森史之助のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ飲酒運転の罰金が払えずに、労務で刑務所に入った著者によるルポルタージュ。
そもそもが「やむを得ず」ではなく、好奇心なのか仕事に結びつくと考えたからなのか、
好きで(は言い過ぎだが……)入っているため(しかもたった50日)、
ところどころに出てくる「シャバが懐かしい」とか「メシが不味い」などの感想も
あまり説得力を持たない気がする。
しかし、それを除けば素直でていねいな筆致で、ムショの中の様子もわかりやすいし
人間模様も透けて見えてくるため、まあ面白く読める。
……と、考えていたが、最後まで読んで感想が変わった。
著者はジャーナリストとして仕事に困り
(たとえ優秀な人でも、いまフリージャー -
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Posted by ブクログ
罰金が払えない場合に採られる労役という制度は、ほとんどの人には縁がない。刑務所に入って拘禁されるくらいなら、何としても罰金を払おうとするだろうから、罰金刑よりも労役の方が珍しいだろう。
本書は、敢えて労役を選択した元記者の実体験ルポである。
確かに、労役は珍しく、懲役とはやや異なる処遇やシステムになっているようだが、刑務所内での拘束という点では、懲役とそれほどは違わないようだ。その意味では、本書でも掲げられている幾つかの先行本があるし、比較的最近では、山本譲司の「獄窓記」など本人の内面にまで踏み込んだ迫力ある刑務所体験記がある。また、刑務所ではないが、佐藤優の「国家の罠」や田中森一の「反転」な