宇宙飛行士:山崎直子さんの本。
JAXAの職員となってから宇宙飛行士として宇宙へ行くまでの困難な道のりが描かれています。
宇宙飛行士となってから、宇宙へいくまで
なんと11年もかかったそうです。
いつ宇宙へいけるかわからない、ゴールが見えない環境であったとしても努力と続ける姿勢に感動しました。
また働く母親としての体験もとても興味深く読むことができました。
【抜粋】
(宇宙飛行士候補になってから、11年後に初任務となる)
三、四年後には念願の宇宙へ行ける。
最初の頃はその思いを心の拠り所にして日々訓練を続けていました。
しかし、(もうすぐゴールだ)と思っていた四年がたっても、さらに五年たっても宇宙へ行ける見込みは立ちませんでした。
でも明日にはもしかしたら、その見込みが立つかもしれない。突然ゴールがみえるかもしれない。
もしそうであるなら、今日を全力で走らなければならない。
つまり、ゴールがどこにあるかわからない状態で、常に全力疾走しなければならないのです。
たとえ何年後かわからなくても、宇宙に行くチャンスを与えられていることは、とても素晴らしいことです。
それでも、長い(レース)の途中では、ときに不安がよぎる。いったいいつまで走り続ければいいのだろう。
ひょっとしたら、私は永遠にゴールにたとりつけないのではないか。
こんなふうに思うとき、力強い支えとなってくれたのが、幼い頃に見上げた北海道の夜空であり、プラネタリウムの天井に広がる(星空)、そして宇宙戦艦ヤマトで描かれていた宇宙空間でした。
星を見る会に向かう途中に抱いていたワクワク感。
月のクレーターがハッキリ見えたときの感動。
星の世界の神々たちが繰り広げるドラマに感じたドキドキ感。
あのころ、私は本当に宇宙が大好きだった。
そしていまもやっぱり、私は宇宙が大好きだな。
そんな大好きな宇宙に関われる仕事ができていることに感謝しよう。
そう思うと、再び走り続ける力がわいてくるのです。
宇宙をめざして、また明日も全力で走ろう、と。
だから私は思うのです。
夢や目標をかなえるためには、その夢や目標に対する素朴な好きという気持ちを大切に持ち続けることが大事なのだと。
(宇宙飛行士候補となったものの、訓練が受けられない日が続き)
だれかが故意に、訓練に待ったをかけたわけではありません。
かといって自分の努力でなんとかなるものでもありません。
どうしようもない。ただ待つしかない。
そのとき私は思いました。
だったら仕方がない、いまできることを一生懸命やろう、と。
(子育て)
娘とふたりきりの生活で、一分一秒の貴重さを知りました。
また、自分のためだけに使える時間はごく限られていました。
やりたいことはその時間にしかできません。
ですから、その分、集中力がついてきました。
時間の使い方もぐっと効率的になったと思うのです。