山岸敦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
けっこう前に買った本。
学生時代は理系科目に興味がなく、社会人になって働き出しても
科学や医学には、環境からも自分からも、まったく関わらない。
なのになぜか買った本。
私という人間。その設計図といえる遺伝子。
そんな人間の遺伝子の大本であり、源といえるゲノム。
そんなゲノムとはなんぞや? というところから始まる本書は、
分かっている事実もあれば、分かっていない事実が混在し、
なかなかに難読した本だった。
この本は、「生きている」を見つめる医療、というタイトルだが
内容としては、「生きている」をとことん見つめる、というものだと思う。
ゲノムは一体なんなのか? どういう働きをしているのか? -
Posted by ブクログ
生まれてから死ぬまで、ライフステージを考える医療を、ゲノムがどのようにはたらき、生きていることを支えているか、ゲノムのはたらきをどう助けるかとう立場から見る。
一人の人間のゲノムは生きものの全てとつながっており、長い間続いていく生命の1つとして自分を感じることにより、視野が広がり心が拡がる。
最後に紹介されている「蟲愛づる姫君」(「堤中納言物語」の中にある物語)はナウシカのモデルにもなっている。毛虫を小箱に入れて眺めているお姫様に周囲の人々は困り果て、“そんな汚いものを”とう侍女にお姫様はきっぱり「時間をかけてゆっくりごらんなさい。これは美しいチョウになるのよ。チョウになったらいのちは短