一色正春のレビュー一覧
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ネタバレ2010年9月7日五泉9時過ぎに巡視船「よなくに」が日本領海内で違法に操業している中国漁船「閔晋5179」を発見、中国漁船は航送を開始し、増速しながら巡視船「よなくに」体当たりをし、その後も巡視船の停止命令を無視した上で逃走を続け、再度、巡視船「みずき」にまでも体当たりをしてきたため、午後1時ごろ海上保安官が中国漁船に乗り込んで停船させ中国人船長を逮捕したが、処分保留のまま「無罪放免のまま釈放」された事件の証拠映像の動画をアップロードしたため、犯罪者にされてしまった、一色正春さんの本です。
当時騒がれていましたが、余りにも平和ボケをしていたその当時のわたしには、この事件がどれほどの大きな意味を持つ事件なのか少しもわかりませんでした。
少しでも知りたくて読ませていただきました。
数多くの点で大変な意味を持つ事件でした。
中国をはじめとして周辺諸国が日本の対応を見ていたことは明らか。
明らかに犯罪を犯した中国人船長を無罪放免。
命懸けで体を張って日本人を守ってくれていた海上保安官たちのこと。
日本人漁民たちの安全。
日本人の安全よりも暴挙を働いた外国人に配慮し大切にするわけのわからない対応。
尖閣諸島、北方領土、竹島等の歴史やそこで起こってきている問題について日本人がどれだけ知っているだろうか。韓国は国の子供たちに、日本海の島を、小さい頃から民族団結の証のように教えているというのに。我が国の教育はいかがなものか。
周辺国だけではなくて、自称環境保護団体シー・シェパードの日本国船に対する明白な犯罪行為の攻撃行為等々、日本は力で押せばどうにでもなると世界中から舐められまくっている日本人。
日本人が信じる日本の常識では、世界中には通用しないことに気づかなければならない。そうでなければ、今後も同様のことが続く。
大多数の日本人が侵略の真実を知らされていない。相手国が国を挙げて侵略をしてくるとすれば、こちらも国を守るという国家国民の強固な意志なしでは対抗できない。そのためにも、国民皆が真実を知って一人ひとりが考え判断し、相手に立ち向かわねばならない。
国民一人ひとりが決意した国家が困難に当たり難敵を退けた事例は、現代においてもベトナムなど枚挙にいとまがない。
日本が置かれている状況を日本人は正しく理解しなければいけない。
周りをロシア、中国、北朝鮮、韓国という国に囲まれ、それぞれの国と領土問題等を抱えている現実を、いまこそ日本人は直視しなければならない。
日本は、今、まさに四面楚歌なのである。
一番大事なことは、現実を直視して、国民一人ひとりが自身の責任で考え判断することである。情報を隠蔽したり、事実から目を逸らしたりして、問題を先送りしていては何の解決にもならないばかりか、悪い方向に向かうばかりである。
9月7日の事件が起きたときにも、周辺に約150隻もの中国漁船がおり、そのうちの約30隻が領海侵犯をしていたのである。
その中国漁民が緊急避難等を名目に一斉に尖閣諸島に上陸しだしたら、現場の海上保安庁の巡視船だけでは対処できず、結果的に縞を奪われかねない。
実際、フィリピンが領有していた南シナ海の島で中国による同様の侵略行為が行われているのだ。
中国の実効支配は開始されており、これを奪還するには武力行使しか手立てがない状況に追い込まれた。フィリピンは手をこまぬいている間に建造物が完成してしまった。
竹島や北方領土もそうだが領土問題において実効支配がいかに重要かということである。
国民が明確な方針を示すためにも国民が色々なことを知り、そして様々な意見を述べていくことが大事である。国民に真実を隠したままでは、国民が事の成否を判断しようがない。
人が大勢死んでから、「なにぶん初めてのことですから」では済まされないのである。
彼等は相手が弱いとみると、嵩にかかって攻めてくるのだ。
いじめられっ子は、反撃しないからいつまで経ってもいじめられ、そしてそれが段々とエスカレートしていくのだ。いじめられるのが嫌だったら反撃しなければならない。
現在の日本全体が下り坂を下っているように感じている人は多い。政治が悪い」「社会が悪い」と言う人もいるが、それだけではないだろう。根本的な原因は、大人がやるべきことをやってこなかったからではないだろうか。お金や目に見えるものだけではなく、それ以上に大切なものがあるということを大人が子供に教えるべきなのだと私は考える。
【ビデオを公開した意味】
一色さんが子供たちと、すべての日本国民に対しての想いを述べられています。
多くの日本人の心の中で何かが変わっていくきっかけになったと信じたい。何かを考える、きっかけになったと。
若者よ、国を頼るな、むしろ国に頼られる人間になってほしい
学生時代には大いに勉強をして、自分の視野を広げていくこと。いくら勉強しても無駄になることなどないし、悔いが残ることもない。
今の日本という国がおかしくなっていることを、なにか現状をを変えなければいけないと皆が思っているが、それが漠然としていて、暗闇の中を明るい未来をさがしながら手探りで歩いているようだ。
今、社会システムを変えなければいけない時期に来ている。それは容易なことではないが、一人ひとりが今こそ私利私欲を捨て、この国の未来のため、子供たちのために、この国のシステムを根本的に変えていかねばならない。
相当な覚悟が必要であるが、日本には日本のやり方がある。みなが自分自身で、この国を変えていくにはどうすればいいのかを考えなければいけない。
自分一人がやっても何も変わらないと思えば、そこまでである。
むしろ、自分だけでもいいと考えるならば少しは変わるかもしれない。
一色さんは、世間では私のことを英雄であると持ち上げる人もいるが、私はそんな立派な人間ではない。
むしろ、立派な人間になりたいと思って生きているただの人間である。
私たやったことに対して、立派だとか、義挙だとかいう人がいるが、私は日本国民として、ただ当り前のことをやっただけのつもりである。
自分自身のためではなく、子供たちの未来、日本という国、その他のいろいろなもののためである。
国の借金も、他国に謝り続けるのも、我々の世代で終わりにしなければいけない。
世の中を変えていかなければいけない。
それが、我々大人が次の世代に対して背負っている義務である。
自分だけがよければいいという考えは、もう捨てよう。
人間、自分のためにだけ生きるのもいいが、なにかのために生きるのはいいものである。
この本を読まれた皆さんが、明日から少しでも、そういう気持ちで生きていけば、なにかが変わるかもしれない。 -
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ネタバレこの二人の方は日本の国防の実務の現場で命懸けで働いて生きてこられた方々です。
このお二人に限らないですが、頭でっかちで実務とはかけ離れてしまっている、極端な表現をしてしまえば「趣味人的」な学者的意見よりも、少しでも現実社会で実務的な働き方をされてきた方々の意見はとても現実的で説得力があります。
李承晩の指示により抑留された竹島漁民たちが受けさせられた死傷者四十数名、拿捕された船は300隻以上で、拿捕された船を韓国が奪い、抑留された漁民たち。
韓国政府が拿捕した日本人漁民を人質にして、日本にいる多数の在日韓国・朝鮮人の悪質な犯罪者を釈放させ、特別在留許可を与えさせ、日韓基本条約の交渉にも、人質を使った話。
韓国の卑劣で卑怯な人間性
現代の戦争は軍事力だけではなく“情報戦”で、じわじわと“関節侵略”をしていく。デマや捏造を流し、自国に有利な国際システムを作り、そして富や資源が自国に流れてくるように仕向けていく。
情報戦に強くならなければ、日本は生き残れない。
“竹島”に続いて、“対馬”の危機
日本はいつまで経ってもアメリカの経済的植民地
TPPにより日本の農業が壊滅的な被害を受けること
慰安婦問題にしろ沖縄の基地問題にしろ、過去の事実や当事者の都合などどうでもよく、運動さえできれば日本にダメージを与えられ、カネになるということ。
在日米軍基地や日本が軍事的に自立していけないのは、アメリカが日本をいい金づるにし続けていきたいから。
いまや日本はアメリカにとっての世界で最も都合の良い「金づる国」
それがいわゆる「日米同盟」の真実の実態。
一色正春さんが、中東のペルシャ湾岸国に行った時、現地の人はアメリカ人のことをボロカスに言っただけでなく、それだけではなく日本人に対しても、「いつまでアメリカの子分をやっている気だ」と叱られた。
アメリカ製の武器ばかりを買わせることは、日本をアメリカに依存させ、カネを使わせて、自立を拒むため、アメリカの技術支援がなければ何も動かないということは、アメリカに生殺与奪の権利を与えていること。
中国人優遇政策により、大量に使われるわれわれ日本人国民の「血税」
中国人研修生は、日本への派遣前に、三~四カ月の、軍隊式の合宿訓練を行っている。日本に送り込まれた研修生は国防法により国外においても国防の義務を負う。
2008年の長野県での聖火リレーで中国人たちが行ったこと。
普通の国は国民を守るために外国に立ち向かうもの。
緊縮財政による、公共事業などの節約や緊縮によって国家が立ち直った事例は、人類の歴史上でただの一度もない。
履歴書に保護者氏名の欄がなくなり、免許証に本籍地の記載がなくなってしまったのは、明らかに「出自」を隠し偽りたい人達への配慮。
震災後、現地のATMはすべて空っぽで現金がなくなり、遺体の指を切断して指輪を持ち去るなど外資系の犯罪組織が行ったとみられる惨たらしい犯罪が多発していた。
日本を情報戦などから守るためのサイバー部隊の重要性
日本人はサイバー攻撃などの危機意識がまったくといっていいほどないことが問題。
すでにマスメディア、韓国の軍事・情報・戦略アプリLineの危険性、YouTubeなどでも。
昭和から平成に元号が変わる頃に仕事で東南アジアのある国で、日本の元号が変わるニュースが流れたすぐ後に、十代前半の少年がやってきて、日本の今後について矢継ぎ早に質問してきた。彼は今上陛下の御名を知っていた。
彼の質問は多岐にわたり、「天皇が変わると日本の政治は変わるのか」「日本の総理は変わるのか」「日本と自分の国の関係はどうなるのか」と続いたので、答えに窮した。
彼等のように政治に関心を持つことは当然なのです。自国のトップが変わると、国の形も変わり、自分達の生活も激変するため、関心を持たざるを得ないのです。
日本もかってはそうだったように、早く多くの人がそのことに気がつき、政治に関心を持たなければ、ますます政治が堕落し、日本人社会が厳しい状況になっていく。
被災地の方々には、働く場を提供することが必要。ただ金を出して「何もしなくていい」というかたちでは、長い目で見ればいちばん悪い。せいぜいパチンコに行くしかない日々になりかねない。これでは本人にとっても地域にとってもプラスにならない。
戦後、神社が廃れたのは、占領軍の指示であちこちに公民館が作られたから。昔ながらの祭りや集会などの行事が、意図的に壊された。2DKの住宅がたくさん作られたのも、日本の大家族制をぶち壊すため。
日本は戦後リーダー教育をやめてしまったが、世界中では教育によりリーダーやエリートを育成している
平時にはリーダーは必要ありませんが、有事にはリーダーが必要。緊急時に、いかに組織なり、国民なりを誘導し、被害を最小限に食い止めるかという。
世界のあらゆる国は、国を強くするためにリーダー教育・エリート教育に力を注いでいる。日本だけがそれを放棄している。
イギリスには、ノブレス・オブリージュという貴族など身分の高いものはそれに応じて果たさねばならぬ社会的責任と義務があるという道徳観があり、現在でも実践されている。
イギリスの戦争における貴族の戦死率の高さ。過去の戦争において貴族と一般国民の戦死者の比率を比べると貴族の方が圧倒的に高い。
日本では「人権」も自己に都合のいいように解釈されて使われている。自己の利益になることは一生懸命に運動しているが、自己の利益にならないウイグル、チベット、モンゴル、アフリカをはじめとする世界中の、本当に生きるか死ぬかという人達のことは放ったらかしです。
麻生太郎氏が首相のとき、夜ごと高級ホテルのバーを飲み歩いたことが批判された。しかし、警備の問題からしても、日本国の首相である人が、高級ホテルのバー以外、どこに行けばいいのか。今回の安倍首相狙撃死事件を考えればわかることなのに、当時のマスコミは許さなかった。
韓国人の卑しい気色の悪い人間性・国民性を象徴する実話。
ソウルと東京の違いとして、ソウルは路面にゴミが散乱しているなど、かなり汚い。それに比べたら東京の方が明らかに美しい。この違いをみたら、「僕が掃除をしてソウルをきれいにしよう」と考えるもの。
しかしその韓国の子供は、「僕が東京に行って、ソウルと同じになるように汚してやる」などとほざいた話。
韓国では普通の感覚。
どんな手段を使ってでも、なんとしてでもいかに日本の足を引っ張るか、いかに日本を貶めるかを考えていく。それが韓国人の人間性・国民性として沁みついている。
日本は自称親日派の言う、「国内に顔向けできないから助けてくれ」との理屈で騙され続けてきた。自称親日派を助けるために譲歩してきた結果が今日の日中、日韓関係。
そもそも本当の親日派などいるわけがない。当然のこととして、彼らは自国の利益を第一に考えて行動している。自国の利益に反してまで日本を助けてくれるわけがない。
日本人よりも中国人、韓国人のために行動する日本の親中、親韓の人達とは違う。
韓国の凄まじい反日。国庫からも八億ウォンが支出され、約一五〇人の各分野の学者が編纂委員として参加する二〇〇一年から二〇〇九年までの八年間の歳月を費やし、数多くの文化資料を収集分析して「親日人名辞典編纂委員会」により「親日人名事典」なるものを刊行。
故朴正煕大統領を含む四〇〇〇人を超える名前が各分野に細かく分類された形で掲載され、多大な労力を費やして完成させた。
韓国の連中共たちにとっては、性根の髄まで、少しでも日本・日本人を貶めて、日本から「カネ」を踏んだくることが国民性・人間性。
あとがき 一色正春
「日本は他国に頼ることなく自立し、他国との関係は対等でなければならない」、しかし、現在それを拒んでいるのはほかならないわれわれ日本人自身です。諸外国はそれぞれ、自国の利益を第一に行動するのは当たり前ん青ですから、他国の避難ばかりをしていてもはじまりません。
いま日本という国は病んでいます。長引く不況、震災復興、領土問題、拉致、政治不信、財政難、高齢化社会など問題が山積みし、「このままではいけない」「この状況を変えなければいけない」と多くの人が感じているにもかかわらず、一向に変わらない現実に絶望感を抱いている人も少なくはないでしょう。
しかし、過去には現在よりも、もっと悲惨な時代があったはずです。100年近く続いた戦国の世など、いまとは比べものにならないほど人心が乱れ、世の中が混乱していたのではないでしょうか。
そうした時代を経てきたのは、歴史上に名を残した人たちだけの功績ではなく、陰には、数多くの名もなき人達の血の滲むような努力がありました。
このことは、いまの時代にも当てはまると思います。いつ現れるかもしれないリーダーを待っているだけでは何も変わりません。誰かがやってくれるのはなく、自分がやろうと思うことが大事なのです。
それにしてもいまの日本人には元気がありません。それは、自国の歴史に誇りを持てないからでしょう。失われた誇りは、自分自身で取り戻すしかないのです。日本が正常な国家になるための最大の障害は、われわれ日本人の心の中にあるのだと自覚しなければいけないということです。 -
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気持ちはよくわかる。しかし、今の日本人は考える力や機会を失っていて、一色さんの思うような議論にならなかったのだと思う。本人目線からすると、途轍もないことを告発するとしても、国民からするとたくさんある事件、スキャンダルの中のone of themなのでしょう。本書に書いてあるような思いを知らせた上で告発した方が効果的だったような気がします。
一色さんの告発には大賛同。これがなかったら、民主党のアホさ加減も露呈されなかったのだけど、これって対外的にどれだけ活用できているんだろうか?宣伝ベタな日本なのは相変わらずなのかな。
昨日の産経で安部さんがやっと公開するって出てたよな。頑張ってほしい。 -
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2010年9月に尖閣諸島沖で起きた中国漁船衝突事件の映像を「sengoku38」としてYoutubeに流した元海上保安官の一色さんが、ビデオ流出に至るまでの経緯、葛藤などを語っています。
公開して全く問題ない映像を突然“国家機密”とした政府、領土問題ではなく「情報管理の甘さ」「動画流出の動機」など論点をずらして報道するマスメディア、国防を語るだけで軍国主義、右翼と判断するような偏った教育など…幕末ものの本が好きでよく読んでいるのですが、当時国のために戦っていた人々は今の日本を見てどう思うのでしょう。
「組織の命令が明らかに間違っている場合、個人はどうすれば良いか」
こちら、本書の中で著者が書いていた事ですが、絶対である組織の命令に反し安定した公務員という職、家族の未来を賭してまで、あのような勇気ある行動を取れる人がいるのかと心から驚き、尊敬しました。
丸腰をアピールしていれば泥棒にはあわないなんてのは、きっと夢の国のおはなしかな、と。「サムライってまだ日本に存在したのか!」と嬉しい気分になりつつも、色々と考えさせられました。
日本人なら、是非一度読んで欲しい本です。 -
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読んでいる途中、こわくて眠れないことがありました。
理路整然とわかりやすく読みやすく書かれた文章は心に染み入ります。同じサラリーマンとして、何のために一生懸命働いているのかとわからなくなったとき、著者の行動がものすごく理解できます。
著者は自分の欲望のために事を行ったということではなく、逆に多くのものを失っています。自分と自分の家族を犠牲にして、国民に何かを理解してほしいと願っています。また、危険にさらされながら命がけで漁をしている石垣島の人たちを思いかかれた箇所は、偽善的なところは全くなく、涙があふれます。
一読していただき、是非この国のことを考える契機にしてほしいです。 -
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まさに「外患内憂」の一言に尽きる一冊。
名もなき一海上保安官の憂国、勇気、葛藤、苦悩の記録。
多くの国民が疑問と不満と憤りを覚えた、中国漁船による尖閣諸島での違法操業に対する日本政府の対応。法治国家、主権国家であることを放棄したような政府の不可解な姿勢に対し、自らの法知識と立場を冷静に捉え、問題の本質を国民に知らせるべく勇気を振りしぼって行動している。
問題の本質からはずれた扱いをされることを懸念し、マスコミを利用せず、第三の選択としてインターネットを用い、広く世間に知らしめるという当初の目的を完遂している。
秩序を守る海上保安官として以外にも夫として、父として苦悩し、それでも正義を信じ、自分の信条を押し付ける為ではなく、国民が考えるきっかけとしての行動であることが良く伝わってきた。
これはほんの少しでも国防、外交、領土問題、または単純に尖閣諸島の違法操業に関心があれば必読の書である。
そして彼の意見に耳を傾け、それぞれが判断すべき問題である。 -
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尖閣諸島における中国漁船と海上保安庁の巡視船の衝突ビデオを投稿した元・海上保安官、「sengoku38」こと一色正春氏による告白手記である。尖閣諸島問題の話題がやや下火になったタイミングでの出版に、この問題を風化させたくないという著者の執念を感じる。
◆本書の目次
これ、わしがやったんや
中途採用で海上保安官になった
そもそも尖閣諸島とは
事件の始まりの事件
中国人船長逮捕
東シナ海ガス田の濁った海面
私が尖閣ビデオを目にした日
世界に対して面子を失った日本
侵略を開始した中国
なぜビデオが国家機密なのか
私がやらねば
ビデオ公開前夜
11月4日、実行
ビデオ公開翌日
私が行った罪証隠滅行為
私がやりました
取り調べは続く
海上保安庁から脱出
考えるということ
ハンドルネームの意味は・・・
海上保安官人生が終わった
公開の意味
終結
モノローグ形式で語られる出来事の真相は、非常に理路整然としており、日本のジュリアン・アサンジのようなキャラクターを期待すると肩透かしをくらう。しかし、その普通さが物語るのは、組織の中で普通に生きるということが、いかに難しいかということでもある。そういった意味において、本書は著者が身を呈して投げかけた組織論とも言える。
著者が主張しているのは、機密漏洩と称されたビデオが、はたして本当に国家機密なのかどうかである。その個人の問いかけに対し、組織としての回答は曖昧で、責任の所在も不明瞭な様子が描かれている。そもそも、現場の最前線にいる保安官に、「発砲した後に撃った弾を戻せというような命令が発せられると考えている人間と、撃てば英雄になれると考えている人間では、結果はおのずと見えてくるであろう。」などと思われるようでは、日本というのは「組織の体」をなしているのか、疑問を抱いてしまう。組織の原理や定型に潜む危うさは、無知を上回るものなのである。
与えられた命題を突き詰めると、「組織の命令が明らかに間違えていると思ったとき、個人はどう振る舞うべきなのか」というところに行きつく。簡単には答の出る問題ではないし、自分に置き換えても、その時になってみないと分からない。しかし、その時が訪れてしまった著者の体験は、広く共有され、議論されるべきものであるだろう。
ちなみに、著者は本書でハンドルネーム「sengoku38」の意味を、最後まで明らかにしていない。次の一手を用意しているということなのだろうか。刮目して見ていきたい。 -
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ニュースで見ている時には、何を考えて公開したのか、いまいちつかめていなかった。面白半分でやったのか、もっと考えていたのか。
でも、これを読むと本当に、私と同じような、一般市民の一人が、一生懸命考えて出した結論だったというのが分かってよかった。
読み物としては、文章は稚拙な部分がいっぱいあるし、掴みにくいところもあるし、これだけを読んでいて、この人が思った考えがどこまで考えすぎなのか分からない。でも、苦渋の決断だったんだというのがよくわかった。
尖閣諸島の問題について、あまり深い知識もなくマスコミの騒ぐままに見ていたけど、もっと考えなくては、と思わされた。
しかし、この人の考えすぎじゃないかは、あまりに無知なので判断は出来ない。どうなんでしょ、と思うけど、領土問題に対する意識は変わったかな。
ちょっと中盤つらかったけど、読んでよかった。 -
Posted by ブクログ
■尖閣中国漁船衝突問題
1.衝突事件を起こした中国漁船の船長の逮捕容疑は、犯罪を立証しやすい漁業法等ではなく、立証が難しい「公務執行妨害」であった。こうしたことから、この事件については、当初から何らかの配慮が介入っがあったのではないかと思われる。
2.中国人は18~35歳の男性は、軍または民兵組織に属している。つまり尖閣にくる漁船員は全て民兵といっても過言ではない。
3.当初の海上保安庁には、ビデオを公開するのが当たり前だという雰囲気があった。それが、いかなる理由かはわからないが、誰かが突然に国家機密に指定したのである。
4.今回の事件は、私が政治的主張をするために起こしたものではない。ただ、あのビデオを見てひとりひとりが考えて欲しかったのである。 -
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尖閣諸島沖で起こった、中国漁船と海上保安庁との衝突事故。
中国漁船の船長が釈放・帰国する中、衝突事故の様子が撮影された動画が、YouTubeにアップされた。
一体、誰が、何のために。
世間を騒然とさせた張本人による告白本。
「尖閣諸島沖で、中国漁船と海上保安庁の巡視船が衝突した。中国側は、漁船が衝突されたと主張している」
そのニュースを初めて聞いた時、日本の人々はどう考えたのでしょうか。
私は咄嗟に、こう考えました。
「日本の海上保安庁が、故意にそんなことをするはずがない」
事故であれば別ですが、『絶対』と言っていいくらいに、そんなことをするはずがない。
我ながらあまりにも楽観的な考え方ですが、自分はそれくらい日本の海上保安庁を信頼していました。
そしてやがて、中国人船長の逮捕から保釈、帰国。
それを見ても、中国側が「日本が悪い」と主張していても、自分はどうしても「日本は悪くないのだ」という思い込みが強かったです。
確かに中国人船長がほとんど問題もなく帰国出来ていたことに、若干の疑問はありました。しかし、何か裏での協定があったのかもしれない。
何の根拠もありませんでしたが、日本の政府なら自分の有利な状況になるように情報を隠ぺいする事くらいはするんじゃないか、と思っていました。
そこに唐突に出現した、Youtubeの動画流出問題です。
自分も43分全てを見た訳ではありませんが、それでも興味深い動画でした。
でも、そこにあった「やっぱり日本は悪くなかった」という思いでした。
それは「してやったり!」という気持ちではありません。分かり切っていた状況を、動画によって裏付けられた。興味深くはあったけれど、そこまで衝撃的ではない――だって、分かっていたことなのだから。
ニュースで騒然となり、「国家機密を流した犯人は誰だ!?」という流れになる。自分はその流れに、逆らうことなく乗ってしまいました。
何故なら、「分かっていることを改めて証拠付けること」よりも、「国家機密を守り、日本の政府の信頼を守ること」のほうが重要に思えたからです。
そしてそういう認識は共通のものであると思い込んでいたが故に、『犯人は愉快犯である』という説にも頷いてしまいました。
自分のニュースの認識は、以上でした。
しかし、この本を読んで、改めて考えされられました。
当たり前だけれど、作者は自分よりもずっと、日本のことを考えている。
正直、尖閣諸島の重要性、自国領土であるという主張は、まだいまいちピンときません。
多分それは、自分が『国益』というもの自体に対して、ピンときていないからだと思います。
日本人の一人として、政府には自分の生活に制約が出来ないように政治を行ってほしい。ただ、その「制約が起きないように」という範囲には、「積極的に国益を得てほしい」という内容は含まれていません。
愛国心がない訳ではないつもりですが、そこまで主張を行うべきだ、とするほどに国益が必要だとは感じていないのかもしれません。
だが、それを巡って実際に国際問題が起きている。
武器こそ使っていないものの、ある意味、武力行使で。
もちろん、作者の主張をそのまま鵜呑みにしていい訳ではないと思います。意見の食い違いが生じた場合、両者の意見を聞くのが基本ですが、今回の場合は作者の相手が大きすぎて、一体どこにその『意見』があるのかが分からなくなってしまっています。
だからこそ、作者の『意見』のインパクトが一層強く感じます。(作者としては、『意見』より『事実』を伝えたかったのでしょうが)
また、明確な相手先の意見がないからこそ、作者本人も不完全燃焼に終わっているのでしょう。
一体、何を考え、何のために、今の対応を取っているのか。
秘密にしなければならないこともありますが、その判断が本当に正しいのかどうか。
それすらも明確でない状況に、不安や不満を持ち、行動することはむしろ真っ当なのだろうと思います。
自分は日本に対して、暴力的な分野限定ですが、世界に顔向けできないようなことはしないだろう、という絶対的な信頼を置いています。(過去のことは分かりませんが、現時点においては)
信頼を置いているからこそ、あえての主張はする気もありませんでした。黙っていても世界は分かってくれるほど、その信頼は強いだろうと。
だが、日本以外の国の全てが、そう考えてくれる訳ではない。
自分の自国を信頼しすぎ、主張すらもしなければ、世界からの信頼を失う可能性がある。
そのことを、改めて考えされられました。