モカのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
モカさん本人が書いておらず、記者が書いている。記者の冗長な文書が時々ありこれはいらないなと思う文章はあった。
当時の日記やマンガにかなりのリアルさがある。漫画は陰を描いている部分がリアルすぎる。
発想が良く面白い考えを持つ人がいるんだなというのを強く感じた。
この本の好みが分かれる理由は記者の文章の好みや関係者へのインタビュー形式だろう。
ただし、この記者の余暇活動の中で生まれた本書がなければモカさんを知ることはなかった。もともとモカさんのファンからみたら、もっとモカさん自身が書いた文章に触れたかっただろうと思う。ただ、わたしのようにLGBTにも性にも新宿2丁目にも特に関心がないわたしが -
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Posted by ブクログ
ネタバレすらすら読んだ。内容は個人的には面白かった。
確かにライターの高野さんが中立性に欠けるので、痛そうな描写があるものの、自殺企図を美化しているように読めないか懸念もわく。
無償で死にたい人の相談に乗り続けるのは通常困難だと思うが、多くの人は「モカさんだから」という理由で相談する=ラポールができやすいのだと思うので、民間団体の相談事業とは違って、明確な助言や一回の相談でポジティブに向かわせる方法でもうまくいきやすいのかなと思った。
あと会話の中で「自殺を体験させる」ような手法は経験者にしかできないので、これには驚いた。一見危険に思えるが、相談者にはカタルシスになるのだろうか。ライターさんの批判的な -
Posted by ブクログ
「死にたくなった」人の特効薬になる本を探して購入。
さすがに、自殺を経験した当人が語る言葉には重みが感じられた。
著者はどうやら、生きるのに一生懸命過ぎて心を壊してしまったようだ。
書中の参考になった箇所を抜粋してまとめた。
・マズローの欲求5段階説:欲求には優先度がある。生理的欲求>安全欲求>社会的欲求>尊厳欲求>自己実現欲求
これは、精神科医樺沢紫苑が『ストレスフリー超大全』で取り上げている。
・「貢献」を生きる核にする。
人のつながりはオキシトシン幸福を提供してくれる。アドラー心理学でいう、共同体感覚であり、キリスト教の隣人愛でもある。人に貢献することが、人生を喜びの多いものに