加藤一二三のレビュー一覧
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将棋における名人誕生400年を記念し、実力名人制になってから名人位を射止めた人たちについて、全員と対局した加藤一二三が書き綴った本。
一人ひとりについて、とても丁寧に、尊敬の意を込めて書かれていて、とても面白かった。
基本的には真摯に書かれているけど、時々見え隠れする加藤一二三の変な主張もまた面白...続きを読むPosted by ブクログ -
この本の1年後に出た「羽生善治論」ではいかに自分が天才かを訴え続けたひふみんこと加藤一二三氏だがこの本は普通に面白い。ひふみんも世間で自分が変わり者だと言われていることは知っている。しかし某新聞社の社長が昔ひふみんにインタビューをして「加藤先生ほど常識的な人はいません」といったそうなのでひふみんが「...続きを読むPosted by ブクログ
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文字通り、加藤一二三が語る羽生善治論。
天才が天才を語るだけあって、その内容は含蓄があるように感じた。
また、彼自身の天才ならではのエピソードもあり、興味深かった。Posted by ブクログ -
天才が天才を語る。これほど贅沢なノンフィクションもなかなかない。神武以来の天才・加藤一二三九段が、羽生善治を論じるのである。ついでに自分の天才っぷりももちろん語る。羽生ファン、加藤一二三ファンならずとも、楽しめる作品である。
個人的には、名人戦の仕掛け人としていろいろ仕事してきた舞台が再三現れるのも...続きを読むPosted by ブクログ -
羽生善治論5割、加藤一二三論5割という感じだった。
羽生さんの事を語っているように見せかけて、ちょこちょこ自分の話に絡めるところに笑ってしまった。
羽生さんは森内さんとの相性が悪いなど、羽生さんを取り巻く棋士の話も面白かった。Posted by ブクログ -
将棋界を描いた本は、どれも面白く読める。
登場人物も、書いている人も、それぞれ「普通」の人達ではないからだと思う。
中でも加藤一二三さんは相当有名な「変わった人」で、実際テレビで拝見するのが物凄く楽しみなのだが、意外と言っては失礼だが、本は「普通」だった。
しかし、実力制名人の全てと指したことがある...続きを読むPosted by ブクログ -
チェック項目18箇所。羽生善治を改めて考えてみたい……一つめは、その圧倒的な強さの秘密はどこにあるのかを探ってみたかったことである、二つめは羽生善治とは何者なのか、ということを考えてみたかったことである、そして最後の理由は、羽生さんがいったい、どこに向かおうとしているのかということに、強い興味を覚え...続きを読むPosted by ブクログ
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天才が天才を語る。
羽生さんは天才だ
ということは誰もが共感することだが、
どこが?、と尋ねられたら
多くの人は細かに答えることはできない。
漠然とした「天才」の像が作り上げられているのだ。
かくいう私もその一人。
しかしメディアが語る「天才」像ではなく、
同じ盤を挟んで対局している同志である
...続きを読むPosted by ブクログ -
加藤一二三元名人が、羽生善治について書いた本のはずだが、加藤先生が良い意味でタイトルとは関係なく、自分の書きたい内容を好きなように書いている本のように思える。
書くきっかけが、羽生の圧倒的な強さの秘密がどこにあるのか、羽生善治が何者なのか、羽生先生が一体どこへ向かおうとしているのかの3点であるとの...続きを読むPosted by ブクログ -
「かつて私は神武以来の天才と呼ばれた」加藤一二三著による羽生善治論。天才とはなにか。全面に加藤先生の自分好きな感じが伝わってきて読んでいて微笑ましい。嫌味っぽい発言も多いが全く悪気は無いんだろうな。羽生にらみの挿絵が急に出てきて吹いた。三浦八段や森内名人は認めてないんだろう。流石に二手指しを指摘して...続きを読むPosted by ブクログ
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破天荒な行動、言行で知られる棋士・加藤一二三氏の著書。
さぞかし破天荒な内容の…と思いましたら非常にオーソドックスな作りの棋界回顧録という感じの本になっています。
羽生名人が自分の著作で「直感で指す一手は良手が多いが悩んだ末に指す一手は悪手が多い」と書いていますがこの本にも同じような表現が出てき...続きを読むPosted by ブクログ -
将棋に関しては無知もいいところだったが、かなり面白かった。副タイトルに「奇人・変人・超人」とあるだけあって棋士の人柄に焦点が当てられており、著者の推察の鋭さも相まってノンストップで読んだ。著者加藤一二三の変人っぷりも面白く、読んでいて突っ込みたくなるところもたくさん。Posted by ブクログ
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将棋の名人戦について加藤先生がエピソードを交えて語ってくれる一冊。実力制名人戦が始まってからの名人経験者全員と実際に対局したことがあるってのがすごいとしか言いようがないし、加藤先生の記憶力のよさというかエピソードの詳細さがたまらない。Posted by ブクログ
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将棋を知らない人でも知ってる、「変人」加藤一二三。非常に大好きな棋士である。
独特の語り口で、大山康晴から羽生善治はもちろん渡辺明まで語る本。エピソードが経験した人間にしか書けないもので、貴重。特に渡辺明が、著者の三十年前の妙手を記憶していて質問してくるシーンは、非常にいい。それに対する答えも著者ら...続きを読むPosted by ブクログ -
若干14才にして将棋プロになり「神武以来の天才」と言われ、名人位を一期獲得している加藤一二三九段。御歳72にして未だに現役棋士として活躍しているが、そのせっかちな話しぶりと対照的に序盤から長考を繰り返す対局姿勢、将棋会館での対局時の食事メニューは昼食・夕食ともにうな重(最近は握り寿司)一本やりと、と...続きを読むPosted by ブクログ
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加藤一二三さんといえばもはや動画の方が有名な感じもするが。天才とは新年の人、情熱の人という感じ。そして、この人の場合は、そこに子供っ気というものが加わる。カトリック精神を鍛え直すには信心を心から保つ人に言葉も聞かねばならぬという感じが改めてする。しかし加藤九段には是非100まで指して欲しい。Posted by ブクログ