山口誠のレビュー一覧
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育児・介護とは異なり、自身が純粋に楽しむための旅行を目的に休暇を取得することへの後ろめたさが、私の職場には残っている。「みんな旅行行きたくないのかな~」「こんなに忙しいのに、夏休みは3~4日ぐらいしか休暇取れなくて可哀想だな~」と思っていたら、特に何とも思っていない若者が増えているらしい。
旅行には興味が無く、スマホゲーム・映画・ファミレスなど、日常のエンタメの延長、すなわち「いつもの娯楽」があれば十分という考え方が増えているということ。日本人のパスポート所有率が低いことの背景に、レクリエーションへの興味関心が薄れているという精神的な貧困さについて説いている一冊であり、ゾッとさせられる。
私は -
Posted by ブクログ
本書は、「おもてなし」に代表される日本型ホスピタリティーの源流を辿ることを目的とするために、日系航空会社の客室乗務員に対するイメージの変遷を事例とした社会学的アプローチの本である。したがって、本書の主題である『客室乗務員の誕生』はおそらく著者の主張の一部であり、本当の狙いはむしろ副題の『「おもてなし」化する日本社会』にあると言える。
本書の貢献は、こうした企画を岩波新書から出版できた点にあるだろう。これまでも、日本の航空史に関する概説書は存在したが、それらはどちらかといえば、交通関係のジャンルに組み込まれていた。岩波新書として出版するためには、そうした実学的分野が他の学術的分野と結びつく点 -
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ネタバレ<目次>
はじめに なぜ日本人は観光をしなくなったのか
第1章 観光とは何か~日本の現状と観光の定義
第2章 観光の誕生~産業革命と脱日常
第3章 「社会的観光」という世界潮流~バカンスからソーシャル・ツーリズムへ
第4章 戦後日本における観光~「国民旅行」から「観光離れ」へ
第5章 観光の再創造~循環し代謝する「再」の思考
<内容>
最初にデータで、日本人は観光しない、ときた。オーバーツーリズム、インバウンド…。こんな話が聞こえる中、日本人はしない、外国人はいる…。クックやJTBなどの話をしながら、滞在型の旅行を提案している。 -
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ネタバレ客室乗務員の誕生
~「おもてなし」化する日本社会
著者:山口誠(獨協大教授)
発行:2020年2月20日
岩波新書
キャビン・アテンダントというのは、和製英語の一種らしい。英語では、Flight AttendantやCabin Crewだそうだ。日本では長らく、女性の客室乗務員をスチュワーデス、男性をパーサーと呼んでいたが、ANAが1988年にキャビン・アテンダント(CA)に、JALが1996年フライト・アテンダントに変更したが、現在、日本全体ではCAと呼ぶのが一般的らしい。
日本初の客室乗務員が飛んだのは、1931年の春。「エアガール」と呼ばれていた。10か月先行したアメリカでは「スチ