吉原英樹のレビュー一覧
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グレシャムの法則ーー「悪貨は良貨を駆逐する」
日常業務は、いつまでにしなければならないという納期がはっきりしている。その時間に間に合わないとペナルティを覚悟しなければならない さらにやるべき仕事の内容は決まっており、あれこれ迷うこと無く直ちに着手できる
これに対して企業を大きく変えるような計画を...続きを読むPosted by ブクログ -
自然における全てのシステムの解釈、人工物における仕組みの話。どちらも凄く深い内容で勉強になる。形而上学に辿り着いていたら、膨大な関数リストになるのだろうか?
たった一節読むのに数時間かかることもザラなので、長い時間をかけて読むべき本なのか。Posted by ブクログ -
戦略とは何か?
という 源流ともいえる 書。
昭和63年(1988年)に書かれたにもかかわらず、
そこにある 問題意識は 極めて新鮮。
会社をマネージする原理は、あまり変化がないのだ。
情報化、国際化、ハイテク化のなかで、企業はどう対応するのか?
企画とは 『バカな』(違い;差別化)を明らかにする...続きを読むPosted by ブクログ -
自然科学における物理法則や数学定理のように、
およそ一般的に正しいと言える規約が、
人工的なモノに対しても存在するのだろうか?
というのが本書の根源的な問いかけである。
これまでは、組織や建築デザインなどは、経験則だけが頼りで、
科学的に分析できない、というのが当たり前であったが、
今日のコンピ...続きを読むPosted by ブクログ -
「バカな」と言われるくらい他社と異なる戦略。
「なるほど」と納得のできる合理性。
略して「バカなる」。
単なる思いつきでもなく、緻密に考え込まれた論理的なものが成功する戦略には必ずあるということだろう。
事例は古いが指摘されていることは今でも確かにそうだなと思うものが多い。また、他の経営戦略の本にあ...続きを読むPosted by ブクログ -
楠木先生の「ストーリーとしての競争戦略」の核となる概念の着想は、本書から得たとのこと。1988年に初版が出版されたものだが、「ストーリーとしての競争戦略」の影響もあって復刊となった。
「…成功する戦略には二つの条件がなければならないことを教えている。差別性と合理性である。
差別性とは、多くの企業...続きを読むPosted by ブクログ -
後から見ればさすがと思うようなプロジェクトも、最初はバカだと言われるようなアイデアや取り組みであることがある。ストーリーとしての競争戦略のバックボーンとして読んだ。Posted by ブクログ
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この本の価値は第6章「社会計画:進化する人工物のデザイン」にある。35ページに過ぎないが、神がかっている。Posted by ブクログ
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◯答えをみながら答案を書くという創造的戦略の発想法を実践するためには、まずなによりも外への関心を持ち続けることが大切である。(59p)
◯戦略を伝達する方法として、六つの方法をあげた。(1)口頭、(2)文書、(3)人事、(4)予算、(5)組織、(6)日常の言動(76p)
◯事務所の机の並べ方も二...続きを読むPosted by ブクログ -
楠木氏や三品氏が紹介していた古典?1988年出版ですが、内容は今でも通用することばかりで、会社の経営も本筋はあまり変わってないようですね。紹介されている優秀企業が、30年の荒波で変貌しているのも結構楽しくよめますね。Posted by ブクログ
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階層構造だからこそ理解できるのか、
階層構造である部分しか理解できないのか。
人間の認識の限界はどこにあるのだろう。Posted by ブクログ -
優れた競争戦略の2大要素である差別性と合理性を『バカな』と『なるほど』というシンプルかつ本質的な表現でまとめてある。確かにこれは合理的な考え方だ。
それ以上に感心したのは、いくら精緻に計画しても絶対に予測できない事態が生じること、人の考え方を変えるのは絶望的であって戦略にあった人材を選ぶことしかでき...続きを読むPosted by ブクログ -
楠木建さんの本で知って読んでみました。
これは面白いですね。企業の成功事例分析などでいろいろな事例があがりますが、結果からの分析が多くて、いわゆる結果論を聞かされることがままあります。この本は、そうではなく、誰もマネしないことで成功していく理由について、非常に納得のいく展開をしてくれます。ただ、(だ...続きを読むPosted by ブクログ -
古典的名著とのことらしい。心理学、経済学、デザイン、複雑性などの視点から、人工物の化学について検討されている。いまだと違う点もあるが、含蓄深い本だった。
印象に残ったこと:
ホメオスタシスとフィードバック、探索と満足快、内部環境と外部環境、内部は単純であとは長期記憶と外部記憶により複雑性が生まれる...続きを読むPosted by ブクログ -
【星:3.0】
タイトルからはわかりづらいが経営学の本である。
そして、この本を読む前に楠木建「ストーリーとしての競争戦略」を読んでからの方がいい。
この本で言っているのは、企業の戦略は「バカな」と思われるような一見して非常識だが、よく考えてみると「なるほど」理にかなっている、というものが良いとい...続きを読むPosted by ブクログ -
タイトルが秀逸です。非合理の合理が大事だということである。一見バカだなぁと思われるようなことが少し時間が経つとその他の複合要因が絡まって合成して合理的な結果になる。そんなビジネスが真似されず高い参入障壁を構築する上で大事なんだと思う。Posted by ブクログ
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楠木建教授の働きかけによる復刻本、ということで期待して読んだ。
初出が1980年代後半だけあって、さすがに挙がっている事例は古いのだけど、当時絶賛された企業が今現在どの程度競争優位を維持しているか確かめられる、という点では、公平に読めた。イビデンとか、ちゃんと高収益のまま生き残っている。
この手...続きを読むPosted by ブクログ -
バブル直前の時期、果敢な戦略で急激に成長した企業がいくつか取り上げられています。
平成30年にもなると、その選択はその後の環境に適応できず、倒産しているケースも多いです。
やはり30年以上企業を続けることは並大抵のことではありません。現在のビジネス本で流行っていることも、30年たてば恐らくほとんど...続きを読むPosted by ブクログ -
「ストーリーとしての競争戦略」の楠木健さんが薦めたことで再び脚光を浴びた、経営戦略の古典。
本書まえがきでも、楠木さんのおかげでまた売れてうれしい的なことが書いてあり、偉い先生なのに謙虚で面白い。
最近の経営学は、科学的というか、金融工学や統計学的アプローチで、ある程度客観的に評価できる理論でな...続きを読むPosted by ブクログ -
複雑なシステムについての重要な理論をうちたてるひとつの道は、階層化の理論によるものである。我々がこの自然界で観察する複雑なシステムの大部分は、階層的な構造を呈している。理論的に言えば、複雑性が単純性から発展していく世界においては、複雑なシステムは階層的であると考えることができる。階層は、その行動を非...続きを読むPosted by ブクログ