井戸まさえのレビュー一覧
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岩波ブックレットNo.1106です
というわけで、公職選挙法です
間接民主主義を成立させる上で最も重要と言えるのは「公正な選挙」なわけなんですが、その「公正な選挙」を担保するための法律が公職選挙法なわけです
つまりとっても重要な法律と言えるわけなんですが、正直よく分からんのよね
なぜか?
うん、よく分からんように出来てるからw
そもそも公職選挙法ってのは大正時代から変わっていないようなところがたくさんあって今の時代にぜんぜん合ってない
抜け道やグレーゾーンがたくさんある
運用面で各地方の選挙管理委員会で違っていることが多い
などなど問題だらけの法律なんですな
じゃあなんで改正し -
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ねほりんぱほりんという番組で知った、
無戸籍者の実態をもっと知りたくて手に取った。
読んでみると、さまざまな事例が挙げられていた。
育児放棄や貧困が主な原因なんだろうと、無知な私が持っていたイメージよりもずっと根が深く、親や祖父母の代まで原因が遡るケースも。
そのせいで、親子で無戸籍の連鎖が怒るケースも少なくないということに衝撃を受けた。
一番ショックだったのが、本来ならば彼らを救うためにあるはずの日本の法律が、無戸籍者が戸籍を取得することを拒否する壁となっているということ。
離婚後300日問題、
日本人である証明がないから取得が困難で、それを証明したくても親が亡くなっている、
学校に通 -
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無戸籍の日本人が存在する。様々なケースがあるけれど、最も多いと思われ、かつ本書でも中心的に取り上げているのが、民放772条が妨げになるもの。DNA鑑定で親子関係が判明するこの時代にあってなお、離婚後300日以内に生まれた子は婚姻中に懐胎したものと推定するという「嫡出の推定」なんてことがまかり通っていて、そのために義務教育も受けられず、まともに世のなかで暮らしていけない人がいる。
著者も772条のせいで子どもが一時的に無戸籍の状態に陥った。その後、裁判を経てわが子は戸籍ができたけど、そのとき夫が自分たちのことが片づいたから手を引いてしまうのは「ずるい気がする」と言い、以来NPOを立ち上げるなどし -
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本書で紹介されていた幼児向け本を
息子に見せてみたら、興味ある様子。
幼いうちから論理の力をつけること
が大事。
論理エンジンシリーズがいいそう。
学習面で大きな武器になるとのことでした。
角田光代さんの小説『八日目の蝉』
を題材にした座談会も掲載。
その中で出てきた
『子どもを産んだだけで母親になるものではない。夢中で育てているうちに徐々に母親らしくなる』
という言葉に深く納得。
また、最後に、
教育の究極の目的とは?
という話題で、信頼が大切と結論。
とりわけ、親と子の信頼関係が大切。
10年以上前の本だけども
大切なメッセージに
新しい古いは関係ないなあと感じました。
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Posted by ブクログ
「教養」というワードに惹かれて手に取った。
なるほどーと納得する主張
分かるけど、でもねぇ…と現実問題ハードル高いと思ってしまう主張
一理あるけど私はこう思うな…と自分のスタンスを改めて自覚させてくれるような主張
など、さまざま。
全てを参考にするというよりは、展開されている話に自分も一緒に考えながら読み進めた。
「子どもの教養を育む」という意識が持てただけでも、読んでよかったと思えた。
それにしても、佐藤さんの多方面からの話の展開力に驚嘆。まさに教養を見せつけられた。
教養を駆使しながら思考を働かせるって、楽しいだろうなぁ。
紹介されている本の振れ幅もすごい。
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Posted by ブクログ
ネタバレあまりにも自分の生きてきた世界と違いすぎて唖然とした
そんな多種多様な地獄ある?というエピソードばかり
政治家の本音を知れたりやり口も学べるし色んな「世界」が覗けて有意義でした
複数人のケースをザッピングしながら話が進むので少し読書の間をあけると記憶容量が極小の私は この人どのケースの方だったっけ?? となってしまい中盤あやふやなまま読み終わりましたけどそれでも十二分に学びがありました
終盤は歴史の話になっちゃうからちょっと退屈だったかな
あーしかし「留守中に夫(35)が母親(70)と肉体関係を結んでいた」の下りは本当に気分が滅入った
イミフ、どういうことだよ…
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Posted by ブクログ
なるほどな、民法772条か。特に貧困やら親がいい加減だったりしなくても、現夫の名前では出生届が受理されずに無戸籍になるパターンがあるんだ。よくわかってなかった。俺みたいな素人が考えても、誰かが生まれた時に戸籍の無いままで放置しておくことと、整合性の取られた出生届と、どっちが大事なんだよバカか?と思うような問題なので早急に法改正しろよ、思うけどな。無戸籍は離婚のペナルティ、ってのはすげえと思った。いやいや、19世紀の法律なんだってよ?しかし無戸籍の人の母親の元夫がその母親と肉体関係があったとか、鎌投げられたとか、この辺りはダラダラと冗長だったなあ。
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Posted by ブクログ
離婚後300日以内に生まれた子供は前夫の籍に入る。たとえ再婚後早産で生まれたとしても。
それが受け入れられず、出生届を出さずに無戸籍となる子供がいる。それはテレビで見て知っていた。しかし無戸籍になるのは様々な理由があり人数もかなりいる、というのが衝撃的だった。
戸籍がないから実態が把握できない。生きているのにいない者となってしまうというのはいたたまれない。しかしやはり親の責任は大きいのでは、と思ってしまう。
著者のように早産で生まれた子供の場合でも裁判で現夫の戸籍に入れるのは大変というのは理不尽に思う。
法改正がされたのは少しは良くなったのかもしれないが、DNA鑑定さえも考慮されないケースが -
Posted by ブクログ
久々のノンフィクション。
とても重く深いテーマを、読みやすい文章で
分かりやすく伝えてくれる一冊。
様々な理由で「戸籍がない」まま生きてきた人々の、
理不尽に苦労をせざるを得ない暮らしぶりに泣ける。
役所も政治家も「世間様」も、基本は「親が悪い」と。
だが、明治に制定された民法の規定が、
百年以上経った今も変わらず「生きている」異常さに、
気づかぬ(振りをしている)インサイダーの責任は重い。
著者は、自身の子供が一時期「無戸籍」になった経験から、
無戸籍者の「人生を取り戻す」手伝いを精力的に続ける。
その視線はあくまで優しく、「誰も悪者にしたくない」と。
一冊通してそのスタンスは変わらな -
Posted by ブクログ
さくっと読めて、深い内容。
特に私のように政治法律関係に疎い(が、いま勉強しないといけない)人間には面白かった。
<ほんとうの市民社会の論理>
国民は政治をやらないで「欲望」を追求するんです。経済活動なり、文化活動なりの欲望を追求する。それで税金を納める。それによって社会が発展していくんだというのが、基本的な資本主義社会、市民社会の考え方です。
<刑事と民事>
裁判というのは、大きく分けると「民事裁判」と「刑事裁判」があります。この教科書でも「争い事や犯罪」ときちんと分けて書かれていますね。
「争い事」が民事、「犯罪」が刑事というわけですね。
<近代社会は複雑性>
そこで、その