大谷佳子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
かりやすくまとまっていた。
援助の対象者への承認と部下や同僚への承認の具体例が分かれて載っており、分かりやすいと思った。また、タイプ別の承認例もあり、相手の価値観に沿った承認をすることでより有効な関わりになりそうだと思った。
セルフ・コンパッションという言葉は初めて知った。
セルフ・コンパッションとは自己への慈しみ。自分への優しさ(自分に厳しく批判的になるのではなく、思いやりの態度でねぎらうこと)、共通の人間性(失敗や苦しみは人間誰しも経験することの一つ足して普遍的に捉えること)、マインドフルネス(否定感情に囚われるのではなく、バランスの取れた状態にしておくこと)の3つの構成要素からなる。 -
Posted by ブクログ
承認:気付く、そして伝える。しっかり観察する。
相手の存在を承認する:初対面では自分から名前、所属を述べる。自分から挨拶する。名前呼ぶ、会釈する、丁寧な言葉遣い、視線を合わせる、依頼系の言葉を使う、ペース合わせる、存在意義を伝える、時間を割く、一緒に考える
存在を認めることを意味する行為:ストローク:相手の存在を大切に思う。確認、思いやる
穏やか表情、笑顔、同じ高さの目線、自然なアイコンタクト、礼儀正しい姿勢、丁寧な立ち振る舞い、落ち着いた動作
こんな自分でもいい、と思えると自分自身や他者に優しくなれる
評価を伝えず結果を承認、今いる段階での結果を承認
褒めることは相手の強みを承認すること
目 -
Posted by ブクログ
心理師にとって「質問の技術」はかなり大事だと思っています。本書を読んで、やっぱり良い質問ってのは相手への配慮だよなあ、と感じました。
本書では相手が返答に困る質問を×、返答しやすくなる質問を○として、色々な場面や目的に合わせて紹介しています。読んでいると、あえて×の質問をして相手を詰めていく人も多いよなと思ったり。○のフレーズではあるけれど「話を引き出してやろう」といった感で質問されてゲンナリさせられたこともあるなと思い出したり。
何のために相手に「訊く」のか、「訊いた」ならきちっと「聴く」など、フレーズを使う前に考えておかないといけないことも本書では書かれています。
相手より優位に立つ -
Posted by ブクログ
全体を通して、質問とは単に相手から情報を引き出すための手段ではなく、相手に考えを促したり、会話を豊かにするなど、コミュニケーションを活性化させる重要な役割を果たしていることが伝わってきた。
質問の仕方ひとつで、本当に知りたいことを引き出したり、相手に気づきをもたらすことができるというテクニックは、まさにタイトルにあるとおり「技術」と呼ぶにふさわしいものだと感じた。
読み進める中で、仕事でもプライベートでも、コミュニケーションの多くは「質問」によって成り立っていることに改めて気づかされた。そして、「質問の技術」こそが、私が人間関係を円滑に築いていくために意識して身につけるべき要素なのではないかと