加藤一二三のレビュー一覧
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若干14才にして将棋プロになり「神武以来の天才」と言われ、名人位を一期獲得している加藤一二三九段。御歳72にして未だに現役棋士として活躍しているが、そのせっかちな話しぶりと対照的に序盤から長考を繰り返す対局姿勢、将棋会館での対局時の食事メニューは昼食・夕食ともにうな重(最近は握り寿司)一本やりと、と話題に事欠かない棋士でファンも多い。
最近ではニコニコ生動画で将棋名人戦の対局開始から終局までの生放送をやっているが、今季の森内対羽生の名人戦の放送で加藤九段が登場した際には「ヒフミン」と視聴者に呼ばれ悦に入っている姿がなんとも好ましいものだった。(参考までにニコナマは名人戦の視聴率が極めて高く平 -
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ニコニコ動画のオンライン将棋を使った指導大局に加藤一二三さんが出ておられました。
そのなかで紹介されていた本です。
動画の中では、加藤一二三(名前)九段(段位)の勝負感とキリスト教信仰を大局のエピソードを交えながら紹介する本だとの解説でした。
信仰の話と将棋のエピソードを5:5ぐらいで織り交ぜてるとのことでしたが、実際は7:3でキリスト教のお話です。
ただ、全然押しつけがましいことはなく、普遍的な話題に噛み砕いて書いてあるので楽しく読めました。
71歳で現役棋士でありながら騎士。
この元気を見習いたいものです。
著者を知る人なら、読みながら加藤九段の声が再生されること受け合い。
電車でにやに -
Posted by ブクログ
2022/02/16
加藤一二三はまるで、哲学者のように
考えが達観しておりました。
以下は自分に刺さった点
・本番という考え方は存在しない
→棋士は、いつでも真剣勝負
戦国時代の武士と同じ感性を感じました。
負ける=死
そんな世界で勝ち続けていく精神
・研究した分だけ「結果」として
返ってくるとは限らない
→準備するのは当たり前
自分が可能な準備して負けたら、それは仕方ない
・「熱意」は才能
→才能×熱意 でプロの道を初めて目指せる
島田紳助の努力×才能の話を思い出しました。
才能があり人は熱意があってより深い道へいける
・自分の性格をどれくらい長所として発揮できる -
Posted by ブクログ
本書は「将棋名人」が誕生して400年目を迎えた2013年に発行され
た作品だ。でも、私は将棋が好きって訳じゃないんだな。本書の著者
が将棋界のレジェンド「ひふみん」なので購入した。
まるっきり将棋の知識はないけれど、「名人」となった棋士の名前な
ら何人か知っている。それでも、江戸時代に生まれた「将棋名人」
が世襲制だったなんてまるっきり知らなかったよ。
本書では世襲制名人から実力名人制になってからの、12人の名人
について、その棋風や人物を「ひふみん」が解説している。
それぞれの棋士との対戦の回想や、指し手に対しての分析もある
けれど、木村義雄から森内俊之まで、自分を除