名郷直樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ私がこれまで考えてきた薬や検診・病気の治療に対する考え方と全く同じで、「私は間違ってなかったんだ!」と自己肯定できて大満足した本です。他の人に言うとひかれそうで言ったことはありませんでした(笑)
・健康を追求しすぎてストレスになっては本末転倒。
・検査を受けて悪い数値が出て気にするよりも、受けないで人生を楽しみたい。(熱が出て体温計で高熱と分かると余計に具合が悪くなるのと似ている。)
・それで早死にしてもそれが寿命と受け入れる覚悟。
・治療を受けて(病院に閉じ込められて美味しいものも食べられずに)延命するよりも、旅行に行ったり好きなものを食べて人生を謳歌して逝きたい。
・薬は毒。副作用のほうが怖い。自分の自然治癒力を信じる。
・市販薬のほうがいろいろな成分が入っていて危ない。
・ワクチンは有効。
・数字のマジックに騙されない。同じ数字から導き出した結果でも、「絶対危険」では2%、「相対危険」では30%になる。「絶対危険」で2%の脳卒中を1%まで少なくした結果は、「1%しか少なくならない」ともいえるし、「50%も少なくなる」ともいえる。
・遺伝も体質も歳をとると関係ない。
・ほどほどに適当に生きる。
・体が衰えることを許す。 -
Posted by ブクログ
著者は自治医大を卒業し、地域医療を中心にキャリアを重ねてきた医師です。
本書は医師を盲信して検査や投薬を受け続けるリスクをEBMという観点から啓蒙したものです。
著者は冒頭で「近年の医療はEBM=Evidence-Based Medicine(根拠に基づいた医療)を目指している。
しかしEBMとは単なる平均値に過ぎず、患者の個性に応じて個別に判断すべきものだ」と述べています。
これは国内で保険認可されている薬の評価根拠が、血圧や血糖値などの「数値の上下動」で、「実際に寿命が延びたか」などの長期的な経過を黙殺していることを問題視しているようでした。
その論拠として1章では降圧剤があまり効果がないにも関わらず頻繁に用いられて、医療費高騰の原因の1つになっていることが述べられていました。
2-4章では間口を「検査」に広げ、インフルエンザを巡る検査や投薬の無意味さ、風邪や癌検診での過剰医療、CTの被爆リスクとMRIで過剰治療されるリスクが述べられていました。
5章では、薬価の高い新薬が推進されていることへの疑問を述べていました。著者の実感では古い薬や安い医療の方がEBM上ではよい結果が示されていると感じているためです。
6章ではこうした事実を踏まえ、総合的に考えて「医療を受けない選択」をむしろ積極的に考えるべきではないか、として結んでいました。
本書は、医療に対する疑問をわかりやすくまとめていました。
中心に添えているのがEBMですが、コラムでも指摘されていた降圧剤「バルサルタン(ディオバン)」の論文捏造が有名ですが、こうした臨床実験やデータの捏造は他にもあるのではないか、と思わせました(英国医師は「ファーマゲドン」でこの点を指摘しています)。
自らの健康に責任を持つ、という気概を促すもので、読み応えがありました。 -
Posted by ブクログ
健康寿命が延びる=不健康寿命が減る、ではない。
好例になると寝たきりになることはほぼ避けられない。
70を過ぎると急速に衰え、75を過ぎると健康のためになにをやっても寿命は変わらない。
PPKは東大に入るより難しい。
血圧、血糖、は老化現象=治療してもしかたがない。
健康寿命は、男性72歳、女性75歳程度。寿命との差は10年。
健康に気を付けていると病気になる年齢が高齢になり、回復の可能性は低くなる。
PPKは、生物としては不自然な死。
100歳を超えて元気な人は、健康のスーパーエリート。
70で自立している人は健康のエリート。
75歳を過ぎると、健康に気を付けていなくても寿命は変わらない。
高齢者が病院にいくと、病名がつけられてしまう。病気だから治療すれば治る、と考えがち。老化と考えれば治らないのが当たり前。
下り坂の中で、どうご機嫌に過ごすか、が医療の利用方法。
寝たきりになったらおしまい、は健常な人だけが生きる価値がある、という優生思想そのもの。
75を過ぎたら生活習慣に気を使わない。
サプリは効果がない。
楽になるための治療をする。
血圧、血糖、コレストロールの薬は辞める。
現役と同じように健康を維持しようとするのは無理がある。
辛さを緩和する治療は意味がある。
ワクチンの効果は、抵抗力が弱い人ほど高い。
65歳になったら、肺炎球菌ワクチン、帯状疱疹ワクチンができたら、摂取すること。
死んでから、のことを考えると穏やかになる。
「カリフォルニアの家族」=遠くにいる親戚の横やり。
延命治療と治療のための治療の境目はあいまい。抗生物質は本来は治療のため。
在宅医療のほうが、医療費を抑えられる。国は在宅医療の報酬を上げて、誘導している。開業医でいちばん給料がいいのは在宅医。患者の負担も軽い。
独居のまま、在宅医療を受ける。認知症になっても介護サービスを使って在宅で医療を受けられる。 -
Posted by ブクログ
健診を受けても受けなくても65歳からは大差はない。
年代別平均余命のグラフを作る。70歳以上は、変化がない。
検査は、任意型、対策型がある。擬陽性、偽陰性がつきもの。
障害医療費の半分は70歳以降にかかる。不健康寿命は10年程度で変わらない。
甲状腺がん、前立せんがんは進行が遅いので治療しても無駄。ということは検査しても無駄。
がんの過剰診断。生命を脅かさないガンを見つけること。
大腸がん、乳がん、子宮頸がんには検診の意味がある。
胃がん、肺がんは意味がない。
進行の早いガンは検診ではみつからない。
アメリカでは平均余命10年以下の人にはがん検診は不要としている。
ある日気が付いたらいきなりがんの末期、というのはいちばんピンピンコロリに近い。
薬は高齢になるほどデメリットが大きい。無理して血圧を下げなくても、脳卒中の確率は変わらない。
ロキソニンで風邪は治らない。
もっとも有効な治療はワクチン。効果が大きいのは麻疹ワクチン。自分に免疫をつけることのほうが薬の治療より有効。
高齢者は肺炎球菌ワクチンは有用。
医者も手探り。薬が効くかわからない。医者に聞くのも易者に聞くのも同じ。
健康寿命を延ばそうとするのは無益な努力。誰もが老いを受け入れる。