上坂昇のレビュー一覧

  • キング牧師とマルコムX

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    この本が出版されたのは1994年である。
    今から20年前の本だが、この当時、おそらく著者が抱いていたであろう「分離主義の危険」は今もより根深い問題として残っているのではないだろうか。
    「キングが唱えた非暴力による公民権運動によって、今日の黒人の発展がもたらされたことは、だれも否定できない事実である。しかし、その発展の恩恵を受けていない貧困層が厳然として存在することも明らかである…貧困層の絶望が深まれば深まるほど、白人との統合を拒否し、分離主義が強まっていく危険性が高くなる。黒人の児童を白人の児童から切り離し、黒人だけの学校をつくろうとする動きもある。黒人の児童に劣等感を感じさせないようにするに

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    2015年03月04日
  • キング牧師とマルコムX

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    キング牧師の掲げた目標は、非暴力、公民権、統合となり、マルコムXの目標は、人権、自尊心、自衛となる。二人の思想の軌跡から、学ぶことは、多くあります。

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    2012年11月19日
  • キング牧師とマルコムX

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    キング牧師とマルコムXの生涯、ふたりの主張の違いが端的にまとめられている。
    相反するところから出発した彼らの主張が、紆余曲折を経て晩年には近づいていったのが興味深い。

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    2025年07月22日
  • 宗教からアメリカ社会を知るための48章

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    2023.04.22
    日本に住む日本人はアメリカのことを知っているようで知らないと思うのは、宗教的な背景を理解していないからだと思う。
    トランプ氏が大統領になることができた要因のひとつに宗教があると思うが、それを「どう」理解すれば良いのか未だにわかっていない。
    この本を読んで、そういった「アメリカの当たり前」を理解するには、やはり、英語が理解できていないとダメなのだろうなともどかしさが募ってしかたがない、そこをもう少し、「詳しく」というか「丁寧に」というところがあまりにも多いため。

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    2023年04月22日
  • キング牧師とマルコムX

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    本書が刊行されてから20年以上経過しているのですこし古い記述もありますが、2人のバイオグラフィが短く纏まっていて、それを良く知ることができました。
    人種差別は決して許容されてはならない!

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    2018年06月30日
  • キング牧師とマルコムX

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    授業のために読んだ。
    読む前は、キング牧師すごい人、マルコムXってだれ?という感じだったが、読んだ後は、キング牧師意外と凡人だな、マルコムXけっこういいやつじゃん、となりました。

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    2013年07月16日
  • キング牧師とマルコムX

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    久しぶりに「読んだ」シリーズのアップです。アメリカ黒人の公民権運動で特に著名な2人にスポットライトを当てている本で、キング牧師とマルコム・Xの運動に対する両極端なアプローチはなかなか興味深かった。

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    2012年07月12日
  • キング牧師とマルコムX

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    題名の通り、キング牧師とマルコムX、両者の生い立ちや思想、そして比較研究など、かなりわかりやすく述べられた歴史書。

    概してキングとマルコムは、非暴力思想と暴力思想との対比が強く、一般的には相いれないように思われているが、僕は個人的にはそうした対比より、彼らが最終的に何を目指していたかの方向性に注目すべきだと思う。

    本書にもある通り、キングの人種統合はアメリカ国内の人種問題として限定的だったのに対し、マルコムXの場合は第三世界を中心としてインターナショナルな視点で統合を考えるという、世界的な意味を持っていた。厳密に彼らの目指す方向性にも微妙な差異があったのである。

    とはいえ、生前彼らがもう

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    2011年08月08日
  • キング牧師とマルコムX

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    ゼミのマルコムXプレゼンのため。
    わかりやすくまとめてあって便利。
    Nation of Islamの思想部分を担当したので、そこらへんをもう少し掘り下げてる本も探してみよう。

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    2009年11月22日
  • キング牧師とマルコムX

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     キング牧師とマルコムXという対照的な2人の生い立ちや思想を解説し、両者を比較し、検討したもの。
     これまで何となくキング牧師と言えば公民権運動、「私には夢がある」のスピーチで、マルコムXと言えば暴力的な人、くらいのことしか知らなかったが、この本を読んで、ぐっと世界が深まった感じがする。特に高校の英語の教科書や、児童向けの伝記なんかでも、あの有名なスピーチの一節ばかりが取り上げられて、とにかくすごい人なんだ、というイメージだけはしっかり植えつけられたが、その中身については何も知らなかったということが分かった。キング牧師に関しては、モントゴメリーへのデモ行進が公民権運動の頂点であって、それ以後運

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    2009年10月04日
  • キング牧師とマルコムX

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    今まで知らなかった部分がすごく見えた。
    歴史の教科書でうわべだけ学んだものを深く追求する作業ってめちゃ?面白い。

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    2009年10月04日
  • キング牧師とマルコムX

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    戦後すぐのアメリカにおいて、黒人の人権を守るために積極的に活動した2人の宗教家(?)を比較考察した本。
    一方は、「アメリカの夢」とたとえられたマーチン・ルーサー・キング。
    もう一方は、「アメリカの悪夢」とたとえられたマルコムX。
    彼らの違いは明々白々。
    キングは白人の罪を許し、黒人と白人が共存できるアメリカの建設をめざした。
    マルコムは黒人と白人を分離し、黒人だけのアメリカを理想とした。
    彼らは時期を同じくして活動し、生涯に一度だけ対面し、
    そしてその直後にマルコムXは暗殺された。
    今日でも黒人の英雄と謳われているキングと、
    過激な活動家としての印象の強いマルコム・・・。
    今日ではマルコ

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    2009年10月04日
  • 宗教からアメリカ社会を知るための48章

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    ネタバレ

    表面的に分かりそうで根っこは違うらしいと感じたので、その点について解説されていないかと読んだ。
    が、この本だけでは不足するだろう。
    あくまで宗教がアメリカ社会へ与える影響であって、アメリカにおける宗教ではない。回心体験や教派の説明など、影響力は大きそうだが宗教に属するものについては度々カットされているからだ。各章立て自体はコンパクトなので、ここで大枠を捉えて、より詳しく知りたいものは別途進む使い方になるだろうか。
    西洋文明が宗教への抵抗で進んだのに対し、アメリカはカトリックの拘束から抜け出すために始まった。国の礎を成し、心理的不安の度にキリスト教に舞い戻るのは、宗教に縋らぬ時代においてなおそれ

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    2025年07月30日
  • キング牧師とマルコムX

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    黒人の公民権運動について、思想を異にする部分もある2人をフィーチャーしており、時代がどう揺れ動きながらも前進していったかがよくわかった。ただし、筆者の考察が所々府に落ちない部分があり、読み進めにくいこともあった

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    2020年06月18日
  • キング牧師とマルコムX

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    この二人を対比させてみるのは興味深い。
    宗教的なバックグラウンド、幼年生活などの違いから、
    何故その思想に至ったかを辿る。

    色々異なるところはあるのだが、
    個人的に面白いのはアフリカに対する考え方の部分である。
    キングはアフリカの独立運動を自らの運動と通ずるところがあるとしながらも、
    あくまでアメリカの枠で考えていた。

    それに対しマルコムはアフリカとの交流の中で人種間を超えた
    平等な社会を模索し始めたという点である。
    (キングも最終的にそういう方向に向かうのであるが)

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    2014年09月03日
  • キング牧師とマルコムX

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    題名とおりキング牧師とマルコムXのそれぞれの生い立ちや活動などが簡潔にまとめられていて、また2人に共通する思想とは何か(反対にどういう部分では相容れなかったのか)、などが書かれている。基本的には、数々の2人に関する書籍を筆者が分かりやすく編集して読者に伝えるというような構成。だから、初めて彼らに興味を持った人が読むのには適していると思う。ただ彼らのことについて、初歩の部分は知っておりもっと踏み込んで思想を理解したいと思っているような人には物足りない内容だと思う。そういう人は、巻末の筆者が引用した書物を読みすすめていくとよいと思う。2008-12-12

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    2009年10月04日