現状、ちょっとした会話や行動で失敗してしまうこともある。そんな中で「年長者は若者の率直さを喜ぶ」とか「上着を脱がずに額に汗する姿はいじらしくて可愛いものだ」といった内容を読んでいると、「あぁ、頑張れば話が通じるかもな・・・」と思えたりして、なんだか少し救われる部分もあった。