白石仁章のレビュー一覧
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第二次世界大戦の開戦直後軍靴の響き高まる東欧リトアニアで、ナチスの迫害から逃れてきたユダヤ難民の人々に自らの判断で二千百三十九枚のビザを発給し、六千人の命を救った日本人外交官・杉原千畝。
彼は卓越した語学力と独自の情報収集能力を駆使し、
世界情勢の貴重な情報を発信し続けた優れたインテリジェンス・オフィサーでもあった。
政府の意に反してビザを発給した杉原千畝を、戦後、日本の外務省は無視し続けたが、世界は彼の功績を大きく賞賛した。
人間・杉原千畝を支えていたものは何だったのか、勇気ある男の感動の真実に迫る超大作映画を完全ノベライズ。
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「persona non grata」は、外交用語で「好ましからざる人物」という意味です。受け入れ国が、外交官やその他特定の人物を歓迎しない、つまり受け入れを拒否する際に用いられます。具体的には、派遣国にその人物を召還するよう要求することを意味します。
第二次世界大戦下、ユダヤ難民に日本のヴィザを発給し、六千人の命を救った外交官・杉原千畝。彼はなぜ、政府の命令に背いて「命のヴィザ」を出し続けることができたのか――。そこには、世界情勢を読み解き、綱渡りの駆け引きに挑む〈情報のプロフェッショナル〉の素顔が隠されていた。〈外務省のトレジャー・ハンター〉が放つ、渾身のノンフィクション!『諜報の天才 -
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目的:杉原千畝さんについて知る
結果:過ごされてきた人生、どんなことをされてきたのか、流れを掴むことができた
ポイント
・まず勤勉。学校の行き帰りで勉強、得意の英語をさらに伸ばしたいなど勤勉。その素地がその後の仕事に大きく影響したと思った。困難に直面した時もどうすれば良いかよく考え、行動されていたんだなと実感できた。
・人柄が良い。自分以外の子供たちへも愛を注ぎ、また自分を頼ってくる人に対してなんとかしたい、受けた恩は返す、など人として大事なことを芯に持っていて体現していた。
・歴史がわかる。戦争の背景や流れについても理解を深めることができた。実在の人の人生に沿って書かれているので、より -
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ナチスの迫害から逃すために、独断でビザを大量に発行し、6000人ものユダヤ人系難民を救った外交官、杉原千畝。上の意見にとらわれず、自分の判断で、目の前の困っている人たちのために最大限できる事を尽くす勇敢な姿勢がかっこいい。杉原さんの業績は今もなお日本とリトアニアの架け橋となっている。本人の死後も日本とリトアニアの友好関係を繋いでいるという事実に外交が持つ大きな可能性を感じた。
杉原さんが行ったインテリジェンス活動は人々に平和と秩序をもたらすための活動であり、人間同士の深い信頼関係に基礎を置いていた。特に良質なインテリジェンス活動ほど、「信義」が必要である。先方との信頼関係にもとづき、情報を「 -
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ネタバレ杉原千畝が発給したビザは、必要事項ビザビで描いたもので、短期間での大量の今日は超人的な努力の成果だと思っていた。しかし、詐欺のビザの場合には、ほぼ全文、驚くべきことに杉原のサインですらスタンプ化されていたのだ インテリジェンスは、公開非公開を問わず、収集した情報から未来を切り開く英知を学ぶ世界である 機密情報に携わる者達は沈黙を守り抜き、自らを厳しく律してきた。決して情報源を明かさない。これこそが彼らの至高の掟などである。どのように情報を入手したかがあらわになれば、相手側に災厄が及んでしまう。時には人命までが失われる。それ故、情報をなりわいとするものは一切を墓場まで抱えていく。自らの功績を
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多くの方に読んで頂きたい本です
どのような世情にあっても罪なき人の命を何とかして救いたい、と命がけで我が身を削って奔走した男の物語。本来、日本人が持っている人に対する優しさが杉原を出発点にして色々な人のリレーにより多くのユダヤ人の命を救った根本にあると思います。この本と併せて、日本側のキャッチャーとしてユダヤ人難民を救った小辻節三博士について山田純大氏の「命のビザをつないだ男」を読んで頂く事をお勧めします。ルビが多少うるさい感じがしましたので☆4としました。 写楽斎
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第二次世界大戦下、ユダヤ難民に日本のヴィザを発給し、六千人の命を救った外交官・杉原千畝。彼はなぜ、政府の命令に背いて「命のヴィザ」を出し続けることができたのか――。そこには、世界情勢を読み解き、綱渡りの駆け引きに挑む“情報のプロフェッショナル”の素顔が隠されていた。
なぜ杉原千畝に興味を持ったのか契機を忘れましたが、誰かがおすすめしていて買ったような。随分長いこと積んだままになっていました。命のヴィザを発行しユダヤ人を救った人物として非常に有名な杉原の伝記ですが、話はヴィザよりもソ連に対する諜報活動が主なテーマであり、いかにして彼が有益な情報を得ていたかということが解説されます。しかし第二次世