名郷直樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ私がこれまで考えてきた薬や検診・病気の治療に対する考え方と全く同じで、「私は間違ってなかったんだ!」と自己肯定できて大満足した本です。他の人に言うとひかれそうで言ったことはありませんでした(笑)
・健康を追求しすぎてストレスになっては本末転倒。
・検査を受けて悪い数値が出て気にするよりも、受けないで人生を楽しみたい。(熱が出て体温計で高熱と分かると余計に具合が悪くなるのと似ている。)
・それで早死にしてもそれが寿命と受け入れる覚悟。
・治療を受けて(病院に閉じ込められて美味しいものも食べられずに)延命するよりも、旅行に行ったり好きなものを食べて人生を謳歌して逝きたい。
・薬は毒。副作用のほう -
Posted by ブクログ
著者は自治医大を卒業し、地域医療を中心にキャリアを重ねてきた医師です。
本書は医師を盲信して検査や投薬を受け続けるリスクをEBMという観点から啓蒙したものです。
著者は冒頭で「近年の医療はEBM=Evidence-Based Medicine(根拠に基づいた医療)を目指している。
しかしEBMとは単なる平均値に過ぎず、患者の個性に応じて個別に判断すべきものだ」と述べています。
これは国内で保険認可されている薬の評価根拠が、血圧や血糖値などの「数値の上下動」で、「実際に寿命が延びたか」などの長期的な経過を黙殺していることを問題視しているようでした。
その論拠として1章では降圧剤があまり効果がな -
Posted by ブクログ
健康寿命が延びる=不健康寿命が減る、ではない。
好例になると寝たきりになることはほぼ避けられない。
70を過ぎると急速に衰え、75を過ぎると健康のためになにをやっても寿命は変わらない。
PPKは東大に入るより難しい。
血圧、血糖、は老化現象=治療してもしかたがない。
健康寿命は、男性72歳、女性75歳程度。寿命との差は10年。
健康に気を付けていると病気になる年齢が高齢になり、回復の可能性は低くなる。
PPKは、生物としては不自然な死。
100歳を超えて元気な人は、健康のスーパーエリート。
70で自立している人は健康のエリート。
75歳を過ぎると、健康に気を付けていなくても寿命は変わらない。
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Posted by ブクログ
健診を受けても受けなくても65歳からは大差はない。
年代別平均余命のグラフを作る。70歳以上は、変化がない。
検査は、任意型、対策型がある。擬陽性、偽陰性がつきもの。
障害医療費の半分は70歳以降にかかる。不健康寿命は10年程度で変わらない。
甲状腺がん、前立せんがんは進行が遅いので治療しても無駄。ということは検査しても無駄。
がんの過剰診断。生命を脅かさないガンを見つけること。
大腸がん、乳がん、子宮頸がんには検診の意味がある。
胃がん、肺がんは意味がない。
進行の早いガンは検診ではみつからない。
アメリカでは平均余命10年以下の人にはがん検診は不要としている。
ある日気が付いたらいき